【2026年】墨田区のハザードマップと不動産売買|調べ方と重要事項説明の記事

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【2026年】墨田区のハザードマップと不動産売買|調べ方と重要事項説明

三好 海斗(みよし かいと) この記事の監修者三好 海斗(みよし かいと)
カテゴリー不動産購入
【2026年】墨田区のハザードマップと不動産売買|調べ方と重要事項説明のアイキャッチ

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「墨田区で家やマンションを買いたいけれど、ハザードマップを見ると区のほとんどに色が付いていて不安」「売るときに水害のことを買主にどこまで説明すればいいの?」。墨田区は荒川と隅田川に挟まれ、区の広い範囲が海抜ゼロメートル地帯にあるため、不動産を買う人にも売る人にも、ハザードマップの確認は欠かせません。

この記事では、墨田区で不動産を売買するときのハザードマップの見方と重要事項説明のポイントを、地元の不動産会社の実務の視点で解説します。

  • 墨田区の水害ハザードマップ3種類の想定と最新版
  • 浸水深・浸水継続時間・早期の立退き避難が必要な区域の読み方
  • 区の家屋浸水履歴と、町丁目ごとの地震の危険度の調べ方
  • 重要事項説明で説明されること・されないこと
  • 買主・売主それぞれの確認点と準備

結論を先にお伝えすると、墨田区では水害の想定は区内の広い範囲に共通する前提で、物件ごとの差は「浸水の深さと続く時間」「建物の備え」「地震の危険度」に出ます。重要事項説明は地図上の位置を示すことが中心なので、浸水の履歴や地震の危険度は自分でも確かめておきましょう。

この記事の結論

  • 墨田区の水害ハザードマップは洪水(荒川)・高潮・雨水出水の3種類です。荒川が氾濫すると区の大部分が浸水し、最も深い所は約6mを超える想定です。
  • 浸水の深さに加えて、浸水が2週間以上続く場所か、「早期の立退き避難が必要な区域」に入るかで、選ぶべき階数や備えが変わります。
  • 地震の危険度は町丁目で大きく違い、東京都の第9回調査では区内104町丁目のうち15町丁目が最も高いランク5です(当社集計)。
  • 重要事項説明で必ず説明されるのは水害ハザードマップ上の位置などです。区の家屋浸水履歴、地域危険度、液状化は法定の説明項目ではありません。
  • 売主は浸水の経験を告知書に正確に書き、買主は階数・電気設備・管理組合の備えまで確認すると、契約後のトラブルを防げます。

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墨田区のハザードマップは3種類|洪水・高潮・雨水出水の想定と最新版

墨田区の水害ハザードマップは、荒川の氾濫による「洪水」、台風による「高潮」、大雨で下水道などからあふれる「雨水出水(内水氾濫)」の3種類です。いずれも水防法15条3項にもとづいて区が作成したもので、不動産の重要事項説明で使われるのもこの地図です。

墨田区の水害ハザードマップ3種類(洪水・高潮・雨水出水)の想定・もとの想定図・区の地図の作成時期・分かることの違い

ハザードマップとは、想定される最大規模の大雨や台風が起きたときに、どこがどのくらい浸水するかを示した地図のことです。

種類 前提となる想定 もとにした想定図の作成主体・日付 区の地図に載っていること
洪水(荒川の氾濫) 荒川流域の72時間総雨量632mm 国土交通省関東地方整備局(2016年5月30日) 浸水深、浸水継続時間、早期の立退き避難が必要な区域
高潮 上陸時の中心気圧910hPaの台風 東京都港湾局・建設局(2024年12月19日) 浸水深、浸水継続時間
雨水出水(内水氾濫) 時間最大雨量153mm・総雨量690mm 都市型水害対策連絡会(2020年3月・2021年3月) 浸水深、水害時に危険なアンダーパス

出典:墨田区「墨田区水害ハザードマップ」(2026年8月25日更新)と各地図の凡例。

区の広い範囲が海抜ゼロメートル地帯

ゼロメートル地帯とは、満潮時の海面よりも標高が低い土地のことです。墨田区の冊子によると、区内には荒川・隅田川をはじめ大小8つの河川があり、区の広い範囲がゼロメートル地帯です。冊子の断面図では、海抜は浅草駅周辺(台東区)3.7m、とうきょうスカイツリー駅周辺0.5m、小村井駅周辺−0.8mと、隅田川から東へ進むほど低くなります。区は学校や公園など区内125か所に海抜表示板を設置しています(2022年3月時点)。

荒川が氾濫すると区の大部分が浸水する想定

区によると、荒川が氾濫した場合は区の大部分が浸水するおそれがあり、最も深いところで約6mを超える深さまで水没すると想定されています。墨田区・江東区・足立区・葛飾区・江戸川区の「江東5区」では、多くの地域で浸水が2週間以上続き、人口の9割以上にあたる250万人が浸水の被害にあうとされています(区の冊子。国土交通省関東地方整備局の資料による)。そのため江東5区は、2018年8月に公表した広域避難計画で、5区の外への避難を呼びかけています。

古い地図で判断しない|高潮の地図は2025年7月作成の新しい版

区のホームページの高潮の地図は、東京都が2024年12月19日に指定した高潮浸水想定区域図をもとに、2025年7月に作成された新しい版です。手元に以前の冊子がある場合は、最新版と見比べましょう。Web版では、縮尺や中心位置を変えて自分用のハザードマップを作れます。

ハザードマップの読み方|浸水深・浸水継続時間・早期の立退き避難が必要な区域

墨田区のハザードマップで見るべきなのは、「浸水深」「浸水継続時間」「早期の立退き避難が必要な区域」の3つです。区は、洪水と高潮の両方の地図を確認し、深いほう・長いほうに備えるよう案内しています。

浸水深|何階まで水が来るかの目安

浸水深とは、川の氾濫や大雨で街が水につかる深さのことです。区の冊子によると、浸水深が20cm程度でドアが開きにくくなり、30cm程度で車が動かなくなるといわれています。何階まで水が来るかは、区の地図の凡例にある次の目安が参考になります。

浸水深 建物への影響の目安 買うとき・売るときの見方
0.1m以上0.5m未満 床下浸水 1階の床の高さ、基礎の高さを確認
0.5m以上1.0m未満 床上浸水 1階の居室・設備が被害を受けやすい
1.0m以上3.0m未満 1階が浸水 2階以上に避難できるか、電気設備の位置
3.0m以上5.0m未満 2階が浸水 3階建てや中高層の上の階かどうか
5.0m以上 3〜4階が浸水 早めの避難を前提に住まい方を考える

※影響の目安は墨田区の雨水出水の地図の凡例による。右の列は当社の実務上の見方です。

浸水継続時間|水が引くまで暮らせるか

浸水継続時間とは、浸水したあと、浸水深が0.5m未満になるまでにかかる時間のことです。墨田区の地図では、洪水は「2週間以上」、高潮は「1週間以上」までの区分で色分けされています。浸水が長く続くと電気・ガス・水道が使えず、マンションでもエレベーターが止まるため、上の階でも長くとどまって暮らすのは難しいと考えておきましょう。

早期の立退き避難が必要な区域(家屋倒壊等氾濫想定区域)

家屋倒壊等氾濫想定区域とは、洪水のときに家屋の倒壊や流失をもたらすような激しい氾濫流や、河岸の浸食が起きるおそれが高い区域のことです。墨田区はこの区域を「早期の立退き避難が必要な区域」として洪水の地図に示し、境界はあくまで目安としています。この区域の物件は、上の階への避難ではなく早めの区域外への避難が前提になるため、購入前に必ず確認しましょう。

地震のリスクは町丁目で大きく違う|東京都の地域危険度で見る墨田区

水害の想定が区内の広い範囲に共通するのに対して、地震の危険度は町丁目ごとの差が大きいのが墨田区の特徴です。東京都の「地震に関する地域危険度測定調査(第9回)」(2022年9月公表)では、区内104町丁目のうち15町丁目が総合危険度で最も高いランク5、8町丁目が最も低いランク1です(当社集計)。

墨田区の町丁目の地震の総合危険度ランク別の数(東京都 地域危険度測定調査 第9回・104町丁目を当社集計)

地域危険度とは、地震による建物倒壊と火災の危険性を町丁目ごとに測り、都内の市街化区域5,192町丁目の中で5段階の相対評価にしたものです。

町丁目 建物倒壊危険度 火災危険度 総合危険度
京島2丁目 ランク5(1位) ランク5(3位) ランク5(5位)
墨田3丁目 ランク5(9位) ランク5(4位) ランク5(6位)
押上3丁目 ランク5(30位) ランク5(7位) ランク5(9位)
八広3丁目 ランク5(35位) ランク5(20位) ランク5(19位)
押上1丁目 ランク3(685位) ランク2(2,410位) ランク2(2,072位)
両国2丁目 ランク3(724位) ランク2(2,397位) ランク2(1,668位)
錦糸1丁目 ランク2(1,395位) ランク1(3,593位) ランク1(3,183位)
横網1丁目 ランク1(3,858位) ランク1(4,514位) ランク1(4,458位)

出典:東京都「地域危険度一覧表(墨田区)」(第9回、2022年9月公表)。かっこ内は都内5,192町丁目の中の順位。

ランク5の町丁目は、京島・墨田・八広・東向島のほか、向島4丁目・立花2丁目・押上3丁目など区の北部に集まっています。一方、錦糸・江東橋・横網など南部にはランク1の町丁目があり、北部でも堤通2丁目はランク1です。同じ押上でも1丁目は総合ランク2、3丁目はランク5なので、駅名ではなく町丁目まで確認しましょう。

地盤と液状化も確認する

同じ調査の地盤分類では、墨田区は立花3・6丁目と横網2丁目を除くすべての町丁目が「沖積低地4」です。沖積低地とは、川が運んだ軟らかい土砂が積もってできた低い土地のことで、台地より揺れが大きくなりやすい地盤です。液状化の可能性は、東京都建設局の「東京の液状化予測図」(令和7年度改訂版、2026年3月29日公開)で確認できます。東京都の被害想定(2022年5月25日公表、都心南部直下地震)では、液状化による建物被害は墨田区で全壊34棟・半壊139棟と見込まれています。

木造密集地域は不燃化特区と耐震の助成を確認

北部の京島周辺や鐘ヶ淵周辺などは東京都の不燃化特区に指定され、建て替えや除却(取り壊し)の助成があります(墨田区の不燃化特区|京島・鐘ヶ淵の助成金と税の減免・売却の判断)。また墨田区は、1981年5月31日以前に着工した木造住宅などの耐震診断に、費用の10分の10(上限20万円)を助成しています。区が指定する機関の評定と契約前の申請が必要で、診断の助成は所有者以外でも受けられると案内されています(墨田区「住宅耐震改修等助成金一覧(令和8年度版)」)。

重要事項説明で説明されること・されないこと

重要事項説明とは、売買契約の前に宅地建物取引士が買主に対して、物件と取引条件の重要な点を書面で説明することです。防災に関して説明が義務づけられているのは水害ハザードマップ上の位置などで、地震の地域危険度や液状化、区の浸水履歴は法定の説明項目に入っていません。

不動産売買の重要事項説明で説明される防災の項目と墨田区の状況(水害ハザードマップ・土砂災害・津波・造成宅地・耐震診断)

水害ハザードマップの説明は2020年8月28日から義務

国土交通省は宅地建物取引業法施行規則を改正し(2020年7月17日公布、8月28日施行)、市区町村が水防法にもとづいて提供する水害ハザードマップに物件の位置が表示されているときは、その地図上の所在地を説明することを重要事項説明の項目に加えました(施行規則16条の4の3第3号の2)。売買だけでなく賃貸も対象です。国土交通省は、説明の方法として次の点を示しています。

  1. 市区町村の印刷物かホームページの地図で、入手できる最新のものを使う
  2. 地図を示して、物件のおおむねの位置を示す
  3. 地図に載っている避難所の位置もあわせて示す(望ましいとされています)
  4. 浸水想定区域の外でも、水害のリスクがないと誤解させないよう配慮する

墨田区で説明される項目・されない項目

項目 重要事項説明 墨田区の状況・調べ方
水害ハザードマップ上の位置 説明が必要 区の3種類の地図で示す
土砂災害警戒区域・津波災害警戒区域・造成宅地防災区域 区域内なら説明が必要 区の案内では区内に該当なし
耐震診断の内容 1981年5月31日以前に着工し、診断を受けた建物は必要 診断結果の書類を用意する
地震の地域危険度 法定の項目ではない 東京都の一覧表で確認
液状化の可能性 法定の項目ではない 東京都の液状化予測図で確認
区の家屋浸水履歴 法定の項目ではない 区の公開地図で確認
その家で実際にあった浸水 売主が告知書で伝える 時期・範囲・修繕を売主に確認

出典:宅地建物取引業法施行規則16条の4の3(e-Gov法令検索)、墨田区「墨田区水害ハザードマップ(宅地建物取引業者の方へ)」(2026年8月25日更新)

プロの視点|説明の「深さ」は担当者によって差が出る

法令が求めているのは地図上の位置を示すことで、浸水深や浸水継続時間までどれだけ読み解いて説明するかは、担当者によって差が出やすい部分です。重要事項説明書は契約日の数日前に写しをもらい、次の点を質問しておくと安心です。

  1. 洪水・高潮・雨水出水それぞれの浸水深と浸水継続時間
  2. 早期の立退き避難が必要な区域に入っているか
  3. 近くの水害時避難場所はどこか
  4. 区の家屋浸水履歴に、物件のある街区の記録があるか
  5. 地域危険度のランクと、建物の耐震性(建築確認の時期・耐震診断の有無)

契約前に自分で調べる手順|墨田区の地図・浸水履歴・地域危険度

区と東京都が公開している地図を使えば、物件の水害と地震のリスクは契約前に自分でも調べられます。次の6つの手順で確認しましょう。

墨田区で不動産の災害リスクを調べる6ステップ(ハザードマップ・住所ごとの浸水深・家屋浸水履歴・地域危険度・液状化・現地確認)
  1. 区のWeb版水害ハザードマップを見る:3種類の浸水深と浸水継続時間、早期の立退き避難が必要な区域を確認します。
  2. 住所ごとの浸水深を調べる:区は個別の住宅の浸水深には答えられないとしており、洪水・高潮は国土交通省の「重ねるハザードマップ」、雨水出水は東京都建設局の「浸水リスク検索サービス」を案内しています。
  3. 家屋浸水履歴を見る:区は1989年4月1日以降に把握した家屋の浸水と道路・公園の冠水を、公開型の地図「すみだまちづくりマップ」で公開しています。
  4. 地域危険度を見る:東京都の一覧表で、町丁目の建物倒壊・火災・総合のランクを確認します。
  5. 液状化を見る:東京都の液状化予測図で、物件の場所を確認します。
  6. 現地で確かめる:海抜表示板、1階の床の高さ、地下室や半地下の駐車場、近くのアンダーパスを見ます。

家屋浸水履歴は「街区単位」の表示に注意

区の家屋浸水履歴は街区(町丁目の中のひとまとまりの区画)ごとの表示で、街区内のどこかに浸水の情報があることを示すものです。街区全体が浸水したという意味ではありません。地図の更新後に加わった履歴は、区の都市整備課(03-5608-6290)に確認します(墨田区「家屋浸水履歴と道路・公園冠水履歴」)。当社では、記録がないことを「浸水しない」保証とは考えず、ハザードマップの想定とあわせて判断します。

買主が確認したいポイント|戸建て・マンション・土地別

買う物件の種類によって、水害と地震への備えで確認すべき点は変わります。

物件の種類 水害で確認すること 地震で確認すること
戸建て 1階の床・基礎の高さ、上の階への避難のしやすさ、浸水の経験と修繕 建築確認の時期(旧耐震か)、耐震診断・改修の有無、前面道路の幅
マンション 住戸の階数と浸水深、受変電設備・給水ポンプの位置、備蓄や止水板 旧耐震か、耐震診断の有無、管理組合の修繕・防災の取り組み
土地 浸水深に合わせた建物の計画(基礎の高さ・3階建て)、浸水継続時間 地盤調査と液状化、不燃化特区や新たな防火規制による建築の条件

戸建て|墨田区には止水板の助成がない

止水板とは、玄関や駐車場の出入口に取り付けて、道路からの水の流れ込みを防ぐ板のことです。東京都の「各区市町村の助成制度一覧」(2026年7月現在)では、江戸川区・葛飾区・足立区・台東区などに設置の助成がある一方、墨田区は助成制度がない扱いです(東京都都市整備局「止水板設置促進アクション」)。墨田区では自己負担になるため、すでに付いている家は備えとして評価しやすくなります。区は約5kgの土のうを無料で使える土のうステーションも置いています。戸建ての価格帯は墨田区の戸建て購入|新築・中古の価格と買う前の確認点で解説しています。

マンション|電気設備の位置と管理組合の備え

マンションで影響が大きいのは、浸水で電気が止まることです。国土交通省などは、2019年の令和元年東日本台風で高層マンションの地下の電気設備が浸水した被害を受けて、2020年6月に「建築物における電気設備の浸水対策ガイドライン」をまとめています。受変電設備や給水ポンプが地下にあるか、止水板・非常用電源・備蓄があるかを、管理会社の資料や総会の議事録で確認しましょう。

墨田区には、水害時に建物の一部を近隣住民の一時避難施設として使う協定を区と結んだ集合住宅に、ゴムボートや発電機などの資器材を交付する制度もあります(墨田区「集合住宅への資器材交付制度」)。駅別の価格と管理の確認点は墨田区のマンション購入|駅別の価格と管理・水害の確認点をご覧ください。

お金の面|火災保険の水災補償と住宅ローン控除

火災保険の水災補償の保険料率は、損害保険料率算出機構の2023年6月の届出で市区町村ごとに5区分に分けられ、墨田区は最も高い「5等地」です(同機構の水災等地検索で当社が確認、2026年10月時点)。区単位の区分なので、区内のどの物件でも条件は同じです。住宅ローン控除は、2028年以降に入居する新築住宅のうち、災害レッドゾーン(土砂災害特別警戒区域や浸水被害防止区域など)にあるものが対象外になります(国土交通省)。墨田区の案内には浸水被害防止区域などの記載がないため、新築を買う方は区と東京都に確認すると安心です。

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売主が準備すること|告知書と浸水履歴の伝え方

売主がすべきことは、その家で実際に起きた浸水の経験を告知書に正確に書くことと、買主が気にする備えの資料をそろえることです。ハザードマップ上の位置の説明は仲介する宅建業者の義務ですが、過去の被害は売主しか知らないことが多いからです。

告知書(物件状況報告書)とは、売主が知っている物件の状態(雨漏り、シロアリ、浸水など)を書面で買主に伝える書類のことです。宅建業者も、知っている重要な事実を故意に告げないことは宅地建物取引業法47条で禁止されています。告知書には次の点を書いておきましょう。

  • 浸水した時期と原因(大雨、台風など)
  • 被害の範囲(敷地のみ、床下、床上など)
  • 修繕・消毒の内容と費用
  • その後の対策(止水板、排水ポンプなど)
  • 前面道路が冠水したことがあるか

区の浸水履歴と自宅の経験が食い違うとき

区の家屋浸水履歴は街区単位の表示なので、自宅は浸水していなくても、同じ街区の別の家の記録が表示されていることがあります。買主に聞かれたら「街区の表示はあるが、この家は浸水していない」と事実を説明できるようにしておきましょう。反対に、区の記録になくても、床下浸水などがあれば告知書に書きます。

よくある失敗|「床下だけだから」と書かない

よくあるケース(一般的な例)として、「床下浸水はすぐ乾いた」と告知しなかったところ、引渡し後に床下のカビが見つかり、近所の話から浸水歴が分かってトラブルになることがあります。契約不適合責任とは、引き渡した物件が契約の内容に合わないときに、売主が修補や代金の減額、損害賠償などの責任を負うことです。浸水歴は隠すほうがリスクは大きくなります。告知書の書き方は不動産売却のトラブルとは?告知書・設備・境界・契約で防ぐ対策、責任の範囲は契約不適合責任とは?買主から請求されたときの売主の対応と注意点で解説しています。

価格への影響|区内の差は「深さ・備え・地震」で出る

当社の実務では、墨田区で浸水想定区域にあることだけを理由に売れなくなることはほとんどありません。東京都財務局の「令和8年地価公示 区市町村別用途別対前年変動率」(2026年1月1日時点)では墨田区の住宅地は前年比+13.2%で、区部平均の+9.0%を上回りました。地域危険度ランク5の京島2丁目にある地価公示の地点(京島2-19-16、住宅地)も前年比+13.1%です。区内の価格の差は、浸水の深さと続く時間、建物の備え、地震の危険度や道路の状況が重なって生まれるため、備えを資料で説明できるかが値下げ交渉を防ぐポイントです。売却の全体の流れは墨田区で家・マンションを売る完全ガイド|相場・流れ・費用で解説しています。

売りにくい事情が重なるときは買取も比べる

浸水歴があって修繕していない、旧耐震の木造、道路が狭いなど事情が重なるときは、買取も比べると判断しやすくなります。買取とは、不動産会社が買主になって物件を直接買い取る売り方のことで、仲介より価格は低くなるのが一般的ですが、契約不適合責任を免除する条件で売れることが多くなります。流れと価格の決まり方は墨田区の不動産買取ガイド|相場・流れ・仲介との違いをご覧ください。当社では、一定期間は仲介で売り出し、売れなかった場合に当社が買い取る買取保証付き売却もご相談いただけます(条件は物件ごとに書面でご説明します)。江戸川区の物件は江戸川区のハザードマップと不動産売却|価格への影響と説明義務で解説しています。

墨田区で不動産の売買を相談するならセルフリジェネレーション|Googleクチコミ★4.8(本店)

株式会社セルフリジェネレーション(東京都墨田区押上・江戸川区瑞江に店舗、宅地建物取引業 東京都知事(2)第105830号)は、墨田区・江戸川区を中心に不動産の売却・購入・買取をサポートしています。Googleクチコミの評価は本店★4.8・瑞江店★4.9です(2026年10月時点)。

口コミでよく評価されているのは、親身な相談対応と、価格設定や進捗の報告のこまめさ、メリット・デメリットを分かりやすく伝える説明です。当社では、ご相談の物件について区のハザードマップ3種類、家屋浸水履歴、地域危険度を一緒に確認し、売却なら告知書と販売資料の準備、購入なら重要事項説明の前の確認をお手伝いします。

「とても親身になって相談に乗っていただきました。」(Googleクチコミより一部抜粋)

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当社の強みは次のとおりです。

  • 墨田区・江戸川区に特化した地域密着の不動産会社で、墨田区には押上の本店と錦糸町オフィスがあります
  • 業界経験10年以上のスタッフのみが在籍しています
  • 顧問の弁護士・税理士・FPによる無料相談をご利用いただけます
  • 売却も買取も対応できるため、浸水歴や建物の状態に合わせて最適な売り方をご提案できます
  • LINE・オンラインでのご相談も可能です

当社の仲介手数料は、法律で定められた上限の範囲内で、媒介契約の前に書面でご説明します。当社が買主になる買取の場合は、仲介手数料はかかりません。売却は不動産売却のページ、価格を知りたい方は無料査定、買取は不動産買取のページ、購入は住宅購入相談、まず話を聞いてほしい方は無料相談からどうぞ。墨田区で家を探す流れは墨田区の不動産購入ガイド|エリア選び・相場・流れと注意点で解説しています。

墨田区のハザードマップと不動産売買のよくある質問

墨田区で浸水想定区域にある家やマンションを買っても大丈夫ですか?

浸水想定区域にあることだけで避ける必要はありませんが、浸水の深さと続く時間に建物と暮らし方が対応できるかを確かめてから判断しましょう。墨田区は荒川が氾濫した場合に区の大部分が浸水する想定なので、区域内であること自体は区内の多くの物件に共通します。住戸の階数、電気設備の位置、早期の立退き避難が必要な区域かどうかが確認のポイントです。

墨田区のハザードマップはどこで手に入りますか?

墨田区のホームページで、洪水・高潮・雨水出水の地図と冊子をダウンロードできます。Web版では縮尺や中心位置を変えて自分用の地図を作れます。紙の地図は区役所5階の防災課や出張所で入手できますが、部数に限りがあります。

重要事項説明ではハザードマップについて何を説明してもらえますか?

洪水・高潮・雨水出水の水害ハザードマップで物件の位置を示して説明することが、2020年8月28日から宅建業者に義務づけられています。浸水深や浸水継続時間、近くの避難場所まで説明されるとは限らないため、事前に質問しておくと安心です。

墨田区で過去に浸水した場所は調べられますか?

はい、墨田区は1989年4月1日以降に区が把握した家屋の浸水と道路・公園の冠水の履歴を、公開型の地図「すみだまちづくりマップ」で公開しています。表示は街区単位なので、個別の家の状況は売主にも確認しましょう。

墨田区で地震の危険度が低いエリアはどこですか?

東京都の地域危険度(第9回)では、錦糸1・4丁目、江東橋2〜4丁目、横網1・2丁目、堤通2丁目が、総合危険度の最も低いランク1です。反対に、京島・墨田・八広・東向島などの北部には、最も高いランク5の町丁目が集まっています。ランクは町丁目単位の相対評価なので、建物の耐震性もあわせて確認してください。

浸水したことがある家を売るとき、買主に伝える必要はありますか?

はい、床下浸水を含め、知っている浸水の経験は告知書で買主に伝えるべきです。隠して売ると、引渡し後に契約不適合責任を問われるおそれがあります。浸水した時期・範囲・修繕の内容をまとめて伝え、修繕していない場合は買取も比べて判断しましょう。

まとめ|墨田区の不動産売買は「3種類の地図+浸水履歴+地震」で確認

  • 墨田区の水害ハザードマップは洪水(荒川)・高潮・雨水出水の3種類です。高潮の地図は2025年7月作成の新しい版で確認しましょう。
  • 荒川が氾濫すると区の大部分が浸水し、最も深い所は約6m超、2週間以上浸水が続く場所もある想定です。
  • 地震の危険度は町丁目で大きく違うため、東京都の地域危険度で町丁目のランクを確かめましょう。
  • 重要事項説明で必ず説明されるのは水害ハザードマップ上の位置などで、浸水履歴・地域危険度・液状化は自分でも確認します。
  • 売主は浸水の経験を告知書に正確に書き、売りにくい事情が重なるときは仲介と買取を比べて判断します。

「この物件の浸水の深さや地震の危険度を、プロと一緒に確認したい」という方は、物件の住所が分かる資料を用意して、お気軽にご相談ください。

この記事の執筆・監修
株式会社セルフリジェネレーション(宅地建物取引業 東京都知事(2)第105830号/公益社団法人 東京都宅地建物取引業協会会員)。墨田区・江戸川区を中心に、業界経験10年以上のスタッフが不動産の売却・購入・買取をサポートしています。
最終更新日:2026年11月3日

墨田区の不動産の売買・水害リスクのご相談はセルフリジェネレーションへ

株式会社セルフリジェネレーションは、墨田区・江戸川区を中心に不動産の売却・購入・買取をサポートしている地域密着の不動産会社です。「まずは価格だけ知りたい」「売るか迷っている」という段階でも、お気軽にご相談ください。

フリーダイヤル:0800-600-0363(受付 9:00〜18:00/定休日:火・水)
本店:東京都墨田区押上1丁目11番6号1階/瑞江店:東京都江戸川区谷河内2丁目2番3号1階/錦糸町オフィス:東京都墨田区錦糸2丁目4-10 ライオンズマンション錦糸町第三 3階

三好 海斗(みよし かいと)

この記事の監修者

三好 海斗(みよし かいと)

株式会社セルフリジェネレーション 代表取締役
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宅地建物取引士。不動産賃貸経営管理士。既存住宅アドバイザー。1988年生まれの福島県出身。不動産業歴は14年。不動産賃貸・売買仲介をはじめ、投資用不動産、中古不動産仕入れ再販、中古不動産×リノベーションなど様々な不動産企業で経験を積み、自身でも自宅、投資用不動産等で5回不動産購入・売却を経験。2020年にセルフリジェネレーションを設立。2021年にメディア取材や自社サービスや取組みが各メディア(55社の媒体)へ掲載される。

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