【2026年】墨田区の再開発計画一覧|曳舟・押上・両国の予定と地価の記事

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【2026年】墨田区の再開発計画一覧|曳舟・押上・両国の予定と地価

三好 海斗(みよし かいと) この記事の監修者三好 海斗(みよし かいと)
カテゴリー豆知識
墨田区の再開発計画一覧|曳舟・押上・両国の予定と地価のアイキャッチ

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「曳舟駅前の再開発はいつ完成する?」「スカイツリー駅の高架化が終わると、まわりの価格は上がる?」。墨田区で家やマンションを持つ方、これから買う方にとって、再開発の予定は売り時・買い時に関わる大事な情報です。ただ、計画の資料は事業ごとに分かれていて、全体像がつかみにくいのが実情です。この記事では、公表資料をもとに墨田区の再開発・まちづくりの計画を一覧にし、押上に本店を構える地元の不動産会社の視点で売買への影響を解説します。

この記事で分かること

  • 墨田区の再開発・鉄道の高架化・不燃化特区などの計画一覧と進み具合(2026年11月時点)
  • 曳舟・押上・錦糸町・両国・鐘ヶ淵の地価と中古マンション価格の5年間の変化
  • 計画の区域内で家や土地を売買するときのルールと、売り時・買い時の決め方

結論から言うと、いま大きく動いているのは曳舟駅周辺と、とうきょうスカイツリー駅付近の高架化です。地価は区内の広い範囲で上がっていますが、区域内の土地には届出などのルールがあるため、事業の段階を確かめてから動きましょう。

この記事の結論

  • 東武曳舟駅前地区の再開発(約1.7ha・住宅約240戸)は2026年3月に都市計画が決まり、竣工は2032年度の予定です。
  • 京島一丁目東地区の防災街区整備事業は2025年5月に都市計画決定され、2026年度中の事業認可を目指しています。
  • とうきょうスカイツリー駅付近の東武線の高架化は、2025年3月に踏切がなくなり、事業は2028年度まで続く予定です。
  • 2026年の地価公示で墨田区は住宅地13.2%・商業地15.0%上がり、錦糸町駅前と両国駅前の商業地は前年比18.0〜19.6%上昇しました。
  • 区域内の不動産も売れますが、先買いの公告後に土地だけを売るときは区への届出が必要など、段階ごとのルールがあります。

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墨田区の再開発・まちづくり計画一覧【2026年11月時点】

墨田区の主な再開発・まちづくりは次の表のとおりです。北部の曳舟・京島・鐘ヶ淵では再開発と木造住宅密集地域の防災まちづくり、押上では東武線の高架化、南部の錦糸町・両国・隅田川沿いでは大型の開発やまちづくり計画づくりが進んでいます。

墨田区の主な再開発・まちづくり(東武曳舟駅前、京島一丁目東、東向島二丁目、とうきょうスカイツリー駅の高架化、鐘ケ淵駅、本所一丁目、錦糸町)の進み具合と予定の一覧表
エリア 事業 進み具合 予定
曳舟(東向島二丁目) 東武曳舟駅前地区の再開発(約1.7ha・住宅約240戸) 2026年3月に都市計画決定。UR都市機構が施行予定 2032年度竣工予定
曳舟(東向島二丁目) 東向島二丁目22番地区の防災街区整備事業(約0.2ha・地上10階) 工事中 2026年度に工事完了予定
京成曳舟(京島一丁目) 京島一丁目東地区の防災街区整備事業(約0.5ha) 2025年5月に都市計画決定。UR都市機構が施行 2026年度中の事業認可が目標
押上・向島 東武線(とうきょうスカイツリー駅付近)の高架化(約0.9km) 2025年3月に踏切を除却、12月に新しい駅舎の使用開始 事業期間は2028年度まで
鐘ヶ淵 鐘ケ淵駅付近の鉄道立体化、補助第120号線(鐘ヶ淵通り)の拡幅 立体化は都の「事業候補区間」(2022年9月)。道路は事業中 道路は2030年度まで。立体化の時期は未定
京島・鐘ヶ淵 不燃化特区(京島周辺地区・鐘ヶ淵周辺地区) 建替え・取壊しの助成と税の減免を実施中 2031年3月31日まで
本所一丁目(隅田川沿い) 大規模開発(約1.6ha)と隅田川緑道公園の再整備 2024年3月に地区計画を都市計画決定 ―
錦糸町 錦糸町まちづくりグランドデザイン(区の計画) 策定委員会で検討中 2027年に取りまとめ予定

※出典:墨田区「まちづくりの推進」の各事業ページ、UR都市機構・東京都の公表資料(2026年11月2日に当社確認)。

再開発・防災街区整備事業とは

市街地再開発事業とは、細かく分かれた土地をまとめて共同の建物を建て、道路や広場もあわせて整備する事業のことです。元の土地・建物の権利は、新しい建物の床などに置き換えられます(権利変換)。防災街区整備事業とは、木造住宅が密集した地区で古い建物を取り壊し、燃えにくい共同の建物と道路などを整える事業のことで、「密集市街地における防災街区の整備の促進に関する法律(密集法)」に定められています。どちらも、都市計画決定 → 事業の認可 → 権利変換計画の認可 → 着工 → 完成の順に進みます。

すでに完了した主な事業

曳舟駅前地区と京成曳舟駅前の3地区の再開発(東第三地区は2015年11月完成)、京成押上線の押上〜八広間の高架化(2017年3月完了)、スカイツリー周辺の押上・業平橋駅周辺土地区画整理事業などは完了しています(区「完了事業(一覧)」)。

曳舟駅周辺|東武曳舟駅前の再開発と京島・東向島の防災街区整備

曳舟駅周辺は、墨田区で最も多くの事業が同時に進むエリアです。京成曳舟駅側の再開発はすでに完了し、いまは東武曳舟駅前(曳舟川通りの西側)で新しい再開発が始まり、周辺の2地区で防災街区整備事業が進んでいます。

東武曳舟駅前地区の再開発(2026年3月に都市計画決定)

項目 内容
場所・面積 東向島二丁目の一部・約1.7ha(東武曳舟駅から徒歩1分、京成曳舟駅から徒歩3分)
建物 住宅・店舗・駐車場の棟(延べ約22,200㎡)と病院の棟(延べ約9,700㎡)。高さの限度はいずれも55m
住宅 約240戸
駅前の整備 交通広場(約2,200㎡)を含む墨田区画街路第13号線の拡幅(幅9m→12〜15m)、東向島二丁目公園(約3,300㎡)の新設
施行・時期 UR都市機構が施行予定。竣工は2032年度(予定)

※出典:墨田区「東武曳舟駅前地区に関する都市計画を決定しました」(2026年8月14日更新)と都市計画の決定図書(2026年3月25日決定)、UR都市機構「事業パートナー選定のお知らせ」(2026年3月25日)。

区が2025年9月に定めた「東武曳舟駅周辺地区まちづくり方針」(曳舟川通りから西の約8.2ha)は、改札口が南側にしかないことなどを課題に挙げ、再開発の動きに合わせて北側改札の整備や曳舟たから通りの拡幅を進めるとしています(区のページ)。

京島一丁目東地区・東向島二丁目22番地区の防災街区整備事業

  • 京島一丁目東地区:京成曳舟駅から徒歩4分の約0.5haで、UR都市機構が施行します。2025年5月に都市計画決定され、区は2026年度中の事業認可を目指しています(区「不燃化推進特定整備地区 整備プログラム 京島周辺地区」2026年3月)。
  • 東向島二丁目22番地区:約0.2haに地上10階・延べ約6,330㎡の建物(住宅・町会会館など)を建てる事業で、2026年度に工事完了、2027年度に事業完了の予定です(区「防災街区整備事業」)。

両地区とも、区域内の土地だけを有償で譲るときは区への届出が必要です(後の章で解説)。曳舟の相場は曳舟のマンション売却|相場5,500万円と再開発・町名別の売り方と曳舟駅の土地価格・坪単価|京島・東向島・押上3丁目の地点別一覧と推移で紹介しています。

押上・とうきょうスカイツリー駅周辺|高架化の進み具合と駅北側のまちづくり

とうきょうスカイツリー駅付近では、東武線の高架化で2025年3月に踏切がなくなり、駅の南北の行き来がしやすくなりました。事業は2028年度まで続き、今後は駅の北側で交通広場や道路を整えるまちづくりが本格化します。

時期 主な出来事
2022年11月27日 上り線の高架と新しい上りホームの使用開始
2025年3月2日 下り線の高架の使用開始、伊勢崎線第2号踏切(桜橋通り)を除却
2025年12月7日 新しい駅舎と下りホームの使用開始
2028年度まで(予定) 留置線の高架橋の工事(2025年度に着手)。高架下に幅8.0mの歩行者専用道路(仮称「南北通り」)を整備する計画

※出典:墨田区「東武鉄道伊勢崎線(とうきょうスカイツリー駅付近)連続立体交差事業」。区間は押上二丁目〜向島一丁目の約0.9kmで、施行者は墨田区です。

連続立体交差事業とは、鉄道を高架などにして踏切をなくし、道路の渋滞や街の分断を解消する事業のことです。駅の北側では、墨田区画街路第12号線(延長約470m・幅12m、2019年3月に都市計画決定)の整備や「押上北口・駅まえ活用実験」が行われ、区のページ(2026年7月17日更新)では秋ごろに「押上・とうきょうスカイツリー駅周辺まちづくり検討会」を立ち上げる予定とされています。

線路の近くの物件は、工事中の音と完成後の高架との位置関係を確かめましょう。詳しくは押上のマンション購入|価格4,100万円と町名・広さ・高架化の注意点と押上駅の地価推移と売却相場|土地価格・坪単価と売却事例をご覧ください。

京島・鐘ヶ淵|不燃化特区と道路・鉄道立体化の計画

区の北部の京島と鐘ヶ淵は東京都の不燃化特区に指定され、建替え・取壊しの助成や道路の拡幅が進んでいます。不燃化特区とは、木造住宅が密集して地震時の火災の延焼が心配な地域を、都が重点的に支援する地区として指定したもので、墨田区の2地区の指定は2031年3月31日までです。

地区 区域 不燃領域率 主な事業
京島周辺地区(40.0ha) 京島一丁目の一部・京島二丁目・京島三丁目 64.4%(2024年・参考値)→目標70%(2030年度) 京島一丁目東地区の防災街区整備、主要生活道路の拡幅、押上通り(放射32号線)の拡幅
鐘ヶ淵周辺地区 墨田二〜五丁目、墨田一丁目・東向島五丁目の一部 58.9%(2022年)→目標70.0% 補助第120号線(鐘ヶ淵通り)の拡幅、鐘ケ淵駅付近の鉄道立体化の検討

※出典:墨田区「不燃化推進特定整備地区 整備プログラム 京島周辺地区」(2026年3月、東京都不燃化ポータルサイト)、墨田区「鐘ヶ淵地区のまちづくり」(不燃領域率は鐘ヶ淵地区まちづくり計画の約80.6haの値)。

不燃領域率とは、建物の燃えにくさと、道路・公園などの空き地の割合から計算する市街地の燃えにくさの指標です。

  • 補助第120号線(鐘ヶ淵通り):東京都の事業で、Ⅰ期区間(墨田三丁目〜東向島五丁目、370m)は2029年度まで、Ⅱ期区間(墨田二〜三丁目、530m)は2030年度までの予定です(東京都都市整備局)。
  • 鐘ケ淵駅付近の鉄道立体化:東京都が2022年9月に「事業候補区間」に位置付けて調査中で、事業化の時期は示されていません。区は2027年度以降に「駅前ビジョン」を作る予定です(鐘ヶ淵まちづくり通信 第8号、2026年8月)。
  • 助成と税の減免:老朽建物の取壊しに上限200万円の助成があり、建て替えた住宅の固定資産税・都市計画税の全額減免(5年度分)や、取り壊した後の土地の減免(最長5年度分)もあります。土地の減免は、売却して所有者が変わると終わります。

京島周辺地区は「新たな防火規制」の区域でもあり、建て替えでは準耐火建築物以上が求められます。詳しくは墨田区の不燃化特区|京島・鐘ヶ淵の助成金と税の減免・売却の判断と鐘ヶ淵・堤通の不動産売却|相場と不燃化特区・再開発で解説しています。

両国・錦糸町・隅田川沿い|大型の開発とまちづくり計画

区の南部では、区の事業一覧に載る進行中の市街地再開発事業はありませんが、隅田川沿いの大規模開発、両国駅北側のまちづくりの検討、錦糸町の新しいまちづくり計画づくりが進んでいます。

  • 本所一丁目(隅田川沿い・厩橋付近):区は2023年3月に「隅田川沿川地区(蔵前橋〜駒形橋周辺)まちづくり方針」を定め、大規模開発予定地を含む本所一丁目3・4番の約1.6haで、2024年3月に「隅田川沿川厩橋周辺地区地区計画」を都市計画決定しました。開発事業者は隅田川緑道公園の再整備にも関わります(区「隅田川沿川地区まちづくり」)。
  • 両国駅北側(横網一丁目):江戸東京博物館が約4年の改修を終え、2026年3月31日にリニューアルオープンしました(東京都の発表)。区は2024年12月、両国駅北側のまちづくりの考え方を地域の意見を聞きながら取りまとめると区議会に報告しています。
  • 錦糸町:区は2025年3月に地域から提出された「錦糸町まちづくりビジョン」を受け、行政計画「錦糸町まちづくりグランドデザイン」を策定中で、2027年に取りまとめる予定です(錦糸町まちづくりニュース Vol.08)。背景には地下鉄8号線(有楽町線)の豊洲〜住吉間の延伸(2030年代半ばの開業目標)があります(区「錦糸町駅周辺まちづくり」)。

両国・錦糸町の土地価格は両国の土地価格と坪単価|地点別一覧とバブル期比較と錦糸町の土地価格・坪単価と土地売却の進め方|町丁別一覧、隅田川沿いのマンションは本所吾妻橋のマンション売却|相場と眺望・水害の伝え方で紹介しています。

再開発で墨田区の土地価格・マンション価格はどう変わった?駅別データ

2026年の地価公示で、墨田区の平均変動率は住宅地13.2%・商業地15.0%と、東京23区全体(住宅地9.0%・商業地13.8%)を上回りました。区内で最も上がったのは錦糸町駅前と両国駅前の商業地で、押上・曳舟周辺の地点も5年で4〜5割上がっています。

地点(用途) 最寄駅・距離 2026年(1㎡) 前年比 2021年比
江東橋3-8-10(商業地) 錦糸町駅 150m 323万円 +19.6% +56.8%
両国2-18-4(商業地) 両国駅 130m 131万円 +18.0% +50.6%
押上1-24-1(商業地) 押上駅 200m 144万円 +15.2% +48.5%
押上2-6-1(商業地) とうきょうスカイツリー駅 320m 87.2万円 +14.0% +40.6%
向島3-14-6(住宅地) とうきょうスカイツリー駅 480m 69.2万円 +14.0% +43.0%
京島2-19-16(住宅地) 京成曳舟駅 590m 47.6万円 +13.1% +39.2%
墨田4-21-2(住宅地) 鐘ケ淵駅 350m 45.7万円 +14.3% +41.5%
参考:墨田区の平均 ― 住宅地61.3万円・商業地120.4万円 住宅地+13.2%・商業地+15.0% ―

※出典:国土交通省 地価公示(2026年1月1日時点。所在は住居表示)、東京都財務局「令和8年地価公示価格(東京都分)の概要」。2021年比は同じ地点の2021年の価格と比べて当社が計算。

錦糸町駅前の商業地は1㎡323万円(坪約1,068万円)で、5年で5割以上上がりました。7月1日時点の基準地価(2026年)でも、墨田区は住宅地12.6%・商業地13.8%上昇しました(東京都財務局)。区全体の土地相場は墨田区の土地相場・坪単価|地価推移と町丁・駅別の土地価格をご覧ください。

中古マンションは曳舟周辺の上昇が目立つ

曳舟駅・京成曳舟駅・錦糸町駅・押上駅・両国駅と墨田区全体の中古マンション1㎡単価の上昇率(2021年度→2025年度)の棒グラフ
最寄駅 2021年度(1㎡) 2025年度(1㎡) 上昇率 2025年度の価格(件数)
曳舟 76.5万円 104万円 約36% 5,500万円(87件)
京成曳舟 70.7万円 95万円 約34% 3,900万円(57件)
錦糸町 93.7万円 116.4万円 約24% 5,500万円(217件)
押上 88.6万円 108万円 約22% 4,100万円(139件)
両国 92万円 109.1万円 約19% 3,500万円(225件)
墨田区全体 85.7万円 104万円 約21% 4,200万円(1,280件)

※出典:国土交通省 不動産情報ライブラリ(成約価格情報・取引価格情報、2021年度・2025年度の中古マンション)を当社集計。金額は中央値(安い順に並べた真ん中の値)。

曳舟駅は、2025年度の取引87件のうち38件(約44%)が2011年以降に建てられた住戸で、築浅の取引が増えたことも数字を押し上げています(2021年度は55件中16件)。

再開発・道路計画の区域内で家や土地を売買するときの注意点

再開発や道路計画の区域内の不動産も売買できますが、事業の段階に応じて「区への届出」「建築の許可」「施行者の承認」が必要になります。売り出す前に、物件がどの計画の区域に入っているかを確かめましょう。

墨田区の再開発・道路計画の区域内で家や土地を売買するときの5つのルール(届出・建築の許可・売却の承認)
区域・段階 主なルール 根拠
市街地開発事業の先買いの公告の後(東武曳舟駅前地区は2026年6月13日以降、京島一丁目東地区は2025年7月27日以降) 土地だけを有償で譲るときは区長へ届出。30日以内に区が買い取る旨を通知すると届出価格で売買が成立したとみなされ、その間は譲渡できない(土地と建物を一緒に譲る場合は不要) 都市計画法第57条
都市計画道路・公園などの区域、市街地開発事業の施行区域 建築に許可が必要。基準は原則として2階以下・地階なし・木造や鉄骨造など移転しやすい構造 都市計画法第53条・第54条
道路などの都市計画事業の認可の後(補助第120号線など) 土地・建物を有償で譲るときは施行者へ届出(30日以内に買取りの通知があれば届出価格で成立) 都市計画法第67条
再開発・防災街区整備事業の認可などの公告の後 施行地区内の建物の新築・増改築などに許可が必要(上の2地区は2026年11月時点で認可前) 都市再開発法第66条、密集法第197条
再開発の権利変換手続開始の登記の後 売るときは施行者の承認が必要(正当な理由がなければ拒めない) 都市再開発法第70条
都市計画施設などの区域内の200㎡以上の土地 有償で譲る3週間前までに区へ届出(協議になると最長6週間は譲渡できない) 公有地の拡大の推進に関する法律

※出典:e-Gov法令検索の各条文、墨田区の各地区の届出の案内(東武曳舟駅前地区 2026年6月22日更新、京島一丁目東地区 2025年7月24日更新)。道路や公園の用地として買い取られる場合は、要件を満たすと収用等の5,000万円の特別控除を使えることがあります(国税庁 No.3552)。

物件が区域内か調べる手順

  1. 区の「まちづくりの推進」の各事業ページで、施行区域図や計画の区域図を見る
  2. 都市計画道路・公園の区域や用途地域は、区の都市計画課(区役所9階、03-5608-6266)で確かめる
  3. 東武曳舟駅前地区は拠点整備課(03-5608-6262)、京島一丁目東地区は不燃・耐震促進課 防災街区担当(03-5608-1594)、鐘ヶ淵は密集市街地整備推進課(03-5608-6260)に確認する
  4. 契約前の重要事項説明で区域と制限の説明を受け、届出が必要なら契約日・引渡し日に反映する

よくあるケース(一般化した例):区域内の駐車場を土地だけで売る場合、届出から30日間(区から買い取らない旨の通知があればそれまで)は譲り渡せないため、契約の時期を合わせて段取りします。家と土地を一緒に売る場合は第57条の届出は不要ですが、買主が建て替えるときの第53条の許可も含めて説明します。

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再開発エリアの売り時・買い時の考え方

再開発エリアの売り時・買い時は「完成すれば上がる」とは限らず、事業の段階、完成までの年数、待つ間の費用、税金の期限を並べて判断します。地価は再開発のない駅前でも上がっており、価格は再開発だけで決まるわけではありません。

  • 売る側:東武曳舟駅前地区の完成は6年ほど先です。完成後は駅前の新しい住戸と比べられる場面が増えるため、築年の古い住戸ほど「待つほど有利」とは言い切れません。
  • 税金の期限:売った年の1月1日に所有期間が5年を超えるかで税率が変わります(長期20.315%・短期39.63%)。住まなくなった自宅の3,000万円控除は「住まなくなった日から3年を経過する日の属する年の12月31日まで」の売却が条件で、2026年に住み替えた場合は2029年12月31日までです。
  • 買う側:完成時期は延びることがあります。道路計画の区域では建て替えに制限があり、荒川・隅田川沿いでは水害の想定も確かめましょう(墨田区の住みやすい駅|治安・相場・水害を10駅で比較)。

計算例:完成まで待つと費用はいくらかかる?(仮定)

空き家になったマンションを、東武曳舟駅前地区の完成予定(2032年度)まで約6年持ち続ける場合の費用を、仮定の数値で計算します。

項目(仮定) 1年あたり 6年間
管理費・修繕積立金(月3万円) 36万円 216万円
固定資産税・都市計画税(年12万円) 12万円 72万円
合計 48万円 288万円

この例では6年で約288万円かかり、建物も6年分古くなります。待つなら、値上がりがこの費用と劣化を上回る見込みがあるかを比べましょう。

墨田区の再開発エリアで不動産の売り時・買い時を決める5つの手順
  1. 物件が事業の区域内か、近くかを確かめる
  2. 事業の段階と完成予定を確かめる
  3. 同じ駅・同じ築年の取引と売り出し状況を見る
  4. 待つ間の費用と建物の劣化を金額にする
  5. 税金の期限や住み替え・相続の予定と並べて時期を決める

墨田区の売却の全体像は墨田区で家・マンションを売る完全ガイド|相場・流れ・費用、購入は墨田区の不動産購入ガイド|エリア選び・相場・流れと注意点、江戸川区の計画は江戸川区の再開発計画一覧|小岩・船堀・平井の予定と地価にまとめています。

墨田区の再開発エリアの不動産を相談するならセルフリジェネレーション|Googleクチコミ★4.8(本店)

株式会社セルフリジェネレーション(東京都墨田区押上・江戸川区瑞江に店舗、宅地建物取引業 東京都知事(2)第105830号)は、墨田区・江戸川区に特化した地域密着の不動産会社です。本店(押上1丁目)と錦糸町オフィス(錦糸2丁目)は、いずれも計画が進むエリアの近くにあります。Googleクチコミの評価は本店★4.8・瑞江店★4.9(2026年10月時点)で、価格設定の説明や進捗報告のこまめさ、対応の早さを評価していただいています。

「売却に当たり価格の設定や進捗状況の報告等細やかにしていただき安心できました。」(Googleクチコミより一部抜粋)

「気に入った物件があった時に連絡したところ、すぐに対応していただけて」(Googleクチコミより一部抜粋)

  • 墨田区・江戸川区に特化し、再開発や道路計画の進み具合を踏まえて価格と時期をご提案
  • 業界経験10年以上のスタッフのみが在籍
  • 顧問弁護士・税理士・FPによる無料相談
  • 売却も買取も扱うため、区域内の物件も最適な売り方をご提案
  • LINE・オンライン相談に対応

当社にご相談いただいた場合の進め方

  1. LINE・電話・フォームで、物件の所在地・種類とご希望の時期をお知らせください。
  2. 物件が再開発・道路計画などの区域に入っているかを、区の資料と窓口で確かめます。
  3. 同じ駅・同じ築年の取引から、今売る場合と時期をずらす場合の価格の目安をお伝えします。
  4. 届出や許可が必要な物件は手続きと期間を整理し、仲介での価格と当社の買取価格を両方ご提示します。
  5. 税金や権利変換は、顧問の税理士・弁護士との無料相談をご案内します。

価格を知りたい方は無料査定、売り方や時期の相談は無料相談、再開発エリアで家を探している方は住宅購入相談からどうぞ。

よくある質問

墨田区で今進んでいる再開発はどこですか?

2026年11月時点で大きく動いているのは、曳舟駅周辺ととうきょうスカイツリー駅付近です。曳舟では東武曳舟駅前地区の再開発が2026年3月に都市計画決定され、京島一丁目東地区と東向島二丁目22番地区で防災街区整備事業が進んでいます。とうきょうスカイツリー駅付近では、東武線の高架化が2028年度まで続く予定です。

東武曳舟駅前の再開発はいつ完成しますか?

UR都市機構の発表では、竣工は2032年度(令和14年度)の予定です。2026年3月25日に都市計画が決まった段階で、住宅約240戸と店舗の棟、病院の棟、交通広場や公園の整備が計画されています。工程は今後の手続きによって変わることがあります。

とうきょうスカイツリー駅付近の高架化はいつ終わりますか?

墨田区によると、事業期間は2017年度から2028年度まで(予定)です。2025年3月2日に桜橋通りの踏切がなくなり、2025年12月7日に新しい駅舎と下りホームの使用が始まりました。今後は留置線の高架橋や、高架下の歩行者専用道路の整備が予定されています。

再開発で墨田区の地価は上がっていますか?

上がっていますが、上昇は再開発の地区に限りません。2026年の地価公示で墨田区の平均変動率は住宅地13.2%・商業地15.0%で、錦糸町駅前の商業地は1㎡323万円・前年比19.6%の上昇でした。押上・曳舟周辺の地点も、2021年から4〜5割上がっています。

再開発や道路計画の区域内にある家や土地は売れますか?

売れますが、事業の段階によって届出や許可が必要です。先買いの公告がされた区域で土地だけを売るときは区への届出が必要で(都市計画法第57条)、再開発の権利変換手続開始の登記の後は施行者の承認が必要です(都市再開発法第70条)。墨田区では東武曳舟駅前地区と京島一丁目東地区で届出が必要です。

再開発が完成するまで売るのを待ったほうがいいですか?

一律に待つほうが得とは言えず、完成までの年数と待つ間の費用、税金の期限を比べて判断します。東武曳舟駅前地区の完成予定は2032年度で、空き家のマンションなら管理費や固定資産税だけで年に数十万円かかります。今売る場合と待つ場合の手取りを比べましょう。

まとめ

  • 曳舟では東武曳舟駅前地区の再開発が2026年3月に都市計画決定され、竣工は2032年度の予定
  • 京島一丁目東地区・東向島二丁目22番地区の防災街区整備事業で、木造住宅が密集した地区の建替えが進む
  • とうきょうスカイツリー駅付近の高架化は踏切の除却を終え、2028年度まで続く
  • 2026年の地価公示で墨田区は住宅地13.2%・商業地15.0%上昇し、錦糸町・両国の駅前が最も上がった
  • 区域内の不動産は、届出・許可・承認のルールを確かめてから売買する

再開発の影響の大きさは、物件の場所・種類・築年によって違います。「今の価格」と「待った場合」の両方を確かめてから、売り時・買い時を決めましょう。

この記事の執筆・監修
株式会社セルフリジェネレーション(宅地建物取引業 東京都知事(2)第105830号/公益社団法人 東京都宅地建物取引業協会会員)。墨田区・江戸川区を中心に、業界経験10年以上のスタッフが不動産の売却・購入・買取をサポートしています。
最終更新日:2026年11月2日

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三好 海斗(みよし かいと)

この記事の監修者

三好 海斗(みよし かいと)

株式会社セルフリジェネレーション 代表取締役
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宅地建物取引士。不動産賃貸経営管理士。既存住宅アドバイザー。1988年生まれの福島県出身。不動産業歴は14年。不動産賃貸・売買仲介をはじめ、投資用不動産、中古不動産仕入れ再販、中古不動産×リノベーションなど様々な不動産企業で経験を積み、自身でも自宅、投資用不動産等で5回不動産購入・売却を経験。2020年にセルフリジェネレーションを設立。2021年にメディア取材や自社サービスや取組みが各メディア(55社の媒体)へ掲載される。

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