不動産用語集
不動産の購入や売却のお話をしていく中で出てくる専門的な用語をまとめました。
RC造あーるしーぞう
Reinforced Concrete造の略で、鉄筋コンクリート造のこと。鉄筋は引張力に強く、コンクリートは圧縮力に強いという両者の利点を生かし、鉄筋でコンクリートを補強した構造。高層建築になるほど下層部分の柱、梁を太くする必要があるので全体重量が増加するため、多くは中層建築物の建設に用いられる。
青田売りあおたうり
元来は「稲が十分に成熟しないうちに収穫高を見越してあらかじめ産米を売ること」の意味であるが、不動産業界においては、未完成の宅地あるいは建物の売買等をいう。青田売りについては、宅建業法により広告の開始時期の制限(同法33条)、工事完了時における形状・構造等の書面による説明(同法35条1項5号)、契約締結等の時期の制限(同法36条)、手付金等の保全(同法41条)の規制を受ける。
青地あおち
登記所に備え付けられている公図上青く塗られた部分のことで、国有地である水路や河川敷を示すもの 本来は一般の宅地にはならないが、水路が事実上廃止されるなどして、青地を含む敷地上に住宅が建っていることもあります。 このように、敷地内に青地を含む住宅を購入する場合には、青地を国から払い下げてもらう手続きを要することがあります。
赤地あかち
登記所に備え付けられている公図上赤く塗られた部分のことを、国有地である道路を示すもの 本来は国有地であるから、一般の宅地にはならないが、時間の経過により道路であることが忘れられるなどして、赤地を含む敷地上に住宅が建っていることもあります。 このように、敷地内に赤地を含む中古住宅を購入する場合には、赤地を国から払い下げてもらう手続きを要することがあります。
上框あがりがまち
玄関や勝手口の段差部分に取り付ける化粧材のこと
アセットマネジメントあせっとまねじめんと
Asset Management。資産管理のこと 不動産にかかわる財務分析、資産価値の評価など不動産経営全般の総合管理の有効活用法を提案すること
アプローチあぷろーち
マンションの敷地入口からエントランスまでの流れの部分。 最寄駅から現地へ行く道の状況という意味でも使われる
アルコーブあるこーぶ
マンション等の共同住宅において、共用廊下から少しくぼんだ形状になっている玄関ドア前のスペース。 外部からの視線を遮り、プライバシーを高める効果がある
アンカーボルトあんかーぼると
「アンカーボルト」は、布基礎(ぬのぎそ)にあらかじめ埋め込んでおく金属棒。 布基礎と土台をしっかりと結びつけるために用いられる。
一般定期借地権いっぱんていきしゃくちけん
平成4年8月1日より施行された借地借家法で新たに創設された定期借地権制度の一形態(借地借家法22条)。この借地権は、存続期間を50年以上とし、更新、建物買取請求権を認めないもので、存続期間の満了により借地契約が終了する。したがって、借地権者は、期間終了時には、、建物を取り壊して土地を更地で返還することになる。この借地権を設定する場合には、(1)更新による存続期間の延長がないこと、(2)建物が再築されても期間の延長がないこと、(3)契約終了時に建物買取請求をしないこと---の3つの特約を約定することが必要であり、特約は、公正証書による等書面によってしなければならないと法律上要求されている。主な利用目的として、賃貸・分譲住宅、賃貸ビル、個人住宅等が考えられる。
一般媒介契約いっぱんばいかいけいやく
媒介契約の一形式で、依頼者が他の宅建業者に重ねて媒介や代理を依頼することが許されるもの。一般媒介契約が締結されても、依頼者は他の宅建業者ヘの依頼が制限されないので、有利な取引の機会がそれだけ広くなるが、宅建業者の側からすれば成功報酬を得られる保証がないため、積極的な媒介行為を行わない場合もある。一般媒介契約には、他に依頼した業者名を明らかにする明示型とこれを明らかにしない非明示型とがある。なお、一般媒介契約を締結するときは、国土交通大臣の定める標準一般媒介契約書によることが望ましいとされている。
移転登記いてんとうき
ある権利を有した人から他の人へ、その権利が移転したことによってなされる登記をいう。記入登記のひとつである。記入登記とは登記をその内容によって分類した場合のひとつで、新しい登記事項が生じた場合これを登記簿に記入することを目的としてなすものをいい、ほかに表示登記、保存登記、設定登記及び処分制限の登記がこれに属する。移転登記は、附従性を持つ地役権を除き、登記できるすべての権利についてなされる。なお、所有権の移転登記は主登記でなされ、所有権以外の権利の移転登記は附記登記でなされる。
委任・準委任いにん・じゅんいにん
不動産の売買や賃貸借の契約の締結といった法律行為を他人に委託することを委任という(民法643条)。法律行為以外の事務の委託をすることは準委任といい(同法656条)、委任の規定が準用される。不動産売買の媒介などは準委任と解されている。準委任には委任の規定が準用されるから、民法上は両者に大差はない。委任自体も契約であり、通常委任事項を明記した委任状又はこれを記載しない白紙委任状が交付される。委任はとくに報酬を定めない場合は無償とされる(同法648条)が、費用は前払を受けることができ(同法649条)、立て替えたときはその額と利息を請求することができる(同法650条)。委任契約は、委任者又は受任者の死亡や破産のほか、受任者が後見開始の審判を受けると終了する(同法653条)ほか、当事者双方はいつでも解除できる(同法65l条l項)。なお、宅建業者が宅地建物取引業の業務に関して媒介をする場合は、特約がなくても報酬請求権が認められ、有償である(商法5l2条)。
居抜きいぬき
家具や設備がついたままでの売買、あるいは賃貸借のこと。多くは飲食店、旅館等で営業用の設備、装飾品等の経済的価値のあるものがついたままでの売買、転貸、賃借権の譲渡をいう。この取引にあっては、対象となる不動産の価値よりも、それに付着する設備等の価値の判断が重要となる。また、賃借人がついたままでマンションやビルを売買する場合には居付きという。
違反建築物いはんけんちくぶつ
建築基準法や条例などの規定に違反して、建築・改築した建築物のこと。 特定行政庁は、これらの違反行為があった場合、その建築物の所有者、建築主、工事請負l(現場監督)などに対して、工事の施行停止を命じ、または当該建築物の除却、移転、改築、使用禁止など、是正に必要な措置を指示することができる
違約金いやくきん
契約に定めた事項に違反した者が相手方に対して支払う金銭をいう。違約罰のひとつである。一般に、契約に違反(債務不履行)した者は、法律に基づき、その違反によって相手方が被った損害を賠償しなけれぱならない(民法415条)が、違約金は、当事者が契約を締結する際、「この契約に違反した者は相手方に対して金100万円の違約金を支払う」というように、金額まで決めておくことに特徴がある。違約金の性質は契約によって定まるが、民法は賠償額の予定と推定している(同法420条3項)。賠償額が予定されると、違反者は損害が発生していないとか、実際の損害は予定額より少ないなどと争うことができないことになる。
違約手付けいやくてつけ
相手方に対して交付される金銭その他の有価物をいう。債務不履行の場合の損害賠償額の予定又は違約罰とする手付金を違約手付という
印鑑証明いんかんしょうめい
印影があらかじめ届け出されたものと同一の印鑑であると官公署が公に証明すること。 証明を受けた印鑑は実印として認められ、その他の印鑑は認印になる。 個人の印鑑は市区町村で登録、法人の印鑑は法務局で登録となる。 売買契約などにおいて、本人であることの証明に使用され、一般に、印鑑証明の有効期間は3ヶ月
印紙税いんしぜい
印紙税法で定められた課税文書の作成時に課せられる国税。
主な課税文書は以下の通り
1) 不動産売買契約書
2) 建築工事請負契約書
3) 土地賃貸借契約書
4) 金銭消費貸借契約書
5) 3万円以上の売上代金の領収証
6) 3万円以上の売上代金以外の金銭の領収証
※平成29年4月1日現在法令等
ウォークインクロゼットうぉーくいんくろぜっと
衣類を収納するスペースのことで、人が中に入って物の出し入れができるスペース。 洋服を掛けるハンガーパイプのほか、小物が置ける棚などが設置されている
請負契約うけおいけいやく
請負人がある一定の仕事を完成させ、注文者がこれに報酬を支払う契約をいう(民法632条)。一般的には建物の建築とか土木工事など有形的な仕事についで締結される。注文者は完成した目的物の引渡しを受けるのと同時に報酬を払えぱよい(同法633条)。これに暇癌があれぱ修補や損害賠償の請求ができる(同法634条)。また、注文者は仕事が完成するまでならいつでも請負人の損害を賠償して契約を解除することができる(同法64l条)。 なお、土木建築等の業者との請負契約についでは、紛争予防のため必ず法定の内容の書面(通常は契約書)を作成交付しなけれぽならず(建設業法19条)工事について紛争を生じたときは、建設工事紛争審査会でもその解決を図る途が開かれている(同法25条以下)。
内金うちきん
購入した不動産の売買代金を分割して支払う場合、前払いされる代金の一部
売建住宅うたじゅうたく
ディべロッバーが開発した宅地を売り、取引の際、その土地への住宅建築を購入者の選択、意向に沿って受注して建てる住宅のこと(建売住宅は企業側が自社の計画で建てた住宅を売る)。 言葉のうえでは建売住宅のバリエーションのようにも思われるが、実質は個別受注建設に近い。建物を造っての販売よりも、リスクを少なくする利点などがある。
売渡承諾書うりわたししょうだくしょ
所有者又は売却予定者が、第三者を名宛人として発行する売却の可能性を表明する文書のこと。発行人の売却意思を推定するに足る価格・時期・物件
エクステリアえくすてりあ
住宅の外まわりのこと。一般的には、門・塀・物置・カーポート・サービスヤード等の総称である。インテリアに対する用語として屋外住宅設備メーカー等が創造したといわれる。
SRC造えすあーるしーぞう
SteelReinforcedConcrete造の略で、鉄骨鉄筋コンクリート造のこと。骨組を鉄骨でつくり、その周囲に鉄筋コンクリートをかぶせてその主要な構造部分をつくる建築方法。強度に優れ、高層住宅、高層建築物の建設に多く用いられる。
エスクロー
語源は押印書類の巻き物を意味するescroue(古代フランス語)で、未受渡押印済み証書ともいう。米国においてヨー口ッパ諸国の移民が持ち込んだ各国の不動産取引商習慣が整理淘汰され、実務的な取引の安全確保を図る第三者寄託の制度となつて発展し定着したもの。不動産取引の当事者は合意に達すると取引の_件書類寺第三者(エスクローホルダー)へ寄託する。第三者は当事者が寄託した代金や権利証書等を確認し、それぞれの当事者に代わって物件の確認。決済.・登記・引渡しを行ぅことにより、取引の安全と契約履行を確保する制度である
SPC
SpecialPurposeCompanyの略。 一般的には「エス・ピー・シ」と読む。 特定目的会社
LDKえるでぃーけー
間取りの状態を表示したもので、Lリビング(居間)、Dダイニング(食堂)、Kキッチン(台所)を表す。 これ以外にも、Sサービスルーム(納戸)などがある
L、U、LU字溝
道路の側溝を切断面からみた形状によって区分した側溝の呼称。通常、道路と敷地の境界線には道路面に降った雨水を排水管やマンホール等へ導くため側溝が設けられる。この側溝は、材料別に分類すると素堀り側溝、石張り側溝、石積み側溝、コンクリート側溝等があるが、わが国で用いられているものは、堅固な点が重視され、コンクリート性の側溝が圧倒的に多い。L型側溝、U型側溝、LU字溝ともいう。
エントランスホールえんとらんすほーる
エントランス付近の宅配ボックスや郵便受けのある広間のこと
オートロックシステムおーとろっくしすてむ
エントランスのドアの施錠や解錠を、インターホンないしはナンバーロックで行うマンションに採用されているセキュリティシステム
オーナーチェンジおーなーちぇんじ
投資用にマンションや戸建て住宅を購入し、その物件を賃貸している所有者(オーナー)が、賃借人の入った状態のまま他へ売却すること。入居者側からみると家主が代わることになる。ワンルームマンションにこの種の取引が多く、購入者は新たに入居者を探す必要がないというメリットがある。
オープンハウス おーぷんはうす
物件周辺にチラシ等を配布して、売り物件があることを知らせて、売り物件を実際に訪問させる。 案内日に来訪した購入検討者は、自由に物件を見ることができ、業者・売主はお客様の中から有力候補を探す。 実際の居室を見学できるので、買い手にとっては実生活を容易にイメージすることが可能。 物件近隣でスピーディーに購入希望顧客を発見する有力な手法である
おとり広告おとりこうこく
広告した物件以外のものを購入するように誘導するいわゆる客寄せ広告。
条件に当てはまるものとして下記のようなものがあげられる
(1)実際には物件が存在していない架空の物件を広告する
(2)売却済みまたは他人の物件なのに無断で物件広告する
(3)物件はあるが広告主がこれを販売する意志を持ってないのに広告する
不動産の表示に関する公正競争規約では禁止されている
オフバランスおふばらんす
財務体質の改善を図るため、不動産等の資産をバランスシートから外す(=オフバランス)事。証券化等の手法を用い、実際の事業に供している資産をバランスシート(貸借対照表)から外す事により、ROA(総資産利益率)などの財務指標を向上させ、各付けのアップなど、外部評価を高める効果がある。