【2026年】江戸川区の土地相場・坪単価|地価推移と駅別の土地価格の記事

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【2026年】江戸川区の土地相場・坪単価|地価推移と駅別の土地価格

三好 海斗(みよし かいと) この記事の監修者三好 海斗(みよし かいと)
カテゴリー不動産売却
【2026年】江戸川区の土地相場・坪単価|地価推移と駅別の土地価格

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「江戸川区の土地は、いま坪いくらくらいなのだろう」「葛西と小岩、瑞江ではどれくらい差があるのか」。相続した実家の土地や、長年住んだ自宅の売却を考え始めると、まず気になるのが土地の相場です。ところが、調べるサイトによって「平均坪144万円」「坪170万円」と数字がばらばらで、どれを基準にすればよいか迷う方も多いのではないでしょうか。

この記事では、国土交通省の地価公示(2026年1月1日時点)、東京都の基準地価(2026年7月1日時点)、国税庁の路線価(2026年分)という公的なデータをもとに、江戸川区の土地相場と坪単価を町丁・駅ごとに整理しました。

  • 江戸川区の住宅地・商業地の地点別の土地価格と坪単価(2026年)
  • 西葛西・葛西・小岩・平井・瑞江・一之江・船堀など駅別の坪単価の目安
  • 過去10年の地価推移と、2026年の上昇率
  • 公示地価・路線価・実勢価格の違いと、自分の土地の価格の出し方
  • ゼロメートル地帯・不燃化特区・最低敷地面積70㎡など江戸川区ならではの注意点と、売却時の手取りの計算例

先に結論をお伝えすると、2026年の江戸川区の住宅地の平均は坪約145.8万円です。西葛西・葛西や平井・船堀の駅近くほど高く、篠崎・鹿骨や小岩の駅から遠いエリアほど手ごろになります。

この記事の結論

  • 2026年地価公示で、江戸川区の住宅地の平均価格は44.1万円/㎡(坪約145.8万円)、地点ごとでは坪約97.5万〜209.9万円です。
  • 2026年の上昇率は住宅地+5.7%・商業地+8.7%で、7月1日時点の基準地価でも住宅地+6.2%と、23区平均より穏やかな上昇が続いています。
  • 2016年から継続している住宅地63地点の平均は、10年で坪約103.0万円から約144.8万円へ、約41%上昇しました。
  • 区内で最も高いのは西葛西駅前(西葛西6丁目)で公示地価は坪約720.7万円、小岩駅南口の路線価は2026年分で前年比+17.0%でした。
  • 実際に売れる価格は、駅距離・容積率・接道・水害リスクなどで公示地価から上下するため、最後は周辺の成約事例と査定で確かめるのが確実です。

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【2026年】江戸川区の土地相場・坪単価|住宅地の地点別一覧

2026年の江戸川区の住宅地の公示地価は、1㎡あたり29.5万〜63.5万円(坪単価約97.5万〜209.9万円)です。東京都財務局の集計では、江戸川区の住宅地の平均価格は441,100円/㎡(坪約145.8万円)、商業地は857,400円/㎡(坪約283.4万円)でした。

地価公示とは、国土交通省の土地鑑定委員会が毎年1月1日時点の標準的な土地の価格を判定し、3月に公表するものです。江戸川区には住宅地だけで69地点あります。下の表は、そのうちエリアごとの代表的な地点を、国土数値情報の地価公示データから抜き出したものです。坪単価は「1㎡あたりの価格×3.305785」で計算しています(1坪=約3.31㎡)。

所在地(住居表示) 価格(円/㎡) 坪単価 前年比 最寄駅・距離 容積率
西葛西3-10-7 635,000 約209.9万円 +8.4% 西葛西 580m 300%
中葛西3-23-19 598,000 約197.7万円 +4.2% 葛西 450m 300%
西葛西7-23-14 595,000 約196.7万円 +8.8% 西葛西 850m 300%
南葛西1-9-1 568,000 約187.8万円 +8.6% 葛西 1,100m 300%
清新町2-7-18 502,000 約166.0万円 +5.7% 西葛西 1,200m 200%
東葛西3-8-5 391,000 約129.3万円 +5.4% 葛西 1,200m 150%
船堀2-12-9 546,000 約180.5万円 +6.6% 船堀 450m 200%
松江3-2-3 487,000 約161.0万円 +8.9% 船堀 1,000m 400%
一之江7-32-29 481,000 約159.0万円 +7.1% 一之江 350m 200%
一之江2-3-8 363,000 約120.0万円 +4.3% 一之江 1,000m 100%
西一之江2-3-10 322,000 約106.4万円 +3.2% 一之江 1,600m 150%
平井2-24-2 521,000 約172.2万円 +7.4% 平井 500m 300%
平井4-29-16 520,000 約171.9万円 +9.9% 平井 830m 200%
平井7-12-3 415,000 約137.2万円 +6.7% 平井 1,200m 200%
東小岩6-8-9 495,000 約163.6万円 +7.6% 小岩 510m 300%
西小岩1-10-5 478,000 約158.0万円 +7.4% 小岩 600m 300%
南小岩5-7-5 477,000 約157.7万円 +7.0% 小岩 930m 200%
北小岩8-7-14 386,000 約127.6万円 +6.0% 京成小岩 770m 150%
東松本2-5-7 311,000 約102.8万円 +3.7% 小岩 2,000m 150%
松島4-34-1 518,000 約171.2万円 +6.6% 新小岩 700m 300%
本一色3-19-4 365,000 約120.7万円 +4.6% 新小岩 1,300m 150%
南篠崎町3-15-2 546,000 約180.5万円 +6.4% 瑞江 400m 300%
瑞江1-53-3 481,000 約159.0万円 +5.7% 瑞江 700m 300%
篠崎町2-53-20 471,000 約155.7万円 +6.1% 篠崎 470m 300%
東瑞江2-4-14 372,000 約123.0万円 +4.8% 瑞江 1,000m 200%
鹿骨4-7-13 312,000 約103.1万円 +4.0% 篠崎 1,800m 150%
大杉4-20-4 295,000 約97.5万円 +3.1% 篠崎 2,300m 150%

出典:国土交通省「地価公示」(2026年1月1日時点、国土数値情報 地価公示データより当社集計)。平均価格は東京都財務局「令和8年地価公示価格(東京都分)」によります。

表から分かるのは、「駅から近く、容積率が高い地点ほど高い」という傾向です。駅から500m前後で容積率300%の地点は坪160万〜210万円、駅から1km以上で容積率150%以下の地点は坪100万〜130万円が中心です。容積率とは、敷地面積に対して建てられる延床面積の割合のことで、高いほど大きな建物が建てられるため、土地の価格も高くなります。用途地域と容積率の関係は「用途地域とは?13種類の一覧と調べ方|江戸川区・墨田区の指定状況」で詳しく説明しています。

7月1日時点の基準地価(住宅地)

基準地価とは、都道府県が毎年7月1日時点の基準地の価格を調査し、9月に公表するものです。地価公示と半年ずれているため、両方を見ると直近の動きが分かります。東京都財務局の集計(令和8年地価調査)では、江戸川区の住宅地28地点の平均価格は434,500円/㎡(坪約143.6万円)で対前年平均変動率は+6.2%、商業地12地点の平均価格は909,400円/㎡(坪約300.6万円)で+9.4%でした。区部全域の平均(住宅地+8.7%、商業地+13.3%)と比べると、ここでも上昇は穏やかです。主な地点は次のとおりです。

所在地(住居表示) 価格(円/㎡) 坪単価 前年比 最寄駅・距離
西葛西3-5-15 648,000 約214.2万円 +8.5% 西葛西 400m
中葛西5-6-13 603,000 約199.3万円 +5.1% 西葛西 800m
南小岩6-22-15 544,000 約179.8万円 +8.2% 小岩 660m
瑞江4-35-8 532,000 約175.9万円 +7.7% 瑞江 410m
平井3-16-21 530,000 約175.2万円 +8.2% 平井 400m
東小岩6-8-9 510,000 約168.6万円 +8.5% 小岩 510m
船堀7-5-17 490,000 約162.0万円 +6.8% 船堀 920m
篠崎町7-8-4 473,000 約156.4万円 +7.0% 篠崎 390m
一之江6-14-3 405,000 約133.9万円 +5.2% 一之江 900m
鹿骨1-3-11 303,000 約100.2万円 +4.1% 篠崎 1,800m

出典:東京都「都道府県地価調査(基準地価)」(2026年7月1日時点、国土数値情報 都道府県地価調査データより当社集計)。区の平均価格と平均変動率は東京都財務局「令和8年東京都基準地価格」の資料によります。

なお、地価公示(住宅地69地点)と基準地価(住宅地28地点)は地点の数も場所も違うため、平均価格どうし(44.1万円と43.45万円)を比べて「半年で下がった」と読むことはできません。半年の動きは、同じ地点どうしで比べるのが確実です。

東小岩6-8-9は地価公示と基準地価の両方の地点で、1月1日時点の49.5万円/㎡から7月1日時点の51.0万円/㎡へ、半年で約3%上がっています。中葛西5-6-13(58.5万円→60.3万円)、船堀7-5-17(48.0万円→49.0万円)も同様に上昇しており、2026年に入ってからも上昇は続いています。

駅別に見る江戸川区の土地価格|西葛西・葛西・小岩・平井・瑞江

江戸川区の土地価格は、東西線の西葛西・葛西と、総武線の平井・小岩の駅周辺が高く、都営新宿線の各駅はその中間、駅から離れた鹿骨・大杉・東松本などが手ごろという分布です。地点データを駅ごとにまとめると、坪単価の目安は次のとおりです。

江戸川区のエリア別(西葛西・葛西・平井・小岩・船堀・一之江・瑞江・篠崎)住宅地の坪単価の目安
エリア(主な駅) 住宅地の坪単価の目安 駅前の商業地 エリアの特徴
西葛西・葛西(西葛西・中葛西・東葛西・南葛西・清新町) 約129万〜210万円 西葛西駅前 約720.7万円、葛西駅周辺 約353.7万円 東西線で大手町まで20分以内。区画整理された街並みで区内最高水準
平井(平井) 約137万〜172万円 平井駅前 約489.3万円 総武線で秋葉原まで近い。2026年の上昇率が高い
小岩・京成小岩(西小岩・東小岩・南小岩・北小岩) 約103万〜164万円 小岩駅前 約661.2万円 駅前の再開発が進む。駅から離れると価格が大きく下がる
船堀・一之江(船堀・松江・一之江・西一之江・東小松川) 約106万〜181万円 船堀駅前 約340.5万円、一之江駅前 約192.4万円 都営新宿線。船堀駅の近くに区役所の新庁舎が予定されている(2033年1〜6月の開庁目標)
瑞江・篠崎(瑞江・南篠崎町・東瑞江・春江町・篠崎町・鹿骨) 約98万〜181万円 篠崎駅前 約276.0万円、瑞江駅前 約383.5万円(基準地価) 瑞江店の地元。駅近の区画整理地は堅調、駅遠は手ごろ

出典:国土交通省「地価公示」(2026年1月1日時点)、東京都「基準地価」(2026年7月1日時点)の地点データより当社集計。坪単価は地点の価格をもとに計算した目安です。区役所の新庁舎の開庁目標は江戸川区の発表(2025年12月23日)によります。

同じ駅圏でも、駅からの距離と容積率で坪30万〜70万円ほどの差がつきます。たとえば西葛西駅圏では、西葛西3丁目(580m・容積率300%)が坪約209.9万円なのに対し、西葛西1丁目(1,200m・容積率150%)は坪約140.5万円です。総武線の新小岩駅(葛飾区)に近い江戸川区側では、松島4丁目(駅から700m)が坪約171.2万円、本一色3丁目(1,300m)が坪約120.7万円です。

駅ごとの地点別の一覧と推移は、次の記事で詳しく解説しています。

江戸川区の地価推移|10年で約41%上昇、2026年も上昇が続く

2016年から継続している江戸川区の住宅地63地点の公示地価の平均は、2016年の31.1万円/㎡(坪約103.0万円)から2026年は43.8万円/㎡(坪約144.8万円)となり、10年で約41%上昇しました。2020〜2021年はほぼ横ばいでしたが、2023年以降は毎年上げ幅が広がっています。

江戸川区の住宅地の平均坪単価の推移(2016年〜2026年の地価公示より)

東京都財務局の集計(2026年1月1日時点)では、江戸川区の対前年平均変動率は住宅地+5.7%、商業地+8.7%、全用途+6.3%でした。区部全域の平均(住宅地+9.0%、商業地+13.8%)と比べると上昇は穏やかで、急激に値上がりした都心や墨田区(住宅地+13.2%)とは違う動き方をしています(出典:東京都財務局「令和8年地価公示価格(東京都分)」)。

地点(住居表示) 2016年 2021年 2025年 2026年 10年間の上昇率
平井5-15-7(商業地・平井駅前) 81.6万円 102.0万円 132.0万円 148.0万円 約+81%
西小岩1-23-13(商業地・小岩駅前) 113.0万円 140.0万円 180.0万円 200.0万円 約+77%
西葛西6-15-2(商業地・西葛西駅前) 124.0万円 164.0万円 201.0万円 218.0万円 約+76%
西葛西3-10-7(住宅地) 40.1万円 49.0万円 58.6万円 63.5万円 約+58%
中葛西3-23-19(住宅地) 40.5万円 51.5万円 57.4万円 59.8万円 約+48%
瑞江1-53-3(住宅地) 33.1万円 39.1万円 45.5万円 48.1万円 約+45%
西小岩1-10-5(住宅地) 33.5万円 36.9万円 44.5万円 47.8万円 約+43%
大杉4-20-4(住宅地) 24.2万円 25.9万円 28.6万円 29.5万円 約+22%

出典:国土交通省「地価公示」各年1月1日時点(1㎡あたりの価格、当社集計)。

同じ10年でも、平井・小岩・西葛西の駅前商業地は約1.8倍になった一方、駅から遠い大杉4丁目は約22%の上昇にとどまっています。また、中葛西3丁目のように2021年までの上昇が大きかった地点では、2026年の上昇率が+4%前後と落ち着いています。「江戸川区全体で○%」という数字だけでなく、ご自身の土地に近い地点の推移を確認することが大切です。区全体の相場の動きは「江戸川区の不動産相場の推移やランキング」でも紹介しています。

路線価は小岩駅南口で+17.0%

国税庁が2026年7月に公表した2026年分の路線価では、江戸川北税務署管内の最高路線価(南小岩7丁目・小岩駅南口ロータリー)が213万円/㎡で前年比+17.0%、江戸川南税務署管内の最高路線価(西葛西6丁目・西葛西駅南口バスターミナル通り)が184万円/㎡で同+8.2%でした(出典:東京国税局「令和8年分 各税務署管内における最高路線価」)。小岩駅周辺は再開発の進展もあり、区内でも伸びが目立つエリアです。再開発の進み具合をふまえた売り時の考え方は「小岩の不動産売却|再開発と相場から考える売り時・売り方」で解説しています。

公示地価・路線価・実勢価格の違い|「売れる価格」はどれか

土地を実際に売るときの価格(実勢価格)に最も近いのは公示地価・基準地価で、路線価は公示地価の約8割、固定資産税評価額は約7割が目安です。ネット上で「坪116万円」「坪145万円」「坪170万円」と数字が分かれるのは、どの指標を、どの範囲で平均したかが違うためです。

指標 決める機関・時点 水準の目安 使い方
公示地価 国土交通省・毎年1月1日 基準 一般の土地取引の指標
基準地価 都道府県・毎年7月1日 公示地価とほぼ同じ 年の後半の動きを確認
路線価(相続税路線価) 国税庁・毎年1月1日 公示地価の約8割 相続税・贈与税の計算
固定資産税評価額 市町村(23区は東京都)・3年ごと 公示地価の約7割 固定資産税・登録免許税
実勢価格 売主と買主の合意 個別条件で上下 実際の売買価格

路線価とは、道路に面した土地1㎡あたりの評価額で、国税庁が相続税・贈与税の計算のために毎年公表するものです。路線価は公示地価の8割程度を目安に定められているため、「路線価÷0.8」でおおよその時価を推定できます。ただし相続税の評価額と実際の売却価格は別物なので、路線価だけで売り出し価格を決めるのは避けましょう。

固定資産税評価額から毎年の税額を出す方法と、土地を持ち続けた場合の負担の目安は「江戸川区の固定資産税の計算|戸建て・マンションの計算例と広い土地・更地」で解説しています。

自分の土地の価格を調べる方法|5つの手順

ご自身の土地の価格の目安は、「近くの標準地の単価×個別条件の補正×面積」で出し、最後に周辺の成約事例と査定で確かめるのが確実です。

江戸川区で土地を売る前に確認したい5つのポイント
  1. 近くの標準地を探す:上の表や国土交通省「不動産情報ライブラリ」で、同じ駅圏・同じ容積率の地点を選びます。
  2. 路線価で裏付ける:国税庁「財産評価基準書(路線価図)」で前面道路の路線価を調べ、0.8で割って時価の目安を出します。
  3. 個別条件で補正する:間口が狭い、旗竿地、不整形、セットバックが必要、浸水想定が深い、といった条件は価格を下げる要因です。
  4. 成約事例と比べる:不動産情報ライブラリの取引価格情報で、近くの土地が実際にいくらで売れたかを確認します。
  5. 査定で確かめる:地元の不動産会社に現地を見てもらい、道路や隣地、境界の状況まで反映した価格を出してもらいます。

計算例:瑞江の土地100㎡の場合(仮定)

以下は説明のための仮定の数字です。瑞江駅から700m前後、近くの標準地(瑞江1-53-3)と条件がよく似た100㎡の土地を想定します。

  • 近くの標準地の単価:48.1万円/㎡
  • 標準地と同じ条件の場合:48.1万円×100㎡=約4,810万円
  • 間口が狭く奥行きが長い(補正−5%と仮定):約4,570万円
  • さらに前面道路が4m未満でセットバック3㎡が必要な場合:48.1万円×97㎡×0.95=約4,432万円

このように、形や道路の条件だけで数百万円の差が出ます。実際の価格は公示地価から1〜2割ほど上下することも珍しくありません。

相場をつかんだ後の売り方(仲介か買取かの選び方、査定から引渡し・確定申告までの流れ)は、総まとめの「江戸川区の土地売却ガイド|相場・流れ・税金と70㎡・古家の注意点」で解説しています。

江戸川区で土地を売る前に知っておきたい地域の事情

江戸川区の土地は、ゼロメートル地帯の水害リスク、古い市街地の狭い道路、区画整理の有無という3つの地域事情が価格に影響します。あわせて、不燃化特区の助成や最低敷地面積70㎡、広い土地の届出といった区のルールも売り方を左右するため、査定の前に確認しておくと、価格の根拠に納得しやすくなります。

区の約7割がゼロメートル地帯|水害リスクの説明は必須

江戸川区によると、区の陸域のおよそ7割は、満潮時の海面より地面が低い「ゼロメートル地帯」です(出典:江戸川区「江戸川区の地形」)。2020年8月から、売買の重要事項説明では水害ハザードマップ上の所在地を買主に説明することが義務になっており、買主も浸水想定を気にします。江戸川区水害ハザードマップで想定浸水深と浸水継続時間を事前に確認し、盛土や高規格堤防の整備状況など、プラスの材料もあわせて伝えると売却がスムーズです。浸水想定が価格にどう影響するか、重要事項説明で何を伝えるかは「江戸川区のハザードマップと不動産売却|価格への影響と説明義務」で解説しています。

狭い道路とセットバック(2項道路)

小岩・平井・松島・東小松川などの古くからの市街地には、幅4m未満の道路が残っています。建築基準法第42条第2項の道路(いわゆる2項道路)に面した土地は、建て替えのときに道路の中心線から2mまで敷地を後退(セットバック)させる必要があり、使える面積が減ります。道路に2m以上接していない土地は再建築ができないこともあるため、売却前に接道状況を必ず確認しましょう。接道していない土地の売り方は「江戸川区の未接道物件の売却|水路・区有通路の1号認定と区の助成・買取」、建て替えができるかの調べ方は「江戸川区の再建築不可物件の売却ガイド|調べ方・区の助成・買取」で解説しています。

不燃化特区(4地区)と解体の助成・税の減免

不燃化特区とは、木造住宅が密集する地域を燃えにくい街にするため、東京都が指定して老朽建築物の除却や建て替えを重点的に支援する地区のことです。江戸川区では、南小岩七・八丁目周辺地区、松島三丁目地区、平井二丁目付近地区、南小岩南部・東松本付近地区の4地区が指定されており、指定の期間は2026年3月31日から2031年3月31日まで延長されました(出典:江戸川区「不燃化特区制度」、2026年6月19日更新)。特区内で、1981年6月の耐震基準の見直しより前に建てられた木造の建物を取り壊す場合、区は延べ床面積1㎡あたり2.3万円(2026年度の単価。実費の方が低ければ実費)を限度に費用を助成しています。

東京都主税局によると、特区内の老朽住宅を2031年3月31日までに取り壊し、更地として適切に管理している土地は、条件を満たせば取り壊した翌年度から最長5年度分、取り壊しで小規模住宅用地(住宅1戸あたり200㎡以下の部分)でなくなった部分の固定資産税・都市計画税の8割が減免されます。ただし、土地の所有者が変わると減免は終わるため、買主には引き継がれません(2026年11月時点、東京都主税局)。解体してから売るか古家付きで売るかは、こうした助成・減免と、買主が土地をどう使うかをあわせて判断しましょう。

区の解体の助成は「江戸川区の解体工事|助成金・費用相場と売却前の注意点」、建て替えやブロック塀などの助成は「江戸川区の住宅助成金一覧|建て替え・ブロック塀・耐震・アスベスト」、南小岩の2地区の助成と防火規制は「北小岩・南小岩の一戸建て売却|相場と防火規制・解体の助成」で詳しく解説しています。

区画整理済みの葛西・瑞江は形の良い土地が多い|分けて売るなら70㎡に注意

葛西・西葛西や瑞江・南篠崎町の一部は土地区画整理事業で整えられた街並みで、道路が広く整形地が多いため、戸建て用地として評価されやすい傾向があります。広い土地は分割して売る方が高くなることもありますが、江戸川区は2004年6月24日から、対象区域の敷地面積の最低限度を70㎡と定めているため、分けた後の区画が70㎡を下回ると原則として建物を建てられません(出典:江戸川区「建築基準法による敷地面積の最低限度の制限」、2026年3月24日更新)。地区計画で別に最低限度が定められている地区もあるため、分ける前に区へ確認しましょう。例外に当たる土地の条件は「江戸川区の最低敷地面積70㎡|土地を分割して売れる条件と例外」で解説しています。

売り出し価格の付け方と値下げ交渉への対応は「土地を高く売る売り出し価格の決め方|値下げ交渉への対応」、境界や測量の費用は「土地売却の測量費用はいくら?内訳・負担者と契約書の書き方」で解説しています。鹿骨などに残る生産緑地(農地)は、区への買取申出を経て制限が解除されないと宅地として売れないため、手続きの流れは「江戸川区の生産緑地を売却する方法|買取申出の流れと税金」で確認してください。

都市計画道路などにかかる200㎡以上の土地は区への届出が必要

都市計画道路や公園などの都市計画施設の区域や生産緑地地区にかかる200㎡以上の土地(それ以外の市街化区域の土地は5,000㎡以上)を売るときは、公有地の拡大の推進に関する法律(公有地法)にもとづき、売買契約の3週間前までに区(総務部 契約課 用地係)へ届け出る必要があります。区などが買取の協議をすることになると、届出から最長6週間はほかの相手に売れず、届け出ずに売ると50万円以下の過料の対象になります(出典:江戸川区「土地の先買い制度のあらまし」令和7年版)。区の買取制度と不動産会社の買取の違いは「江戸川区の土地買取|区の3つの買取制度との違いと価格の目安」で解説しています。

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江戸川区の土地を売却したときの手取りの計算例

土地を売ったときの手取りは、売却価格から仲介手数料などの諸費用と、利益にかかる税金を差し引いた金額です。相続した土地は取得費が分からないことが多く、税金が想定より大きくなりやすい点に注意が必要です。

以下は仮定の数字による計算例です(相続した土地を4,000万円で売却、所有期間5年超、取得費は不明、特例は使わない場合)。

項目 金額 計算の考え方
売却価格 4,000万円 仮定
仲介手数料 約138.6万円 (4,000万円×3%+6万円)×1.1(上限額)
印紙税 1万円 軽減措置の税率(2027年3月31日まで)
測量費(仮定) 50万円 境界確定が必要な場合の一例
取得費 200万円 取得費不明のため売却価格の5%
譲渡所得 約3,610.4万円 売却価格−取得費−諸費用
税金(長期譲渡所得) 約733.5万円 譲渡所得×20.315%
手取りの目安 約3,076.9万円 売却価格−諸費用−税金

出典:国税庁「土地や建物を売ったときの税金」「取得費が分からないとき」(2026年10月時点)。税率20.315%は所得税15%・復興特別所得税0.315%・住民税5%の合計です。2027年分からは防衛特別所得税が始まりますが、同じ分だけ復興特別所得税が下がるため、合計の税率(20.315%)は変わりません(国税庁が2026年5月に公表したQ&A)。

親が一人で住んでいた家(1981年5月31日以前に建築)を相続して売る場合は、条件を満たせば「被相続人の居住用財産(空き家)に係る譲渡所得の特別控除」で最大3,000万円(相続人が3人以上なら1人あたり2,000万円)を控除できます。売却の期限は、相続開始から3年を経過する日の属する年の12月31日まで、かつ2027年12月31日までです(例:2024年に相続した場合は2027年12月31日まで)。上の例で3,000万円の控除を使えると、税金は約124.0万円まで下がります。要件の詳細は「空き家売却の方法・費用・特例|3,000万円控除の要件と期限」、江戸川区での確認書の取り方と売り方の比較は「江戸川区の空き家売却ガイド|3,000万円控除・区の窓口・売り方比較」をご覧ください。

古家を解体してから売るか、古家付きのまま売るかは「江戸川区の土地は古家付きか更地か|解体の判断と手取り比較」で、区の助成や手取りの比較とあわせて解説しています。一般的な判断基準は「家を更地にして売る方が良い物件とは?メリット・デメリットと判断基準」が参考になります。

相続した土地を売るには、先に相続登記をして相続人の名義にしておく必要があります。相続登記は2024年4月1日から義務になり、相続で不動産を取得したことを知った日から3年以内の申請が必要です(2024年3月31日以前の相続は2027年3月31日まで)。手順と書類は「江戸川区の相続登記は売却前に|法務局江戸川出張所と書類リスト」、相続した家を売るまでの全体の流れは「江戸川区で相続した家を売却する方法|流れ・税金・窓口まとめ」で解説しています。

利益が出た場合は、売った翌年に確定申告が必要です。2026年中に売った場合の申告期間は2027年2月16日〜3月15日で、申告先は売った人の住所地を管轄する税務署です。江戸川区内にお住まいなら、平井・小岩・瑞江・篠崎・鹿骨などは江戸川北税務署(平井1-16-11)、葛西・清新町・臨海町・船堀などは江戸川南税務署(清新町2-3-13)です。税金の計算例と特例の使い分けは「江戸川区の不動産売却の税金|計算例・3,000万円控除と申告先」をご覧ください。

江戸川区で土地の売却を相談するならセルフリジェネレーション|Googleクチコミ★4.9(瑞江店)

株式会社セルフリジェネレーション(東京都墨田区押上・江戸川区瑞江に店舗、宅地建物取引業 東京都知事(2)第105830号)は、瑞江店を拠点に、江戸川区の土地・戸建て・マンションの売却をお手伝いしています。Googleクチコミの評価は店舗ごとに、瑞江店★4.9・本店★4.8です(2026年11月時点、当社サイト表示)。

口コミでは、こまめな連絡や進捗報告、親身な対応、相続した実家の売却で複数の売り方を比べて提案したことを評価いただいています。土地の売却は、境界の確認や古家の扱い、水害リスクの説明など決めることが多いため、選択肢ごとのメリット・デメリットを分かりやすく示すことを大切にしています。

「相続した家を売るにあたり、様々なケースのメリットデメリットを教えていただき」(Googleクチコミより一部抜粋)

  • 墨田区・江戸川区に特化した地域密着:葛西の区画整理地と小岩・平井の古い市街地の違いなど、地域の事情を踏まえて価格を説明します。
  • 業界経験10年以上のスタッフのみが在籍:セットバックや再建築の可否、浸水想定の説明など、土地特有の論点を最初に整理します。
  • 顧問弁護士・税理士・FPによる無料相談:相続した土地の税金や共有名義の調整も相談できます。
  • 仲介も買取も対応:高く売りたいなら仲介、早く・確実に売りたいなら当社による直接買取と、状況に合う売り方を比べて提案します。
  • LINE・オンライン相談が可能:遠方にお住まいで実家の土地を相続した方もご相談いただけます。

江戸川区の土地相場・坪単価に関するよくある質問

江戸川区の土地の坪単価はいくらですか?

2026年地価公示では、江戸川区の住宅地の平均価格は44.1万円/㎡で、坪単価は約145.8万円です。地点ごとでは、大杉4丁目の坪約97.5万円から西葛西3丁目の坪約209.9万円まで幅があります。

江戸川区で土地価格が一番高いのはどこですか?

公示地価で江戸川区の最高地点は、西葛西駅前の西葛西6丁目で、2026年は218万円/㎡(坪約720.7万円)です。住宅地では西葛西3丁目の63.5万円/㎡(坪約209.9万円)が最も高くなっています。2026年7月1日時点の基準地価でも、区内の最高は西葛西6丁目の商業地で227万円/㎡(坪約750.4万円)でした。

江戸川区の地価はこれからも上がりますか?

将来の地価を断定することはできませんが、東京都の集計では2026年7月1日時点の基準地価でも、江戸川区の住宅地は+6.2%、商業地は+9.4%と上昇が続いています。一方で、日銀は2026年9月に政策金利を1.25%程度へ引き上げており(10月30日の会合では据え置き)、金利や建築費の上昇は買い手の予算を圧迫するため、駅近と駅から遠いエリアで差が広がる可能性があります。

江戸川区の土地は墨田区と比べて安いですか?

江戸川区の住宅地の平均は坪約145.8万円で、墨田区の坪約202.7万円より3割ほど手ごろです。2026年の上昇率も江戸川区は住宅地+5.7%と、墨田区の+13.2%より穏やかでした。

ゼロメートル地帯の土地は売れにくいですか?

ゼロメートル地帯であることだけで売れなくなるわけではなく、江戸川区の地価は10年で約4割上がっています。ただし買主は浸水想定を確認するため、ハザードマップの内容や建物の浸水対策を正確に伝えることが、価格交渉を避けるうえで大切です。

公示地価と実際に売れる価格は同じですか?

公示地価は標準的な土地の価格なので、実際に売れる価格とは一致しません。駅からの距離、道路の幅、間口、形、広さ、セットバックの有無などで上下するため、周辺の成約事例と査定で確認することが必要です。

江戸川区の土地の相場は自分で調べられますか?

はい、国土交通省の不動産情報ライブラリで近くの地価公示・基準地価の地点と実際の取引価格を調べ、国税庁の路線価を0.8で割れば、時価のおおよその目安が分かります。ただし駅からの距離、道路の幅、土地の形、セットバックの有無で価格は上下するため、最後は現地を見た査定で確かめるのが確実です。

まとめ|江戸川区の土地相場は駅近ほど高く、2026年も緩やかに上昇

2026年の江戸川区の土地相場は、住宅地で坪約97.5万〜209.9万円、平均は坪約145.8万円です。10年で約41%上がり、2026年も住宅地+5.7%・商業地+8.7%、7月1日時点の基準地価でも住宅地+6.2%と上昇が続いています。

  • 西葛西・葛西、平井、船堀、瑞江の駅近くほど高く、鹿骨・大杉・東松本など駅から遠いエリアほど手ごろです。
  • 実際に売れる価格は、公示地価をもとに駅距離・容積率・接道・セットバック・水害リスクで補正して考えます。
  • 不燃化特区の助成・減免や最低敷地面積70㎡など、区のルールで売り方が変わることがあります。
  • 相続した土地は取得費が分からないと税金が大きくなるため、売る前に書類と特例を確認しましょう。

マンションを売る予定の方は、駅別の相場と売却の流れをまとめた「江戸川区のマンション売却」、戸建ての方は「江戸川区の戸建ての売却相場」、売却にかかる期間は「江戸川区の一戸建て売却期間の目安」もあわせてご覧ください。土地・建物を問わず、売却の流れと費用の全体像は「江戸川区の不動産売却ガイド」、墨田区の土地相場は「墨田区の土地相場・坪単価」で解説しています。ご自身の土地の価格を知りたい方は、無料査定からお気軽にお問い合わせください。

この記事の執筆・監修
株式会社セルフリジェネレーション(宅地建物取引業 東京都知事(2)第105830号/公益社団法人 東京都宅地建物取引業協会会員)。墨田区・江戸川区を中心に、業界経験10年以上のスタッフが不動産の売却・購入・買取をサポートしています。
最終更新日:2026年11月1日

江戸川区の土地売却・査定のご相談はセルフリジェネレーションへ

株式会社セルフリジェネレーションは、墨田区・江戸川区を中心に不動産の売却・購入・買取をサポートしている地域密着の不動産会社です。「まずは価格だけ知りたい」「売るか迷っている」という段階でも、お気軽にご相談ください。

フリーダイヤル:0800-600-0363(受付 9:00〜18:00/定休日:火・水)
本店:東京都墨田区押上1丁目11番6号1階/瑞江店:東京都江戸川区谷河内2丁目2番3号1階/錦糸町オフィス:東京都墨田区錦糸2丁目4-10 ライオンズマンション錦糸町第三 3階

三好 海斗(みよし かいと)

この記事の監修者

三好 海斗(みよし かいと)

株式会社セルフリジェネレーション 代表取締役
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宅地建物取引士。不動産賃貸経営管理士。既存住宅アドバイザー。1988年生まれの福島県出身。不動産業歴は14年。不動産賃貸・売買仲介をはじめ、投資用不動産、中古不動産仕入れ再販、中古不動産×リノベーションなど様々な不動産企業で経験を積み、自身でも自宅、投資用不動産等で5回不動産購入・売却を経験。2020年にセルフリジェネレーションを設立。2021年にメディア取材や自社サービスや取組みが各メディア(55社の媒体)へ掲載される。

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