「江戸川区の家やマンションを売りたいけれど、いくらで売れるのか見当がつかない」「査定サイトに登録したら電話が鳴りやまず、かえって迷ってしまった」「ゼロメートル地帯や古い家でも、ちゃんと買い手は見つかるのだろうか」――江戸川区で不動産売却を考え始めた方から、こうした声を多くいただきます。売却は一生に何度もない大きな取引なのに、相場・手続き・費用・税金と、知っておくべきことが多すぎるのが実情です。
この記事は、江戸川区瑞江に店舗を構える宅地建物取引業者が、江戸川区の不動産売却に必要な情報を1本にまとめた総合ガイドです。
- 2026年の江戸川区の売却相場の全体像(地価公示・路線価・中古住宅の成約動向)
- 葛西・西葛西/小岩/平井/瑞江・篠崎/一之江・船堀のエリア別の特徴
- 売却の流れと、江戸川区で実際に関わる窓口(法務局・税務署・区役所)
- 仲介と買取の選び方、売却にかかる費用・税金と手取りの計算例
- ゼロメートル地帯・最低敷地面積70㎡・区画整理・旗竿地など江戸川区ならではの注意点
- 相続・空き家・住み替え・離婚・住宅ローン残り・訳あり物件の状況別ガイド
結論を先にお伝えすると、江戸川区の不動産は2026年も地価の上昇が続く「売りやすい環境」にありますが、駅からの距離・接道・水害リスクの説明などで価格に大きな差がつきます。相場を正しくつかみ、区の事情を踏まえて準備した人ほど、高く・スムーズに売れています。
目的別に読みたい記事
- 相場を詳しく知りたい → 【2026年】江戸川区の土地相場・坪単価|地価推移と駅別の土地価格/江戸川区のマンションの売却相場|葛西・船堀・瑞江など駅別・築年数別/江戸川区の戸建ての売却相場|築年数・駅別データと注意点
- 早く確実に現金化したい → 【2026年】江戸川区の不動産買取ガイド|最短日数と仲介との手取り比較
- 相続した家・空き家を売りたい → 【2026年】江戸川区で相続した家を売却する方法|流れ・税金・窓口まとめ/【2026年】江戸川区の空き家売却ガイド|3,000万円控除・区の窓口・売り方比較
- 住宅ローンの返済が苦しい → 【2026年】江戸川区の任意売却ガイド|競売との違い・期限・費用・相談窓口
- 再建築不可・旗竿地・借地などの事情がある → 【2026年】江戸川区の訳あり物件買取ガイド|旗竿地・借地・区画整理の売り方
この記事の結論
- 2026年地価公示で江戸川区の住宅地の平均は44.1万円/㎡(坪約145.8万円)、前年比+5.7%で上昇が続いています。
- 西葛西・葛西や平井・船堀の駅近は高く、鹿骨・大杉など駅から遠いエリアは手ごろで、区内でも約2倍の価格差があります。
- 仲介で売る場合、査定から引渡しまでは4〜6か月程度が目安。急ぐなら相場の7〜8割前後で数週間〜1か月の買取も選べます。
- 区の約7割がゼロメートル地帯のため、売買では水害ハザードの説明が必須。最低敷地面積70㎡や区画整理も事前確認が必要です。
- 自宅の売却なら3,000万円特別控除で税金がかからないことが多い一方、相続した家や空き家は特例の要件と期限の確認が欠かせません。
江戸川区の不動産売却相場の全体像【2026年】
2026年の江戸川区の不動産売却相場は、土地価格の上昇に支えられて堅調です。ただし上昇のペースは23区平均より緩やかで、「どこでも高く売れる」状況ではありません。まずは公的なデータで区全体の水準をつかみましょう。
地価公示:住宅地の平均44.1万円/㎡、前年比+5.7%
地価公示とは、国土交通省が毎年1月1日時点の標準的な土地の価格を判定して公表するもので、一般の土地取引の指標になります。東京都財務局の「令和8年地価公示価格(東京都分)」(2026年1月1日時点)によると、江戸川区の数値は次のとおりです。
| 項目 | 江戸川区 | 参考:区部全域 |
|---|---|---|
| 住宅地の平均価格 | 44.1万円/㎡(坪約145.8万円) | - |
| 商業地の平均価格 | 85.7万円/㎡(坪約283.4万円) | - |
| 住宅地の対前年変動率 | +5.7% | +9.0% |
| 商業地の対前年変動率 | +8.7% | +13.8% |
上昇は続いていますが、区部全域(住宅地+9.0%)や隣の墨田区(同+13.2%)と比べると穏やかです。都心から少し離れ、ファミリー層の実需が中心という江戸川区の特性が表れています。半年後の動きを示す東京都の基準地価(2026年7月1日時点)でも、江戸川区の住宅地28地点の前年比は単純平均で+6.2%(当社集計)と、上昇基調は変わっていません。
路線価:小岩駅南口が+17.0%
国税庁が2026年7月に公表した路線価では、江戸川北税務署管内の最高路線価(南小岩7丁目・小岩駅南口)が213万円/㎡で前年比+17.0%、江戸川南税務署管内の最高路線価(西葛西6丁目・西葛西駅南口)が184万円/㎡で同+8.2%でした(東京国税局「令和8年分 各税務署管内における最高路線価」)。路線価とは相続税・贈与税の計算に使う道路ごとの評価額で、公示地価の8割程度が目安です。
中古マンション・戸建ての成約動向:価格は高止まり、件数は減少
中古住宅の市場は「価格は高いが、成約件数は減っている」局面です。東日本不動産流通機構(東日本レインズ)の統計によると、東京都区部の中古戸建住宅は2026年4〜6月期に成約件数949件(前年同期比−11.0%)、成約価格7,809万円(同+12.1%)でした。中古マンションも、2026年5月の東京都区部の成約㎡単価は131.24万円(前年同月比+2.0%)と上昇した一方、成約件数は1,452件(同−17.9%)、6月も1,716件(同−12.8%)と減っています(東日本レインズ「月例速報 Market Watch」)。
区部全体の数字は都心の高額物件に引っ張られるため、江戸川区の価格水準はこれより低めです。ただ、「買主が価格に見合うかを慎重に比べている」という傾向は江戸川区でも同じで、相場から離れた売り出し価格は反響が落ちやすい状況です。物件種別ごとの相場や事例は、江戸川区のマンションの売却相場と江戸川区の戸建ての売却相場、町丁ごとの地価の一覧は当社の江戸川区の土地相場・坪単価データベースで確認できます。
公示地価と「実際に売れる価格」の関係
公示地価は標準的な土地の価格なので、実際に売れる価格(実勢価格)とは一致しません。駅からの距離、前面道路の幅、間口、形、広さ、建物の状態で1〜2割程度上下することは珍しくありません。目安を出すときは「近くの標準地の単価×面積」を出発点にし、周辺の成約事例と査定で補正するのが確実です。成約事例は国土交通省の不動産情報ライブラリでも調べられます。
エリア別に見る江戸川区の売却相場と特徴

江戸川区は東西に長く、東京メトロ東西線・JR総武線・都営新宿線の3路線で買主層も価格帯も大きく変わります。同じ区内でも、住宅地の公示地価は坪約97.5万円(大杉4丁目)から坪約209.9万円(西葛西3丁目)まで約2倍の差があります(国土交通省「地価公示」2026年1月1日時点、当社集計)。
| エリア(主な駅) | 住宅地の代表地点(2026年公示地価) | 買主層と売却のポイント |
|---|---|---|
| 葛西・西葛西(東西線) | 西葛西3-10-7:63.5万円/㎡(坪約209.9万円) | 大手町方面への通勤層に人気。区画整理された街並みでマンションの流通が多い |
| 小岩(総武線・京成線) | 東小岩6-8-9:49.5万円/㎡(坪約163.6万円) | 駅前再開発で注目度が上昇。駅から離れると価格差が大きい |
| 平井(総武線) | 平井2-24-2:52.1万円/㎡(坪約172.2万円) | 秋葉原・錦糸町方面へ近い。2026年は上昇率が高い地点も |
| 瑞江・篠崎(都営新宿線) | 南篠崎町3-15-2:54.6万円/㎡(坪約180.5万円) | 戸建てを求めるファミリー層が中心。駅近の区画整理地は堅調 |
| 一之江・船堀(都営新宿線) | 船堀2-12-9:54.6万円/㎡(坪約180.5万円) | 船堀は急行停車駅で、区役所新庁舎の移転予定地。一之江は駅距離で差が出る |
出典:国土交通省「地価公示」(2026年1月1日時点、国土数値情報より当社集計)。坪単価は1㎡あたりの価格×3.305785で計算しています。
葛西・西葛西:マンション売却の中心地
葛西・西葛西は区内で最も地価が高いエリアで、西葛西駅前の商業地(西葛西6丁目)は218万円/㎡と区内最高地点です。土地区画整理事業で整えられた街並みのため、道路が広く整形地が多いのが特徴です。築年数の経過した大規模マンションも多く、管理状況や修繕積立金の水準が売却価格を左右します。町丁別の地価は【2026年】西葛西・葛西の土地価格と坪単価|地点別一覧と売却の目安で詳しく紹介しています。
小岩:再開発で注目、駅距離で差が大きい
小岩駅南口では「南小岩六丁目地区第一種市街地再開発事業」の最終街区が2026年3月に竣工するなど、駅周辺の再開発が進んでいます。路線価の伸び(+17.0%)にも表れているように、駅に近いほど評価が上がる一方、北小岩・東松本など駅から離れた地域は価格が落ち着いています。古くからの住宅地で幅4m未満の道路も多く、セットバックの有無が査定の分かれ目です。詳しくは【2026年】小岩の土地価格と坪単価|町丁別一覧と再開発の影響をご覧ください。
平井:総武線の利便性で上昇率が高い
平井は総武線で秋葉原・錦糸町方面に近く、2026年の公示地価では平井4丁目が前年比+9.9%と区内でも高い上昇率でした。一方、荒川・旧中川に挟まれた低地で、平井二丁目付近は東京都の不燃化特区にも指定されてきた木造住宅の密集地です。地点別の価格は【2026年】平井の土地価格と坪単価|地点別一覧と荒川沿いの注意点で解説しています。
瑞江・篠崎:戸建てファミリー層の需要が厚い
瑞江・篠崎は当社瑞江店の地元です。都営新宿線の駅周辺は区画整理による整った街並みが多く、新築建売住宅と中古戸建てが比べられやすいエリアです。駅から1km以上離れた東瑞江・鹿骨・春江町などはバス便の地域もあり、駅距離よりも土地の広さや建物の状態が重視されます。地価の推移は売却はいつが理想的?瑞江の地価推移や売却相場、売却事例を紹介にまとめています。
一之江・船堀:新庁舎計画の船堀は注目エリア
船堀は都営新宿線の急行停車駅で、駅近くでは江戸川区役所の新庁舎を含む再開発が計画されています(当初は2031年1月の開庁予定でしたが、工事費の高騰などで計画が遅れ、2033年ごろの開庁になる見込みと報じられています。最新の予定は江戸川区の発表で確認してください)。一之江は駅から350mの地点(一之江7丁目)が坪約159.0万円なのに対し、1km離れた一之江2丁目は坪約120.0万円と、駅距離による差がはっきり出ます。
江戸川区で不動産を売却する流れと関わる窓口

仲介で売る場合、江戸川区の不動産売却は「相場の把握→査定→媒介契約→売り出し→売買契約→決済・引渡し→確定申告」の7段階で進み、査定から引渡しまでは4〜6か月程度が目安です。途中で法務局・区役所・税務署などの窓口が関わります。
- 相場を調べる:地価公示や成約事例で、おおよその価格帯をつかみます。
- 査定を依頼する:不動産会社が登記・道路・建築の記録を調べ、現地を確認して査定額を出します。根拠を比べるため2〜3社に依頼するのが一般的です。
- 媒介契約を結ぶ:売却を任せる不動産会社と契約します(種類は次の見出しで解説)。
- 売り出し・内覧:ポータルサイトやレインズに掲載し、購入希望者の内覧に対応します。
- 売買契約:買主に重要事項説明を行い、契約書を交わして手付金を受け取ります。
- 決済・引渡し:残代金を受け取り、所有権移転登記と、住宅ローンが残っている場合は抵当権の抹消を同時に行います。
- 確定申告:売却した翌年の2月16日〜3月15日に、住所地の税務署へ申告します。
売却の基本的な考え方をもっと詳しく知りたい方は、【初めてでも安心!】不動産売却の基本と流れを徹底解説!売却を成功させる3つのコツもあわせてご覧ください。
江戸川区で実際に関わる窓口
| 窓口 | 主な用件 | ポイント |
|---|---|---|
| 東京法務局 江戸川出張所(江戸川区中央1-16-2) | 登記事項証明書・公図・地積測量図の取得、相続登記 | 区内の不動産の登記はすべてここが管轄。証明書はオンライン請求も可能 |
| 江戸川区 建築指導課 | 道路の種別(2項道路など)、接道の確認、建築確認の記録 | 細街路係の窓口は区役所第三庁舎。電話・FAXでの道路照会は不可 |
| 江戸川区 都市計画・区画整理の担当課 | 用途地域、都市計画道路、土地区画整理事業の区域 | 施行中の区画整理地区では仮換地や清算金を確認 |
| 江戸川都税事務所 | 固定資産評価証明書、固定資産税の精算額の確認 | 23区の固定資産税は東京都(都税事務所)が課税 |
| 江戸川北税務署/江戸川南税務署 | 売却後の確定申告、特例の相談 | 申告先は物件の所在地ではなく、売主の住所地を管轄する税務署 |
出典:東京法務局「江戸川出張所」、東京国税局「東京都江戸川区」管轄税務署(2026年10月時点)。
江戸川区内にお住まいの場合、税務署は町名で分かれます。小岩・平井・瑞江・篠崎・一之江1〜8丁目・中央・松島などは江戸川北税務署、葛西・西葛西・清新町・臨海町・船堀・一之江町・宇喜田町などは江戸川南税務署の管轄です。こうした役所・法務局の調査は、通常は不動産会社が査定の段階で行います。
媒介契約の3つの種類
媒介契約とは、不動産会社に買主探しを依頼する契約のことです。宅地建物取引業法で3種類が定められており、報告の頻度やレインズ(不動産会社間の物件情報網)への登録義務が異なります。
| 種類 | 複数社への依頼 | 売主への報告 | レインズ登録 |
|---|---|---|---|
| 一般媒介 | できる | 義務なし | 義務なし |
| 専任媒介 | できない(自分で見つけた買主とは契約可) | 2週間に1回以上 | 契約から7日以内(休業日を除く) |
| 専属専任媒介 | できない(自分で見つけた買主とも不可) | 1週間に1回以上 | 契約から5日以内(休業日を除く) |
専任媒介・専属専任媒介の有効期間は3か月が上限です。3か月ごとの更新時期に、反響の数や内覧の感想をもとに価格や販売方法を見直すのが基本の進め方です。江戸川区の一戸建ての売却期間の目安や、長引く原因は【2026年】江戸川区の一戸建て売却期間の目安|長引く原因と早く売るコツで詳しく解説しています。
仲介と買取、江戸川区ではどちらで売るべき?

高く売りたい・時間に余裕があるなら仲介、早く確実に売りたい・物件に事情があるなら買取が向いています。迷う場合は、仲介と買取の両方の価格を出してもらい、手取りと期間で比べるのが失敗しない方法です。
買取とは、不動産会社が売主から物件を直接買い取る売却方法のことです。買主を探す必要がないため、価格は仲介で売れる見込み価格の7〜8割前後が目安になりますが、条件が整えば数週間〜1か月程度で現金化でき、仲介手数料もかかりません。
江戸川区で買取が向いているケース
- 旧耐震の木造住宅、旗竿地の通路幅が足りない土地など、一般の買主が住宅ローンを使いにくい物件
- 相続した実家に家財が多く残っていて、片付けの手間をかけたくない
- 住み替え先の決済日や、相続税の納付期限(相続開始を知った日の翌日から10か月以内)が迫っている
- 近所に知られずに売りたい(買取は広告を出さない)
反対に、葛西・西葛西・船堀など駅に近い築浅のマンションや、区画整理地の整形地に建つ戸建ては、仲介で一般の買主に売る方が手取りは多くなりやすい物件です。「一定期間は仲介で売り、売れなければ決めておいた価格で買い取る」買取保証付き仲介という中間の方法もあります。
買取価格の決まり方、最短日数、仲介との手取り比較は【2026年】江戸川区の不動産買取ガイド|最短日数と仲介との手取り比較で詳しく解説しています。当社の買取サービスの概要は不動産買取のページ、仲介での売却は不動産売却のページをご覧ください。
江戸川区ならではの売却の注意点

江戸川区で不動産を売るときは、水害ハザードの説明、最低敷地面積70㎡、区画整理、旗竿地・接道、旧耐震の5点を事前に確認しておくことが重要です。いずれも買主の住宅ローンや建替えの可否に直結し、後から分かると値下げや契約解除の原因になります。
1. ゼロメートル地帯と水害ハザードの説明義務
江戸川区によると、区面積の7割が満潮位以下のゼロメートル地帯です(江戸川区「江戸川区の地形」)。2020年8月28日からは宅地建物取引業法施行規則の改正により、売買の重要事項説明で、水害ハザードマップ上の物件の所在地を買主に説明することが義務になっています。
区内のほとんどの物件に共通する条件なので、それだけで大きく値下がりすることは多くありません。ただし買主は江戸川区水害ハザードマップで想定浸水深を確認します。過去に浸水した履歴があれば正直に告知し、基礎の高さ、2階以上の居室、マンションの電気設備の位置、高規格堤防の整備状況など、安心材料もあわせて伝えると売却がスムーズです。
2. 最低敷地面積70㎡の制限
江戸川区では、2004年(平成16年)6月24日から、対象区域で建物を建てる敷地の最低面積を70㎡とする制限があります(江戸川区「最低敷地面積の制限」、2026年10月時点)。指定前から70㎡未満だった敷地はそのまま建築できる特例がありますが、広い土地を2つに分けて売る場合、分けた後の敷地がそれぞれ70㎡以上ないと建物が建てられません。相続した広い土地を分割して売る計画は、この制限を必ず確認してからにしましょう。
3. 区画整理の施行中地区
江戸川区で施行中の土地区画整理事業は、篠崎駅西部地区、上篠崎一丁目北部地区、南小岩七丁目地区の3地区です(江戸川区「土地区画整理事業一覧」、2026年10月時点)。区域内の土地も売却はできますが、仮換地(将来の土地の位置と形)や清算金をどちらが受け取るかを契約書で決めておかないと、後のトラブルにつながります。
4. 旗竿地・細街路と再建築不可
旗竿地とは、道路に接する細い通路部分の奥に建物を建てる敷地がある形の土地のことです。建築基準法では、建物の敷地が幅4m以上の道路に2m以上接していなければ建替えができません(接道義務)。通路の幅が2mにわずかに足りないだけで「再建築不可」となり、一般の買主は住宅ローンを組みにくくなります。測量図や現地の実測で通路幅を確認し、建築指導課で道路の種別を調べることが第一歩です。再建築不可と言われた場合の調べ方や売り方は【2026年】江戸川区の再建築不可物件の売却ガイド|調べ方・区の助成・買取をご覧ください。
5. 旧耐震の建物
1981年(昭和56年)5月31日以前に建築確認を受けた建物は「旧耐震基準」で建てられています。買主が住宅ローン控除を使う場合、1982年(昭和57年)1月1日以降に建築された住宅は新耐震基準に適合しているとみなされますが、それより古い住宅は耐震基準適合証明書などが必要です。そのため旧耐震の木造戸建ては、建物ではなく土地として評価されることが多くなります。解体して更地で売るか、建物付きで売るかは、【2026年】江戸川区の解体工事|助成金・費用相場と売却前の注意点で区の老朽住宅除却工事助成とあわせて比較できます。
プロのアドバイス:これら5つは、査定の段階で不動産会社に確認してもらうべき項目です。「水害の説明はしなくても大丈夫」「分割すれば高く売れる」と根拠なく言う会社には注意しましょう。
江戸川区の不動産売却にかかる費用と税金
不動産売却の費用は、売却価格の4〜6%程度が一般的な目安で、最も大きいのは仲介手数料です。利益が出た場合は譲渡所得税がかかりますが、自宅の売却なら3,000万円特別控除で税金がかからないケースも多くあります。
売却にかかる主な費用
| 費用 | 目安 | 補足 |
|---|---|---|
| 仲介手数料 | 売却価格×3%+6万円+消費税(上限) | 400万円超の場合の速算式。800万円以下の物件は特例で上限33万円(税込)まで受け取れる場合あり |
| 印紙税 | 1万円(1,000万円超5,000万円以下の契約書) | 2027年3月31日まで軽減措置。5,000万円超1億円以下は3万円 |
| 抵当権抹消の費用 | 登録免許税は不動産1個につき1,000円+司法書士報酬 | 住宅ローンが残っている場合 |
| 測量費 | 境界確定測量で数十万円程度 | 戸建て・土地で境界が確定していない場合 |
| 解体費・片付け費 | 建物の構造・規模による | 更地で売る場合や家財が多い場合 |
| 住宅ローン繰上返済手数料 | 金融機関による | 無料の金融機関もある |
出典:国土交通省告示(仲介手数料の上限、800万円以下の特例は2024年7月1日施行)、国税庁「不動産売買契約書の印紙税の軽減措置」(2026年10月時点)。費用ごとの詳しい解説は不動産売却の費用の目安はどれくらい?費用を抑える方法とは、仲介手数料の考え方は不動産売却の仲介手数料の相場はどれくらい?をご覧ください。
売却益にかかる税金の基本
譲渡所得とは、売却価格から「取得費(買ったときの価格から建物の減価償却分を引いた額)」と「譲渡費用(仲介手数料など)」を差し引いた利益のことです。この利益に、所有期間に応じた税率がかかります。
- 売った年の1月1日時点で所有期間5年超(長期譲渡所得):税率20.315%
- 所有期間5年以下(短期譲渡所得):税率39.63%
- 自宅を売った場合:マイホームを売ったときの特例で譲渡所得から最高3,000万円を控除。所有期間10年超なら軽減税率の特例も併用可
- 相続した空き家を売った場合:要件を満たせば被相続人の居住用財産(空き家)の特例で最高3,000万円を控除(2027年12月31日までの売却が対象、相続人3人以上なら1人2,000万円まで)
税率と特例は国税庁の公表内容によります(2026年10月時点)。特例を使うと税金がゼロになる場合でも、確定申告は必要です。申告の手順は【2026年版】不動産売却後の確定申告は必要?自宅・マンションの3,000万円控除と手順で解説しています。
手取りの計算例(仮定の数値)
江戸川区で15年住んだ自宅マンションを4,500万円で売り、住宅ローンの残債が2,000万円ある場合を、仮定の数値で計算します(実際の取引事例ではありません)。
| 項目 | 金額 | 計算の考え方 |
|---|---|---|
| 売却価格(仮定) | 4,500万円 | - |
| 仲介手数料 | 155万1,000円 | (4,500万円×3%+6万円)×1.1 |
| 印紙税 | 1万円 | 軽減措置の税額 |
| 抵当権抹消費用(仮定) | 3万円 | 登録免許税+司法書士報酬 |
| 住宅ローン完済 | 2,000万円 | 決済日に一括返済 |
| 譲渡所得税 | 0円 | 利益が3,000万円以内のため特例で非課税(要確定申告) |
| 手元に残る金額 | 約2,340万9,000円 | 売却価格−諸費用−ローン残債 |
このように、自宅の売却では「税金」よりも「仲介手数料」と「ローン残債」が手取りを大きく左右します。反対に、相続した土地や投資用の物件は特例が使えないことが多く、取得費が分からないと売却価格の5%しか取得費として認められないため、税金が想定以上になりやすい点に注意が必要です。
状況別ガイド|相続・空き家・住み替え・離婚・ローン残り・訳あり
江戸川区の不動産売却は、売主の状況によって確認すべき手続きや使える特例が大きく変わります。当てはまる状況の記事から読み進めてください。
| 状況 | まず確認すること | 詳しい記事 |
|---|---|---|
| 親の家を相続した | 相続登記(2024年4月から義務化)、遺産分割、取得費の書類 | 江戸川区で相続した家を売却する方法 |
| 実家が空き家になっている | 空き家特例の要件(1981年5月31日以前の建築など)と期限、固定資産税 | 江戸川区の空き家売却ガイド |
| 住み替えたい | 売り先行か買い先行か、3,000万円控除と買換え特例の選択 | 住み替えの税金|買換え特例と3,000万円控除の選び方 |
| 離婚で家を手放す | 名義とローンの名義、財産分与、オーバーローンかどうか | 離婚後の不動産売却で「共有名義の家」の財産分与はどうなるの?/離婚するときオーバーローンの家は売却できるの? |
| 住宅ローンが払えない・残債が多い | 滞納の期間、競売の申立て前かどうか、債権者の同意 | 江戸川区の任意売却ガイド |
| 旗竿地・借地・共有など事情がある | 売りにくさの原因(接道・権利・区画整理)の特定 | 江戸川区の訳あり物件買取ガイド |
| 再建築不可と言われた | 道路の種別、43条の認定・許可の可能性、隣地との交渉 | 江戸川区の再建築不可物件の売却ガイド |
| とにかく早く現金化したい | 買取価格の根拠、直接買取かどうか、免責の範囲 | 江戸川区の不動産買取ガイド |
相続登記は、相続で不動産を取得したことを知った日から3年以内に申請する必要があり、2024年4月1日より前の相続も2027年3月31日までが期限です(法務省「不動産を相続した方へ」)。名義が亡くなった方のままでは売却できないため、相続した不動産の売却は登記の準備から始まります。
江戸川区で不動産を高く売るための7つのコツ
高く売るために最も効くのは、相場に合った売り出し価格と、買主の不安を先回りして解消する準備です。リフォームや値引き交渉への対応よりも、次の7点を押さえる方が手取りにつながります。
- 査定額ではなく根拠で会社を選ぶ:一番高い査定額の会社に任せても、その価格で売れる保証はありません。近隣の成約事例や地価との比較を示してくれるかで判断しましょう。
- 売り出し直後の1か月を大切にする:新着物件は最も注目されます。相場から離れた価格で出して反響を逃すと、値下げを重ねて結果的に安くなりがちです。
- 新築建売との比較を意識する:瑞江・篠崎・一之江などでは新築建売住宅が競合になります。立地や広さで勝る点を販売図面で明確にしましょう。
- 水害リスクを正直に、対策とセットで伝える:浸水想定と、基礎の高さや避難場所などの安心材料を一緒に伝えると、買主の不安が和らぎます。
- 境界と書類を先にそろえる:境界確認書、建築確認済証、マンションの管理規約などがそろっていると、買主も金融機関も判断が早くなります。必要書類は【2026年版】不動産を売却する際に必要な書類|契約・決済別チェックリストで確認できます。
- 内覧前に片付けと換気・採光を整える:大がかりなリフォームより、清掃と不用品の処分の方が費用対効果は高いのが一般的です。
- 建物の状態を調べておく:築年数の古い戸建てはホームインスペクション(建物状況調査)を行い、結果を開示すると、契約後のトラブルや値引き交渉を防げます。
よくある失敗:「査定額が一番高かった会社に専属専任媒介で任せたが、3か月間ほとんど内覧がなく、2回の値下げで他社の査定額を下回る価格になった」というケースは珍しくありません。不動産会社の選び方は江戸川区に特化した不動産業者ランキング!気になるポイントも徹底紹介!、実際の口コミの見方は江戸川区の不動産会社の口コミをご紹介します!も参考にしてください。
江戸川区で不動産売却を相談するならセルフリジェネレーション|瑞江店Googleクチコミ★4.9
株式会社セルフリジェネレーション(東京都墨田区押上・江戸川区瑞江に店舗、宅地建物取引業 東京都知事(2)第105830号)は、墨田区・江戸川区に特化して不動産の売却・購入・買取を行う地域密着の不動産会社です。江戸川区の拠点である瑞江店(江戸川区谷河内2-2-3)から、瑞江・篠崎・一之江・船堀・葛西・小岩・平井など区内全域のご相談に対応しています。当社ホームページに掲載しているGoogleクチコミの評価は、本店★4.8・瑞江店★4.9です(2026年10月時点)。
口コミで評価されているポイント
いただいている口コミでは、売り出し価格の決め方の丁寧な説明、進捗状況のこまめな報告、親身な相談対応を評価していただいています。売却は「今どうなっているのか分からない」ことが一番の不安になりやすいため、反響や内覧の状況を定期的にお伝えし、価格を見直すときも根拠を示してご相談しています。
「売却に当たり価格の設定や進捗状況の報告等細やかにしていただき安心できました」(Googleクチコミより一部抜粋)
セルフリジェネレーションの強み
- 江戸川区・墨田区に特化した地域密着:葛西の区画整理地と小岩・平井の古い市街地の違い、ゼロメートル地帯の説明の仕方など、地域の事情を踏まえて価格と売り方をご提案します。
- 業界経験10年以上のスタッフのみが在籍:旗竿地・再建築不可・区画整理・相続など、判断の難しい案件も最初に論点を整理します。
- 顧問弁護士・税理士・FPによる無料相談:相続や離婚、税金、住み替えの資金計画まで、売却に関わるお悩みをまとめてご相談いただけます。
- 仲介と買取の両方に対応:仲介ならいくら、当社の直接買取ならいくらを並べてご提示し、手取りと期間で比べて選んでいただけます。
- LINE・オンライン相談が可能:遠方にお住まいで江戸川区の実家を相続した方も、来店せずに相談を始められます。
当社にご相談いただいた場合の進め方
- お電話・LINE・フォームで、物件の所在地と売却のご希望時期を伺います。
- 法務局江戸川出張所での登記の確認、区役所での道路・建築の記録の調査を当社で行います。
- 瑞江店から現地に伺い、建物の状態、境界、通路幅、浸水対策などを確認します。
- 仲介の査定額と買取価格、それぞれの手取りの見込みを根拠とともにご説明します。
- ご納得いただいた売り方で販売を開始し、進捗を定期的にご報告します。
まずは価格だけ知りたい方は無料査定、売るかどうか迷っている段階の方は無料相談からお気軽にどうぞ。
江戸川区の不動産売却に関するよくある質問
江戸川区で不動産を売却すると、相場はどのくらいですか?
土地の目安としては、2026年地価公示で江戸川区の住宅地の平均が44.1万円/㎡(坪約145.8万円)です。地点ごとでは坪約97.5万円から約209.9万円まで差があり、西葛西・葛西や平井・船堀の駅近ほど高くなります。マンションや戸建ては築年数や状態でも変わるため、成約事例と査定で確認してください。
江戸川区で家を売るには、どれくらいの期間がかかりますか?
仲介で売る場合、査定から引渡しまで4〜6か月程度、売り出しから成約までは3か月前後が目安です。価格設定や物件の条件によって前後し、不動産会社の直接買取なら数週間〜1か月程度で現金化できます。
不動産売却の仲介手数料はいくらかかりますか?
売却価格が400万円を超える場合、仲介手数料の上限は「売却価格×3%+6万円」に消費税を加えた額です。たとえば4,500万円で売れた場合の上限は155万1,000円です。不動産会社が直接買い取る場合は仲介手数料はかかりません。
江戸川区の不動産査定は、どこに依頼すればよいですか?
江戸川区の地域事情に詳しく、査定額の根拠を具体的に説明してくれる不動産会社に依頼するのがおすすめです。比較のために2〜3社に依頼し、近隣の成約事例や地価との比較、水害リスクや接道の確認まで行ってくれるかで判断しましょう。
ゼロメートル地帯の家は売れにくいですか?
ゼロメートル地帯にあることだけで売れにくくなるわけではありません。江戸川区は区面積の7割がゼロメートル地帯で、区内の多くの物件に共通する条件だからです。ただし重要事項説明で水害ハザードの説明が義務になっているため、浸水履歴や建物の対策を正確に伝えることが大切です。
住宅ローンが残っていても家を売却できますか?
売却代金でローンを完済できれば、残債があっても売却できます。決済日に一括返済して抵当権を抹消するのが一般的な流れです。売却代金で完済できない場合は、金融機関の同意を得て売る任意売却を検討します。
不動産を売った後の確定申告は、どこの税務署で行いますか?
確定申告は、物件の所在地ではなく売主の住所地を管轄する税務署で行います。江戸川区にお住まいの場合、小岩・平井・瑞江・篠崎などは江戸川北税務署、葛西・西葛西・船堀・清新町などは江戸川南税務署の管轄です。申告期間は売却した翌年の2月16日から3月15日までです。
まとめ|江戸川区の不動産売却は「相場の把握」と「区の事情への備え」が鍵
江戸川区の不動産は、2026年地価公示で住宅地の平均44.1万円/㎡・前年比+5.7%と上昇が続いており、売却しやすい環境にあります。一方で、中古住宅の成約件数は減っており、買主は価格と物件の条件を慎重に比べています。
- エリアや駅距離で価格は約2倍の差があります。まずはご自身の物件に近い地点の地価と成約事例を確認しましょう。
- 仲介なら4〜6か月程度、買取なら数週間〜1か月程度が目安。期限と手取りの両方で売り方を選びます。
- 水害ハザードの説明、最低敷地面積70㎡、区画整理、旗竿地・接道、旧耐震は、査定の段階で確認しておくべき江戸川区特有の論点です。
- 自宅の売却は3,000万円特別控除で税金がかからないことが多い一方、相続・空き家は特例の要件と期限に注意が必要です。
- 相続・空き家・住み替え・離婚・ローン残り・訳ありなど、状況に合った記事で詳しい手続きを確認してください。
「うちの場合はいくらで、どの売り方が合うのか」は、物件と事情を見て初めて分かります。江戸川区の不動産売却は、地元・瑞江の当社にお気軽にご相談ください。
この記事の執筆・監修
株式会社セルフリジェネレーション(宅地建物取引業 東京都知事(2)第105830号/公益社団法人 東京都宅地建物取引業協会会員)。墨田区・江戸川区を中心に、業界経験10年以上のスタッフが不動産の売却・購入・買取をサポートしています。
最終更新日:2026年10月10日
墨田区の不動産を売却する場合は、「墨田区で家・マンションを売る完全ガイド」で、墨田区の相場と注意点を解説しています。
江戸川区の不動産売却のご相談はセルフリジェネレーションへ
株式会社セルフリジェネレーションは、墨田区・江戸川区を中心に不動産の売却・購入・買取をサポートしている地域密着の不動産会社です。「まずは価格だけ知りたい」「売るか迷っている」という段階でも、お気軽にご相談ください。
フリーダイヤル:0800-600-0363(受付 10:00〜20:00/定休日:火・水)
本店:東京都墨田区押上1丁目11番6号1階/瑞江店:東京都江戸川区谷河内2丁目2番3号1階/錦糸町オフィス:東京都墨田区錦糸2丁目4-10 ライオンズマンション錦糸町第三 3階





