【2026年】墨田区の土地相場・坪単価|地価推移と町丁・駅別の土地価格の記事

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【2026年】墨田区の土地相場・坪単価|地価推移と町丁・駅別の土地価格

三好 海斗(みよし かいと) この記事の監修者三好 海斗(みよし かいと)
カテゴリー不動産売却
【2026年】墨田区の土地相場・坪単価|地価推移と町丁・駅別の土地価格

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「墨田区の土地は、いま坪いくらくらいなのだろう」「ここ数年で地価が上がったと聞くけれど、売るなら今なのか」。相続した実家の土地や、長く住んできた自宅の売却を考え始めたとき、多くの方が最初にぶつかるのがこの疑問です。サイトによって数字が違い、どれを信じればよいか迷う方も少なくありません。

この記事では、国土交通省の地価公示(2026年1月1日時点)と東京都の基準地価(2026年7月1日時点)、国税庁の路線価(2026年分)をもとに、墨田区の土地相場と坪単価を町丁・駅ごとに整理しました。

  • 墨田区の住宅地・商業地の地点別の土地価格と坪単価(2026年)
  • 錦糸町・両国・押上・曳舟・向島など駅別の坪単価の目安
  • 過去10年の地価推移と、2026年の上昇率
  • 墨田区の地価が上がっている理由と今後の見通し
  • 公示地価・路線価・実勢価格の違いと、自分の土地の価格の出し方
  • 墨田区で土地を売るときの注意点と手取りの計算例

先に結論をお伝えすると、2026年の墨田区の住宅地は坪130万〜300万円台で、平均は坪約203万円です。区の南部(錦糸町・両国・森下寄り)ほど高く、北部(八広・立花・鐘ヶ淵)ほど手ごろになります。

この記事の結論

  • 2026年地価公示で、墨田区の住宅地11地点の平均は61.3万円/㎡(坪約202.7万円)、地点ごとでは坪約134万〜303万円です。
  • 2026年の上昇率は住宅地+13.2%、商業地+15.0%で、東京23区の住宅地平均(+9.0%)を大きく上回りました。
  • 住宅地の平均は10年前(2016年)の坪約121.7万円から約66%上昇し、2026年7月の基準地価でも上昇が続いています。
  • 区内で最も高いのは錦糸町駅南口で、公示地価は坪約1,068万円、2026年分の路線価は前年比+20.6%でした。
  • 実際に売れる価格は、接道・形・広さ・セットバックの有無などで公示地価から上下するため、最後は周辺の成約事例と査定で確かめるのが確実です。

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【2026年】墨田区の土地相場・坪単価|住宅地の地点別一覧

2026年の墨田区の住宅地の公示地価は、1㎡あたり40.7万〜91.5万円(坪単価約134.5万〜302.5万円)です。下の表は、国土交通省が国土数値情報として公開している地価公示データ(2026年1月1日時点)から、墨田区の住宅地の標準地11地点をすべて抜き出し、価格の高い順に並べたものです。

地価公示とは、国土交通省の土地鑑定委員会が毎年1月1日時点の標準的な土地の価格を判定し、3月に公表するものです。坪単価は「1㎡あたりの価格×3.305785」で計算しています(1坪=約3.31㎡)。

所在地(住居表示) 価格(円/㎡) 坪単価 前年比 最寄駅・距離 容積率
千歳1-2-10 915,000 約302.5万円 +15.5% 森下 650m 400%
横川4-4-4 752,000 約248.6万円 +13.8% 押上 630m 300%
亀沢4-22-2 746,000 約246.6万円 +14.8% 錦糸町 800m 300%
本所2-1-9 697,000 約230.4万円 +13.5% 本所吾妻橋 930m 300%
向島3-14-6 692,000 約228.8万円 +14.0% とうきょうスカイツリー 480m 300%
立川2-12-9 671,000 約221.8万円 +13.5% 森下 560m 300%
文花1-22-1 494,000 約163.3万円 +13.6% 押上 920m 300%
京島2-19-16 476,000 約157.4万円 +13.1% 京成曳舟 590m 200%
墨田4-21-2 457,000 約151.1万円 +14.3% 鐘ヶ淵 350m 200%
立花5-17-13 439,000 約145.1万円 +10.9% 小村井 620m 200%
八広4-47-7 407,000 約134.5万円 +8.2% 八広 1,000m 200%

出典:国土交通省「地価公示」(2026年1月1日時点、国土数値情報 地価公示データより当社集計)。容積率は都市計画で指定された容積率です。

表を見ると、容積率300〜400%の地点は坪220万円以上、容積率200%の地点は坪130万〜160万円台と、はっきり差が出ています。容積率とは、敷地面積に対して建てられる延床面積の割合のことで、高いほどマンションなど大きな建物が建てられるため、土地の価格も高くなります。用途地域と容積率の考え方は「用途地域とは?13種類の一覧と調べ方|江戸川区・墨田区の指定状況」で詳しく説明しています。

7月1日時点の基準地価(住宅地)

基準地価とは、都道府県が毎年7月1日時点の基準地の価格を調査し、9月に公表するものです。地価公示と半年ずれているため、両方を見ると直近の動きが分かります。2026年の基準地価(東京都、2026年7月1日時点)で、墨田区の住宅地は次の5地点です。

所在地(住居表示) 価格(円/㎡) 坪単価 前年比 最寄駅・距離
菊川3-14-5 858,000 約283.6万円 +15.0% 菊川 250m
向島3-14-6 735,000 約243.0万円 +13.1% とうきょうスカイツリー 480m
押上3-18-9 606,000 約200.3万円 +12.8% 押上 590m
東向島3-16-18 554,000 約183.1万円 +14.0% 東向島 610m
立花1-25-2 435,000 約143.8万円 +7.9% 東あずま 350m

出典:東京都「都道府県地価調査(基準地価)」(2026年7月1日時点、国土数値情報 都道府県地価調査データより当社集計)。

向島3-14-6は地価公示と基準地価の両方の地点で、1月1日時点の69.2万円/㎡から7月1日時点の73.5万円/㎡へ、半年で約6%上がっています。2026年に入ってからも上昇は止まっていません。

駅別に見る墨田区の土地価格|錦糸町・両国・押上・曳舟

墨田区の土地価格は、区の南部ほど高く、北部ほど手ごろになるのが特徴です。上の地点データを最寄駅ごとにまとめると、住宅地の坪単価の目安は次のとおりです。

エリア(主な駅) 住宅地の坪単価の目安 駅前の商業地 エリアの特徴
錦糸町・菊川・森下(錦糸・亀沢・千歳・立川・菊川) 約222万〜303万円 錦糸町駅南口 約1,068万円 JR総武線・半蔵門線・新宿線。区内で最も高い
両国(両国・緑・石原・横網) (公示の住宅地点なし) 両国2丁目 約433万〜509万円 JR総武線・大江戸線。商業地は+15〜18%
押上・とうきょうスカイツリー・本所吾妻橋(押上・業平・横川・向島・本所) 約163万〜249万円 押上1丁目 約476万円 4路線が使える押上駅。本店の所在地
曳舟・東向島(京島・東向島) 約157万〜183万円 東向島2丁目 約245万〜267万円(基準地価) 曳舟駅前の再開発が進む一方、木造密集地域が残る
鐘ヶ淵・八広・東あずま・小村井(墨田・八広・立花) 約134万〜151万円 墨田2丁目 約166万円 区内では手ごろ。荒川沿いで水害リスクの確認が必要

出典:国土交通省「地価公示」(2026年1月1日時点)、東京都「基準地価」(2026年7月1日時点)の地点データより当社集計。坪単価は地点の価格をもとに計算した目安です。

「錦糸町 土地」「両国 土地」「押上 土地価格」のように駅名で調べる方も多いですが、同じ駅でも、駅からの距離や前面道路の広さで坪50万円以上の差がつきます。押上エリアの詳しい動きは「押上駅の地価推移と売却相場」も参考にしてください。区内のエリア別の地価ランキングと価格の推移は、当社の「墨田区の土地相場データベース」でもまとめています。

そのほかの駅・町の地点別の価格と推移は、次の記事で詳しく解説しています。

墨田区の地価推移|10年で約66%上昇、2026年は上げ幅が拡大

墨田区の住宅地11地点の公示地価の平均は、2016年の36.8万円/㎡(坪約121.7万円)から2026年は61.3万円/㎡(坪約202.7万円)となり、10年で約66%上昇しました。特にこの2年の伸びが大きく、2025年に+10%前後、2026年は+13.2%と上げ幅が広がっています。

墨田区の住宅地の平均坪単価の推移(2016年〜2026年の地価公示より)

東京都財務局の集計(2026年1月1日時点)では、墨田区の対前年平均変動率は住宅地+13.2%、商業地+15.0%、全用途+14.2%でした。区部全域の平均(住宅地+9.0%、商業地+13.8%)を上回っており、都心に近い下町エリアとして買い手の需要が強いことが分かります(出典:東京都財務局「令和8年地価公示価格(東京都分)」)。

地点(住居表示) 2016年 2021年 2025年 2026年 10年間の上昇率
江東橋3-8-10(商業地・錦糸町駅南口) 141.0万円 206.0万円 270.0万円 323.0万円 約+129%
錦糸3-10-1(商業地) 66.3万円 92.9万円 121.0万円 141.0万円 約+113%
千歳1-2-10(住宅地) 47.3万円 61.1万円 79.2万円 91.5万円 約+93%
亀沢4-22-2(住宅地) 42.8万円 52.5万円 65.0万円 74.6万円 約+74%
向島3-14-6(住宅地) 40.1万円 48.4万円 60.7万円 69.2万円 約+73%
京島2-19-16(住宅地) 30.0万円 34.2万円 42.1万円 47.6万円 約+59%
八広4-47-7(住宅地) 28.4万円 31.7万円 37.6万円 40.7万円 約+43%

出典:国土交通省「地価公示」各年1月1日時点(1㎡あたりの価格、当社集計)。

同じ10年でも、錦糸町駅周辺の商業地は2倍以上になった一方、北部の八広は約43%の上昇にとどまっています。「墨田区全体で○%上がった」という数字だけでは、ご自身の土地の値上がりは分かりません。最寄りの地点の推移を確認することが大切です。

路線価も錦糸町で大きく上昇

国税庁が2026年7月に公表した2026年分の路線価では、本所税務署管内の最高路線価(江東橋3丁目・錦糸町駅南口ロータリー)が398万円/㎡で前年比+20.6%、向島税務署管内の最高路線価(京島1丁目・曳舟川通り)が93万円/㎡で同+14.8%でした(出典:東京国税局「令和8年分 各税務署管内における最高路線価」)。

墨田区の地価が上がっている理由と今後の見通し

墨田区の地価が上がっている主な理由は、①東京23区全体の強い住宅需要、②マンションを建てられる土地の取り合い、③錦糸町・押上・曳舟の交通の便とまちづくり、④人口と世帯の増加の4つです。今後も上がり続けるかは断定できませんが、2026年7月1日時点の基準地価でも上昇は続いています。一方で、金利の上昇が買い手の予算を抑える方向に働いている点には注意が必要です。

理由1:23区全体で住宅需要が強く、墨田区の上昇率は23区で7番目

東京都財務局は、2026年地価公示の「地価動向の背景」として、区部では景気が緩やかに回復傾向にあることなどを反映して住宅需要が旺盛であり、都心区と、隣接する利便性や住環境に優れた区を中心に幅広く地価が上昇したと説明しています。墨田区の住宅地の上昇率+13.2%は、港区(+16.6%)、台東区(+14.2%)、品川区(+13.9%)、中央区・文京区(各+13.8%)、目黒区(+13.7%)に次ぐ、23区で7番目の高さでした。

墨田区は都心区に隣接しながら、住宅地の平均価格は61.33万円/㎡で、隣の台東区(132.08万円/㎡)や江東区(66.15万円/㎡)より低い水準です(東京都財務局「令和8年地価公示 区市町村別用途別平均価格表」)。都心に近いわりに土地の単価が抑えられていることが、住まいを探す人に選ばれやすい背景の一つと考えられます。

理由2:新築マンションの値上がりで、マンション用地の取り合いが続いている

東京都が2026年9月に公表した地価調査の資料によると、2026年1〜6月の区部の新築マンションは、1戸あたりの平均価格が前年同期比+9.1%、㎡単価が+10.5%上がりました。同じ期間の中古マンションの成約件数も+11.6%増えています。東京都財務局も、区部ではマンションを建てられる土地は需要が競合し、上昇傾向にあると分析しています。

墨田区でもこの傾向は数字に表れています。上の住宅地の表で、容積率300〜400%の7地点の上昇率の単純平均は+14.1%、容積率200%の4地点は+11.6%でした(当社計算)。大きな建物を建てられる土地ほど買い手が多く、価格も上がりやすいということです。

理由3:錦糸町・押上・曳舟の交通の便と駅周辺のまちづくり

区内で上昇が目立つのは、駅の便がよく、まちづくりが進んでいる地域です。主な動きは次のとおりです。

  • 錦糸町:JR総武線と東京メトロ半蔵門線が使える、区内最大の商業地です。錦糸町駅南口の最高路線価は2026年分で前年比+20.6%と、区内でも特に大きく伸びました。
  • 押上・とうきょうスカイツリー:押上駅は東京メトロ半蔵門線・都営浅草線・京成押上線・東武スカイツリーラインの4路線が使えます。墨田区が施行する東武伊勢崎線(とうきょうスカイツリー駅付近)の連続立体交差事業では、2025年3月2日に下り線が高架になり、桜橋通りの伊勢崎線第2号踏切がなくなりました。2025年12月7日からは、とうきょうスカイツリー駅の新しい東口改札と下りホームの使用も始まっています。事業期間は2028年度(令和10年度)までの予定です(出典:墨田区「東武伊勢崎線(とうきょうスカイツリー駅付近)連続立体交差事業」)。
  • 曳舟:東向島二丁目の一部(約1.7ha)で「東武曳舟駅前地区第一種市街地再開発事業」が計画され、2026年3月に都市計画が決まりました。施行予定者のUR都市機構によると、竣工は2032年度(令和14年度)の予定です。区の都市計画マスタープランで区北部の「広域拠点」に位置付けられた地区です(出典:UR都市機構 2026年3月25日発表)。

ただし、再開発や駅の整備が個々の土地の価格にどれだけ影響するかは、場所や時期によって違います。完成前の期待で上がることもあれば、完成後に落ち着くこともあるため、「再開発があるから必ず上がる」とは言えません。

理由4:人口と世帯数が10年で増えている

墨田区の住民基本台帳の人口は、2016年10月1日の264,885人から、2026年10月1日には289,799人になり、10年で約2.5万人(約9.4%)増えました。世帯数は144,588世帯から173,564世帯へ約20%増えており、住まいの需要を支えています(出典:墨田区「月別世帯人口」各年10月分)。

上昇の理由 墨田区で確認できるデータ 出典・時点
23区全体の住宅需要 住宅地+13.2%(23区で7番目。区部平均は+9.0%) 東京都財務局 地価公示(2026年1月1日)
マンション用地の取り合い 容積率300〜400%の地点の平均+14.1%、200%の地点は+11.6% 地価公示(2026年1月1日)より当社計算
交通・まちづくり 錦糸町駅南口の最高路線価+20.6%、とうきょうスカイツリー駅付近の高架化、東武曳舟駅前の再開発 東京国税局(2026年分)、墨田区、UR都市機構
人口・世帯の増加 人口+約9.4%、世帯+約20%(10年間) 墨田区(2016年・2026年の各10月1日)

今後の見通し|上向きの材料と注意したい材料

2026年7月1日時点の基準地価でも、墨田区は住宅地+12.6%、商業地+13.8%と、区部の平均(住宅地+8.7%、商業地+13.3%)を上回る上昇が続いています(出典:東京都財務局「令和8年東京都基準地価格」)。一方で、2026年は金利が上がっており、買い手が借りられる金額は以前より小さくなっています。上向きの材料と注意したい材料を並べると、次のとおりです。

材料 内容(時点) 地価への働き方
基準地価の動き 2026年7月1日時点も住宅地+12.6%・商業地+13.8% 上向き
人口 区部の人口は2026年1月1日時点で前年比+0.68%、墨田区も10年で約9.4%増 上向き
再開発・駅の整備 東武曳舟駅前の再開発(2032年度竣工予定)、とうきょうスカイツリー駅付近の事業(2028年度まで) 上向き(地域による)
金利 日銀の政策金利は2026年9月に1.25%程度へ引き上げられ、10月30日の会合では据え置き。フラット35の最多金利は2026年10月に3.83% 下向き(買い手の予算を抑える)
住宅の供給 2025年度の都内の新設住宅着工は前年度比−13.7%(分譲マンションは−39.2%) どちらにも働く(新築が減る一方、建てる側の動きも鈍い)
地点ごとの差 2026年の上昇率は八広4丁目+8.2%、千歳1丁目+15.5% 地域で差が広がる可能性

出典:東京都「令和8年東京都基準地価格」報道発表(2026年9月)、日本銀行公表資料(「当面の金融政策運営について」2026年10月30日まで)、住宅金融支援機構。

過去を見ると、東京23区の住宅地の地価は、2009年に−8.3%、2010年に−6.8%と大きく下がり、2013年まで5年続けて下落しました。新型コロナの影響が出た2021年(1月1日時点)にも−0.5%と下がっています(東京都財務局「地価公示 年別変動率」)。地価は景気や金利で動くため、「これからも必ず上がる」と考えて売却の判断を先延ばしにするのは避けた方が安心です。

土地を売る方は「上がるのを待つ」より「今の価格を知る」ことから

先行きを予想するよりも、まずはご自身の土地の今の価格を知り、売る時期の選択肢を持っておくことが大切です。親が住んでいた家を相続した場合は、空き家の3,000万円控除の期限(相続開始から3年を経過する日の属する年の12月31日まで、かつ2027年12月31日までの売却)や、持ち続ける間の固定資産税も判断の材料になります。

墨田区で土地や家を持ち続けた場合の固定資産税の目安は「墨田区の固定資産税はいくら?戸建て・マンションの計算例と減額」、所有期間で税率が変わる点(売った年の1月1日時点で5年を超えると長期譲渡)など売る時期の考え方は「土地を売却するベストタイミング|税金・所有期間・相場で判断」で解説しています。

  1. 最寄りの地価公示・基準地価の地点で、ここ数年の上昇率を確かめる
  2. 路線価と近くの成約事例で、ご自身の土地の価格の目安を出す(手順は次の章と「墨田区の土地売却相場の調べ方」で解説)
  3. 査定を受け、今売った場合の手取りと、数年持ち続けた場合の税金や管理の負担を比べる

押上の本店と錦糸町オフィスでは、地元の取引の動きをふまえて、「今売る」場合と「時期を見て売る」場合の両方の進め方をご説明しています。

公示地価・路線価・実勢価格の違い|「売れる価格」はどれか

土地を実際に売るときの価格(実勢価格)に最も近いのは公示地価・基準地価で、路線価は公示地価の約8割、固定資産税評価額は約7割が目安です。それぞれ目的が違うため、同じ土地でも数字が変わります。

公示地価・基準地価・路線価・固定資産税評価額・実勢価格の違い
指標 決める機関・時点 水準の目安 使い方
公示地価 国土交通省・毎年1月1日 基準 一般の土地取引の指標
基準地価 都道府県・毎年7月1日 公示地価とほぼ同じ 年の後半の動きを確認
路線価(相続税路線価) 国税庁・毎年1月1日 公示地価の約8割 相続税・贈与税の計算
固定資産税評価額 市町村(23区は東京都)・3年ごと 公示地価の約7割 固定資産税・登録免許税
実勢価格 売主と買主の合意 個別条件で上下 実際の売買価格

路線価とは、道路に面した土地1㎡あたりの評価額で、国税庁が相続税・贈与税の計算のために毎年公表するものです。国税庁は路線価を公示地価の8割程度を目安に定めているため、「路線価÷0.8」でおおよその時価を推定できます。ただし、相続税の評価額と実際の売却価格は別物なので、路線価だけで売り出し価格を決めるのは避けましょう。

相続税の計算で路線価をどう使うか(路線価図の記号の読み方や、借地・底地の評価)は「墨田区の路線価と相続税|路線価図の読み方と借地・底地の評価」で解説しています。

自分の土地の価格を調べる方法|5つの手順

ご自身の土地の価格の目安は、「近くの標準地の単価×個別条件の補正×面積」で出し、最後に周辺の成約事例と査定で確かめるのが確実です。

墨田区の自分の土地の価格の目安を出す5つの手順
  1. 近くの標準地を探す:上の表や国土交通省「不動産情報ライブラリ」で、同じ用途地域・同じ駅圏の地点を選びます。
  2. 路線価で裏付ける:国税庁「財産評価基準書(路線価図)」で前面道路の路線価を調べ、0.8で割って時価の目安を出します。
  3. 個別条件で補正する:間口が狭い、旗竿地、不整形、セットバックが必要、といった条件は価格を下げる要因です。
  4. 成約事例と比べる:不動産情報ライブラリの取引価格情報で、近くの土地が実際にいくらで売れたかを確認します。
  5. 査定で確かめる:地元の不動産会社に現地を見てもらい、道路や隣地の状況まで反映した価格を出してもらいます。

路線価図の読み方(記号と借地権割合)、不動産情報ライブラリでの成約事例の絞り込み方、査定額との読み替え方までを手順ごとに知りたい方は、「墨田区の土地売却相場の調べ方|路線価・公示地価・成約事例の使い分け」で詳しく解説しています。この記事は区全体の相場と推移、調べ方の記事はご自身の土地1か所の価格の出し方、と使い分けてください。

複数の会社に査定を頼むと、会社によって金額が大きく割れることがあります。査定額に差が出る理由と、根拠の確かめ方は「墨田区の不動産査定の注意点|査定額が割れる理由と根拠の見方」で解説しています。

計算例:京島の土地60㎡の場合(仮定)

以下は説明のための仮定の数字です。京島2丁目付近で、幅員4m未満の道路に面した60㎡の土地を想定します。

  • 近くの標準地(京島2-19-16)の単価:47.6万円/㎡
  • 標準地のままの価格:47.6万円×60㎡=約2,856万円
  • セットバックで3㎡が道路になる場合:47.6万円×57㎡=約2,713万円

このように、セットバックだけで100万円以上の差が出ることがあります。さらに間口や形の条件が加わると、実際の価格は公示地価から1〜2割ほど上下することも珍しくありません。

墨田区で土地を売る前に知っておきたい地域の事情

墨田区の土地は、狭い道路・木造住宅の密集・水害リスクという3つの地域事情が価格に影響します。査定の前に確認しておくと、価格の根拠に納得しやすくなります。

狭い道路とセットバック(2項道路)

京島・八広・東向島・立花などには、幅4m未満の古い道路が多く残っています。建築基準法第42条第2項の道路(いわゆる2項道路)に面した土地は、建て替えのときに道路の中心線から2mまで敷地を後退(セットバック)させる必要があり、使える面積が減ります。道路に2m以上接していない土地は再建築ができないこともあるため、売却前に接道状況を必ず確認しましょう。接道していない土地の売り方は「墨田区の未接道物件の売却|43条許可の基準・隣地交渉・買取の進め方」で解説しています。

不燃化特区(京島周辺地区・鐘ヶ淵周辺地区)

墨田区では、京島周辺地区と鐘ヶ淵周辺地区が東京都の「不燃化特区」に指定されています。老朽建築物の除却(2026年度は上限200万円)や建て替えへの助成のほか、条件を満たせば解体後の土地の固定資産税・都市計画税の減免(最長5年)を受けられる場合があります。古家を解体して売るかどうかの判断に関わるため、墨田区「不燃化特区」で最新の内容を確認してください。対象の町丁、助成の種類、税の減免の条件は「墨田区の不燃化特区|京島・鐘ヶ淵の助成金と税の減免・売却の判断」で詳しく解説しています。

荒川・隅田川の水害リスク

墨田区によると、荒川が氾濫した場合には区の大部分が浸水するおそれがあります。売却時には重要事項説明で水害ハザードマップ上の所在地を買主に説明する義務があり、買主もこの点を気にします。墨田区水害ハザードマップで、想定浸水深と浸水継続時間を事前に確認しておきましょう。

狭小地は「戸建て用地」として評価されやすい

墨田区では小さな敷地に3階建て住宅を建てるケースが多く、狭小地でも戸建て用地としての需要があります。広い土地は分割して売る方が高くなることもあります。狭小地に建つ3階建ての家の売り方は「墨田区の狭小地の一戸建て売却|3階建て・木密の売り方と注意点」、売り出し価格の決め方と値下げ交渉への対応は「土地を高く売る売り出し価格の決め方|値下げ交渉への対応」、境界や測量の費用は「土地売却の測量費用はいくら?内訳・負担者と契約書の書き方」で解説しています。

都市計画道路などにかかる200㎡以上の土地は区への届出が必要

都市計画道路や公園などの都市計画施設の区域にかかる200㎡以上の土地(それ以外の土地は5,000㎡以上)を売るときは、公有地の拡大の推進に関する法律(公有地法)にもとづき、譲渡しようとする日(売買契約の日)の3週間前までに区へ届け出る必要があります。窓口は区役所9階の都市計画課です。区などが買取の協議をすることになると、届出から最長6週間はほかの相手に売れず、届け出ずに売ると50万円以下の過料の対象になります(出典:墨田区「公有地の拡大の推進に関する法律」に基づく届出・申出、2025年2月17日更新、区パンフレット2024年9月版)。届出と、区に買取を希望する「申出」の違いは「墨田区の土地買取|区への買取申出との違いと価格の決まり方」で解説しています。

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墨田区の土地を売却したときの手取りの計算例

土地を売ったときの手取りは、売却価格から仲介手数料などの諸費用と、利益にかかる税金を差し引いた金額です。相続した土地は取得費が分からないことが多く、税金が想定より大きくなりやすい点に注意が必要です。

以下は仮定の数字による計算例です(相続した土地を3,000万円で売却、所有期間5年超、取得費は不明、特例は使わない場合)。

項目 金額 計算の考え方
売却価格 3,000万円 仮定
仲介手数料 約105.6万円 (3,000万円×3%+6万円)×1.1(上限額)
印紙税 1万円 軽減措置の税率(2027年3月31日まで)
測量費(仮定) 50万円 境界確定が必要な場合の一例
取得費 150万円 取得費不明のため売却価格の5%
譲渡所得 約2,693.4万円 売却価格−取得費−諸費用
税金(長期譲渡所得) 約547.2万円 譲渡所得×20.315%
手取りの目安 約2,296.2万円 売却価格−諸費用−税金

出典:国税庁「土地や建物を売ったときの税金」「取得費が分からないとき」(2026年10月時点)。税率20.315%は所得税15%・復興特別所得税0.315%・住民税5%の合計です。2027年分からは防衛特別所得税が始まりますが、同じ分だけ復興特別所得税が下がるため、合計の税率(20.315%)は変わりません(国税庁が2026年5月に公表したQ&A)。

仲介手数料の上限の計算と支払いの時期は「墨田区の仲介手数料|売却時の上限・800万円特例と支払い時期」で解説しています。売った翌年には確定申告が必要で、2026年中に売った場合の申告期間は2027年2月16日〜3月15日です。管轄の税務署(本所・向島)と申告の手順は「墨田区の不動産売却と確定申告|本所・向島税務署の管轄と手順」をご覧ください。

親が住んでいた家を相続して売る場合は、条件を満たせば「被相続人の居住用財産(空き家)に係る譲渡所得の特別控除」で最大3,000万円を控除でき、2027年12月31日までの売却が対象です。要件と期限の詳細は「空き家売却の方法・費用・特例|3,000万円控除の要件と期限」をご覧ください。古家を解体してから売るかどうかは、墨田区の解体の助成と手取りの比較を「墨田区の土地は古家付きか更地か|解体の判断と手取り比較」で、一般的な判断基準を「家を更地にして売る方が良い物件とは?メリット・デメリットと判断基準」で解説しています。

墨田区で土地の売却を相談するならセルフリジェネレーション|Googleクチコミ★4.8(本店)

株式会社セルフリジェネレーション(東京都墨田区押上・江戸川区瑞江に店舗、宅地建物取引業 東京都知事(2)第105830号)は、押上の本店と錦糸町オフィスを拠点に、墨田区の土地・戸建て・マンションの売却をお手伝いしています。Googleクチコミの評価は店舗ごとに、本店★4.8・瑞江店★4.9です(2026年11月時点、当社サイト表示)。店舗のご案内と売却のご相談の進め方は「墨田区の不動産売却(セルフリジェネレーション)」をご覧ください。

口コミでは、価格設定の説明や進捗のこまめな報告、相続した家の売却で複数の売り方を比べて提案したことを評価いただいています。土地の売却は、境界の確認や古家の扱いなど決めることが多いため、こうした丁寧な説明と連絡が安心につながります。

「売却に当たり価格の設定や進捗状況の報告等細やかにしていただき安心できました」(Googleクチコミより一部抜粋)

  • 墨田区・江戸川区に特化した地域密着:京島・八広の狭い道路や不燃化特区など、地域の事情を踏まえて価格を説明します。
  • 業界経験10年以上のスタッフのみが在籍:セットバックや再建築の可否など、土地特有の論点を最初に整理します。
  • 顧問弁護士・税理士・FPによる無料相談:相続した土地の税金や共有名義の調整も相談できます。
  • 仲介も買取も対応:高く売りたいなら仲介、早く・確実に売りたいなら当社による直接買取と、状況に合う売り方を比べて提案します。土地の買取価格の決まり方は「墨田区の土地買取|区への買取申出との違いと価格の決まり方」、買取全体の相場と流れは「墨田区の不動産買取ガイド」で解説しています。
  • LINE・オンライン相談が可能:遠方にお住まいで実家の土地を相続した方もご相談いただけます。

墨田区の土地相場・坪単価に関するよくある質問

墨田区の土地の坪単価はいくらですか?

2026年地価公示では、墨田区の住宅地の平均は61.3万円/㎡で、坪単価は約202.7万円です。地点ごとでは、八広4丁目の坪約134.5万円から千歳1丁目の坪約302.5万円まで幅があります。

墨田区で土地価格が一番高いのはどこですか?

墨田区で最も土地価格が高いのは、錦糸町駅南口の江東橋3丁目です。2026年の公示地価は323万円/㎡(坪約1,068万円)、2026年分の路線価は398万円/㎡で、前年から20.6%上がりました。

墨田区の地価はこれからも上がりますか?

将来の地価を断定することはできませんが、2026年7月1日時点の基準地価でも墨田区の地価は上昇を続けています。一方で、金利の上昇や建築費の高騰は買い手の予算を圧迫するため、上昇率は地点によって差が広がる可能性があります。

公示地価と実際に売れる価格は同じですか?

公示地価は標準的な土地の価格なので、実際に売れる価格とは一致しません。道路の幅、間口、形、広さ、セットバックの有無などで上下するため、周辺の成約事例と査定で確認することが必要です。

路線価から土地の時価を出すにはどうすればいいですか?

路線価は公示地価の約8割を目安に決められているため、「路線価÷0.8×面積」でおおよその時価を推定できます。ただし土地の形や道路の条件による補正は含まれないため、あくまで目安として使いましょう。

墨田区で自分の土地の売却相場を調べるには何を見ればいいですか?

近くの公示地価・基準地価の地点、前面道路の路線価、不動産情報ライブラリの成約事例の3つを見るのが基本です。3つから出した目安を、接道や形などの個別条件で補正し、最後に現地を見た査定で確かめると、売れる価格に近づきます。

墨田区で古家付きの土地は更地にしてから売った方がいいですか?

必ずしも更地にする必要はなく、古家付きのまま売る方が有利なケースもあります。解体すると翌年から住宅用地の固定資産税の軽減がなくなるため、不燃化特区の助成や買主の需要を確認してから判断するのがおすすめです。

まとめ|墨田区の土地相場は南部ほど高く、2026年も上昇が続く

2026年の墨田区の土地相場は、住宅地で坪約134万〜303万円、平均は坪約203万円です。10年で約66%上がり、2026年は住宅地+13.2%・商業地+15.0%と、23区平均を上回る上昇が続いています。

  • 錦糸町・菊川・森下に近い南部ほど高く、八広・立花・鐘ヶ淵の北部ほど手ごろです。
  • 実際に売れる価格は、公示地価をもとに接道・形・広さ・セットバックで補正して考えます。
  • 相続した土地は取得費が分からないと税金が大きくなるため、売る前に書類と特例を確認しましょう。

ご自身の土地1か所の価格を出す手順は「墨田区の土地売却相場の調べ方」で解説しています。マンションの駅別の相場と売却の流れは「墨田区のマンション売却」、一戸建ての駅別・築年数別の相場は「墨田区の一戸建ての売却相場」、売却の流れと費用の全体像は「墨田区で家・マンションを売る完全ガイド」にまとめています。ご自身の土地の価格を知りたい方は、無料査定からお気軽にお問い合わせください。

この記事の執筆・監修
株式会社セルフリジェネレーション(宅地建物取引業 東京都知事(2)第105830号/公益社団法人 東京都宅地建物取引業協会会員)。墨田区・江戸川区を中心に、業界経験10年以上のスタッフが不動産の売却・購入・買取をサポートしています。
最終更新日:2026年11月1日

墨田区の土地売却・査定のご相談はセルフリジェネレーションへ

株式会社セルフリジェネレーションは、墨田区・江戸川区を中心に不動産の売却・購入・買取をサポートしている地域密着の不動産会社です。「まずは価格だけ知りたい」「売るか迷っている」という段階でも、お気軽にご相談ください。

フリーダイヤル:0800-600-0363(受付 9:00〜18:00/定休日:火・水)
本店:東京都墨田区押上1丁目11番6号1階/瑞江店:東京都江戸川区谷河内2丁目2番3号1階/錦糸町オフィス:東京都墨田区錦糸2丁目4-10 ライオンズマンション錦糸町第三 3階

三好 海斗(みよし かいと)

この記事の監修者

三好 海斗(みよし かいと)

株式会社セルフリジェネレーション 代表取締役
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宅地建物取引士。不動産賃貸経営管理士。既存住宅アドバイザー。1988年生まれの福島県出身。不動産業歴は14年。不動産賃貸・売買仲介をはじめ、投資用不動産、中古不動産仕入れ再販、中古不動産×リノベーションなど様々な不動産企業で経験を積み、自身でも自宅、投資用不動産等で5回不動産購入・売却を経験。2020年にセルフリジェネレーションを設立。2021年にメディア取材や自社サービスや取組みが各メディア(55社の媒体)へ掲載される。

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