【2026年版】墨田区の一戸建ての売却相場|駅別・築年数別の価格と売却事例の記事

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【2026年版】墨田区の一戸建ての売却相場|駅別・築年数別の価格と売却事例

三好 海斗(みよし かいと) この記事の監修者三好 海斗(みよし かいと)
カテゴリー不動産売却
【2026年版】墨田区の戸建ての売却相場|駅別・築年数別の価格と売却事例

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「墨田区の一戸建ては、今いくらで売れるのだろう」「最近は相場が下がっていると聞くけれど本当?」「狭い土地に建つ3階建てや、古い木造の家でも買い手はつくのか」――墨田区で一戸建て(一軒家)の売却を考え始めた方から、こうしたご相談を多くいただきます。墨田区の戸建ては、狭小地の木造3階建てから昭和の木造住宅まで幅広く、価格差が大きいのが特徴です。

この記事では、国土交通省「不動産情報ライブラリ」の取引価格を当社で集計した2026年版のデータをもとに、墨田区の一戸建ての売却相場を、駅別・築年数別・土地の広さ別に解説します。

この記事で分かること

  • 墨田区の一戸建ての売却相場(2025年度の取引・成約186件の中央値)と、4年前からの変化
  • 「一戸建ての相場は下がっているのか」――四半期ごとの動きと、値下がりしやすい家の条件
  • 押上・東向島・曳舟・京成曳舟・八広・鐘ケ淵など駅別の戸建て価格
  • 狭小3階建て・旧耐震の木造住宅など、築年数と土地の広さで価格がどう変わるか
  • 前面道路・木造密集地域・防火規制など、墨田区の戸建てならではの価格を左右する条件
  • 実際の売却事例と、査定から引渡しまでの流れ

結論から言うと、墨田区の一戸建ては2025年度の取引価格の中央値が5,650万円で、年度単位では上昇が続いています。ただし、築年数・土地の広さ・前面道路の幅によって2,000万円台から7,000万円台まで大きく分かれるため、区全体の平均ではなく、条件が近い事例で相場を判断することが大切です。

この記事の結論

  • 墨田区の戸建ての取引価格の中央値は5,650万円(2025年度・186件)で、2021年度の5,200万円から約9%上がりました。
  • 四半期ごとの中央値は5,450万〜5,800万円の間で上下しており、区全体の一戸建て相場がはっきり下落しているとはいえません。
  • 駅別では押上が7,400万円と高く、東向島5,850万円、京成曳舟5,100万円、鐘ケ淵4,600万円と北部ほど手頃です。
  • 築5年以内は中央値6,350万円、1980年以前築は3,000万円で、旧耐震の木造は4年前からほぼ横ばい、土地の価値で評価されやすくなります。
  • 土地50㎡以下の狭小戸建ても、2021年以降築なら中央値5,600万円で取引されており、狭小3階建ての需要は根強いです。
  • 前面道路が4m未満の戸建ては中央値4,300万円と低めで、接道・セットバック・防火規制の確認が査定額を左右します。

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墨田区の一戸建て(一軒家)の売却相場【2026年版】

墨田区の一戸建ての売却相場は、2025年度の取引価格の中央値で5,650万円です。価格の中ほどの半分(25%〜75%の範囲)は4,000万円〜7,300万円に収まっており、この幅が「一般的な戸建て」の相場の目安になります。

2025年度の取引は186件、中央値は5,650万円

不動産情報ライブラリとは、国土交通省が運営するWEBサイトで、実際の不動産の取引価格や、レインズ(不動産会社間の物件情報システム)に登録された成約価格を誰でも調べられるものです。当社が2026年10月10日に、墨田区の「土地と建物」の取引を2025年4月〜2026年3月の期間で全件取得し、戸建てに当たるもの(成約価格情報の124件と、建物の用途が「住宅」の取引価格情報62件、計186件)を集計しました。共同住宅(アパート)や店舗・事務所併用の建物は除いています。

項目(2025年度・墨田区の戸建て) 値
件数 186件
価格の中央値 5,650万円
価格の平均値 6,246万円
価格の中ほど半分(25%〜75%) 4,000万円〜7,300万円
土地面積の中央値 55㎡(約16.6坪)
延床面積の中央値 85㎡
建築年の中央値 2015年

出典:国土交通省「不動産情報ライブラリ」不動産取引価格情報・成約価格情報(2025年第2四半期〜2026年第1四半期、2026年10月10日閲覧)を当社集計。中央値とは、価格を安い順に並べたときに真ん中にくる値のことで、一部の高額物件に引っ張られにくい指標です。平均値(6,246万円)が中央値より高いのは、1億円を超える大きな建物の取引が一部含まれるためです。

土地面積の中央値55㎡(約16.6坪)が示すとおり、墨田区は敷地の小さい3階建ての取引が多いのが特徴です。成約価格情報(124件・中央値5,600万円)と取引価格情報(62件・5,700万円)で中央値に大きな差はなく、どちらで見てもおおむね同じ水準です。

4年前(2021年度)からの変化

同じ方法で集計した2021年度(2021年4月〜2022年3月)の戸建ては114件、中央値は5,200万円でした。2025年度は5,650万円なので、約9%上がっています。築5年以内相当の戸建てでは5,400万円から6,350万円へ約18%上がり、新しいほど値上がりがはっきりしています。

集計期間 件数 価格の中央値 築浅(築5年以内相当)の中央値 1980年以前築の中央値
2021年度 114件 5,200万円 5,400万円 2,900万円
2025年度 186件 5,650万円 6,350万円 3,000万円

出典:国土交通省「不動産情報ライブラリ」を当社集計(年度=第2四半期〜翌年の第1四半期)。取引される物件の顔ぶれは年ごとに変わるため、上昇率は目安としてご覧ください。

東京23区全体の動きと比べると

東日本不動産流通機構(東日本レインズ)の「季報 Market Watch サマリーレポート 2026年4〜6月期」によると、東京都区部の中古戸建ての平均成約価格は7,809万円(前年同期比12.1%上昇、11四半期連続の上昇)、平均の土地面積は89.96㎡でした。墨田区は土地が小さい分、総額は23区平均より抑えられています。

墨田区の一戸建ての相場は下がっている?四半期の動きと値下がりしやすい家

墨田区の一戸建ての相場は、2025年度の四半期ごとの中央値が5,450万〜5,800万円の範囲で上下しており、区全体として下落に転じたとはいえません。ただし、旧耐震の木造や前面道路の狭い家は4年前からほぼ横ばいで、「新しい家は上がり、古い家は伸びていない」という二極化が進んでいます。

墨田区の一戸建ての相場 四半期ごとの取引価格の中央値(2025年4月〜2026年3月)

2025年度の四半期ごとの中央値

2025年度の186件を、取引の時期(四半期)ごとに分けると次のとおりです。2026年1〜3月期は5,500万円と、その前の2期(5,800万円)より低くなっていますが、件数は40件と少なく、その期にどんな物件が取引されたか(築年数・土地の広さ)で中央値は数百万円単位で動きます。

取引の時期 件数 価格の中央値
2025年4〜6月 62件 5,450万円
2025年7〜9月 43件 5,800万円
2025年10〜12月 41件 5,800万円
2026年1〜3月 40件 5,500万円

出典:国土交通省「不動産情報ライブラリ」(2025年第2四半期〜2026年第1四半期)を当社集計。1期あたり40〜60件程度なので、1つの期の上下だけで「相場が下がった」と判断するのは早計です。年度単位の比較(2021年度5,200万円→2025年度5,650万円)や、条件をそろえた事例で確かめるのが確実です。

上がっている家と、伸びていない家

同じ4年間でも、家の種類によって値動きは大きく違います。築浅の戸建ては約18%上がった一方、1980年以前築の旧耐震の戸建ては2,900万円から3,000万円と約3%の上昇にとどまっています。

区分 2021年度 2025年度 変化
墨田区の戸建て全体 5,200万円(114件) 5,650万円(186件) 約9%上昇
築浅(築5年以内相当) 5,400万円 6,350万円 約18%上昇
1980年以前築(旧耐震) 2,900万円(16件) 3,000万円(43件) 約3%上昇(ほぼ横ばい)
土地50㎡以下の築浅 5,300万円(25件、2017年以降築) 5,600万円(31件、2021年以降築) 約6%上昇

出典:国土交通省「不動産情報ライブラリ」を当社集計。土地50㎡以下の築浅は、2021年度は2017年以降築、2025年度は2021年以降築で集計しており、条件は近いものの完全に同じではありません。

2025年度の取引で、とくに価格が低めだったのは次のような家です。

  • 旧耐震で前面道路が4m未満の家:14件・中央値3,000万円。建て替えのときにセットバックが必要で、敷地がさらに小さくなります。
  • 土地40㎡以下の家:40件・中央値3,500万円(延床面積55㎡、建築年の中央値1979年)。古い小さな家が多く、建て替えても広い家を建てにくいためです。
  • 前面道路が私道の家:57件・中央値5,100万円。掘削・通行の承諾の有無が確認されます。

今後の相場で気をつけたい点(金利)

日本銀行は2026年9月18日に政策金利を1.25%程度に引き上げ、住宅金融支援機構のフラット35(借入期間21年以上)の2026年10月の最も多い金利は年3.83%です(日本銀行・住宅金融支援機構の公表資料)。住宅ローンの金利が上がると、買主が借りられる金額や毎月の返済額に影響するため、売り出し価格が予算の上限に近い物件ほど、反響が鈍くなることがあります。当社は相場の先行きを予想するものではありませんが、「いつか下がる前に」と焦るより、今の事例で価格を確かめ、売る時期の希望と合わせて判断することをおすすめします。

駅別|墨田区の戸建ての取引価格

墨田区の戸建ての売却相場 駅別の取引価格の中央値(押上・東向島・曳舟・京成曳舟・八広・鐘ケ淵)

駅別に見ると、押上が中央値7,400万円と最も高く、東向島・曳舟・小村井が5,500万〜6,000万円前後、京成曳舟・八広・鐘ケ淵が4,600万〜5,100万円と、区の北東部ほど手頃になります。駅による差は、主に土地の価格の差によるものです。

最寄駅 件数 価格の中央値 土地面積の中央値 建築年の中央値
押上 23件 7,400万円 50㎡ 2016年
東向島 30件 5,850万円 57.5㎡ 2019年
小村井 12件 5,650万円 62.5㎡ 2012年
曳舟 14件 5,600万円 55㎡ 2000年
東あずま 11件 5,500万円 65㎡ 2014年
京成曳舟 29件 5,100万円 45㎡ 2000年
八広 22件 4,900万円 50㎡ 2015年
鐘ケ淵 19件 4,600万円 50㎡ 2018年

出典:国土交通省「不動産情報ライブラリ」(2025年度)を当社集計。件数10件以上の駅を掲載。本所吾妻橋(7件・7,900万円)や錦糸町・両国など区の南部は、戸建ての取引自体が少なくなっています。

町丁別に見ると「墨田」「八広」の取引が多い

町丁別では、墨田(44件・中央値4,800万円)と八広(36件・5,200万円)の取引が特に多く、東向島(22件・5,950万円)、立花(21件・5,700万円)、京島(16件・4,950万円)、押上(16件・7,100万円)が続きます。区の北部は、もともと木造住宅が多い地域で、古い住宅を建て替えた新築・築浅の戸建てが活発に取引されています。土地そのものの価格の目安は、【2026年】墨田区の土地相場・坪単価|地価推移と町丁・駅別の土地価格で地価公示の地点ごとに紹介しています。路線価・公示地価・成約事例の使い分けは墨田区の土地売却相場の調べ方で解説しています。

駅からの距離・建物の構造で見ると

墨田区の戸建ては、駅からの距離よりも、土地の広さや建物の構造の差の方が価格に表れやすくなっています。徒歩5分以内(58件)は中央値5,850万円、6〜10分(112件)は5,500万円、11分以上(16件)は5,900万円で、徒歩分数による差は数百万円程度でした。一方、構造別では木造(162件)が5,500万円、鉄骨造(15件)が8,600万円と大きな差があります。

区分(2025年度) 件数 価格の中央値
駅徒歩5分以内 58件 5,850万円
駅徒歩6〜10分 112件 5,500万円
駅徒歩11分以上 16件 5,900万円
木造 162件 5,500万円
鉄骨造 15件 8,600万円

出典:国土交通省「不動産情報ライブラリ」(2025年度)を当社集計。成約価格情報の徒歩分数は5分刻みの区分です。鉄骨造は件数が少なく、建物が大きい物件が多いため、目安としてご覧ください。

築年数・土地の広さで見る戸建ての価格|狭小3階建て・旧耐震

墨田区の戸建ての価格は、築年数と土地の広さで大きく分かれます。築5年以内は中央値6,350万円ですが、1980年以前築は3,000万円で、古い木造住宅は建物よりも土地の価値で評価されるのが一般的です。

建築年(2025年度の取引) 件数 価格の中央値 土地面積 延床面積
築5年以内(2020年以降築) 66件 6,350万円 50㎡ 85㎡
築6〜15年 35件 5,800万円 60㎡ 90㎡
築16〜25年 14件 6,050万円 70㎡ 107.5㎡
築26〜44年(1981年以降築) 19件 7,100万円 60㎡ 110㎡
1980年以前築(旧耐震) 43件 3,000万円 45㎡ 55㎡

出典:国土交通省「不動産情報ライブラリ」(2025年度)を当社集計。築16年以上で価格が下がっていないのは、土地や建物が広い物件が多いためで、土地の広さとセットで見る必要があります。

土地の広さ別の一戸建ての価格

墨田区の一戸建ての相場 土地の広さ別の取引価格の中央値(40㎡以下〜100㎡超)

土地の広さ別に見ると、40㎡以下は中央値3,500万円、45〜60㎡は5,600万円、65〜80㎡は5,950万円と、広くなるほど高くなります。85㎡を超えると7,500万〜8,850万円台になり、件数は少ないものの、ゆとりのある敷地の一戸建ては墨田区では希少です。

土地面積(2025年度) 件数 価格の中央値 特徴
40㎡以下 40件 3,500万円 延床55㎡・建築年の中央値1979年と、古い小さな家が中心
45〜60㎡ 81件 5,600万円 最も取引が多い。狭小3階建ての中心価格帯
65〜80㎡ 36件 5,950万円 2階建て・3階建てのファミリー向け
85〜100㎡ 10件 8,850万円 件数が少なく、建物の大きさで差が出る
100㎡超 19件 7,500万円 古家付きの土地として取引されるものも含む

出典:国土交通省「不動産情報ライブラリ」(2025年度)を当社集計。不動産情報ライブラリの土地面積は、個別の物件が特定されないよう丸めた値で公表されています。100㎡超の中央値が85〜100㎡より低いのは、古い建物の取引が含まれるためです。

狭小3階建ては「土地50㎡以下でも5,600万円」

墨田区の土地50㎡以下の狭小戸建て 築年別の取引価格(2025年度)

狭小住宅とは、一般に敷地が15坪(約50㎡)前後かそれ以下の土地に建つ住宅のことです。墨田区では、土地50㎡以下の戸建てでも、2021年以降に建てられたものは中央値5,600万円(31件、延床面積80㎡)で取引されています。3階建てで延床面積を確保した築浅の住宅は、駅に近い立地を求める世帯に根強い需要があります。

一方で、同じ土地50㎡以下でも、1980年以前築の住宅は中央値2,700万円(26件、延床面積50㎡)です。古い平屋・2階建ては延床面積が小さく、買主は建て替えを前提に検討することが多いため、価格は「土地の価格-解体費用」に近づきます。延床面積が土地面積の1.6倍以上ある戸建て(3階建てに多い形の目安)は88件・中央値5,900万円で、2021年以降築に限ると6,450万円でした。

狭小3階建てや木造密集地域の戸建てを売るときの具体的な進め方(内見での見せ方、隣地との距離、建築確認の書類の確認など)は、墨田区の狭小地の一戸建て売却|3階建て・木密の売り方と注意点で詳しく解説しています。

旧耐震の木造は「建て替えられるか」で価格が決まる

旧耐震とは、1981年5月31日以前に建築確認を受けた、現在より緩い耐震基準で建てられた建物のことです。旧耐震の木造住宅は、住宅ローン控除などの税制を買主が使いにくく、建物の価値はほとんど見込まれません。その代わり、建て替えができる土地であれば、土地として十分な価格がつきます。逆に、前面道路が狭い、間口が2m未満で道路に接していない(再建築不可)といった条件があると、価格は大きく下がります。

なお、2025年4月1日施行の建築基準法の改正で、木造2階建てなども大規模な修繕・模様替えに建築確認が必要になりました(国土交通省)。リフォーム前提の買主は改修の手続きも気にするため、建物の状態が分かる資料があると売りやすくなります。

墨田区の戸建ての価格を左右する条件|木密・前面道路・防火規制

墨田区の戸建ての査定では、建物の古さに加えて、前面道路の幅と種類、木造住宅が密集した地域かどうか、防火規制の内容が価格に大きく影響します。区の北部に多い木造密集地域では、これらの条件で同じ広さの土地でも1,000万円以上の差がつくことがあります。

墨田区の戸建てを売る前に確認する5つのこと(前面道路・検査済証・境界と私道・防火規制・耐震と水害)

前面道路の幅:4m未満は中央値4,300万円

2025年度の取引のうち、前面道路の幅が4m未満の戸建ては43件・中央値4,300万円で、4m以上6m未満(84件・5,700万円)より1,400万円低くなっています。6m以上(30件)は8,100万円でした。建築基準法では、建物の敷地は原則として幅4m以上の道路に2m以上接する必要があり、4m未満の道(2項道路)に面する土地は、建て替えのときに道路の中心から2mまで敷地を下げる「セットバック」が必要です。もともと小さい土地がさらに狭くなるため、買主はその分を価格に反映します。

私道に面した戸建て

墨田区の戸建ての取引では、前面道路が私道のものが目立ちます(2025年度に道路の種類が分かる取引のうち57件)。私道に面した戸建ては中央値5,100万円で、公道に面したもの(成約価格情報で6,150万円)より低めです。私道では、水道管などの工事で道路を掘るときに持ち主の承諾が必要になることがあります。売却前に私道の持分と、通行・掘削の承諾書を取れるかを確認しておきましょう。

新たな防火規制と準耐火建築物

墨田区では、2003年10月1日から、区の北部地域(東墨田、押上一丁目を除く)が東京都建築安全条例に基づく「新たな防火規制」の区域に指定されています(墨田区公式ホームページ)。この区域では、原則としてすべての建物を準耐火建築物以上にする必要があり、延べ面積が500㎡を超えるか4階建て以上なら耐火建築物とします。また、準防火地域内の準工業地域では、建ぺい率が60%から80%に緩和されています。実際、2025年度の戸建ての取引の多くは「準工業地域・建ぺい率80%・容積率200%」の土地で、この緩和が狭小地での3階建てを可能にしています。

不燃化特区(京島周辺・鐘ヶ淵周辺)

不燃化特区とは、東京都と区が、木造住宅が密集した地域の燃えにくいまちづくりを重点的に進めるために指定した地区のことです。墨田区では、京島周辺地区(京島2〜3丁目、京島1丁目の一部)と鐘ヶ淵周辺地区(墨田2〜5丁目、墨田1丁目・東向島5丁目の一部)が対象で、事業期間は2031年(令和13年)3月31日までです(墨田区公式ホームページ、2026年6月12日更新)。

不燃化特区の助成メニュー 助成額 売却での使い方
老朽建築物の除却 上限200万円 解体して更地で売る場合の費用を抑えられる
不燃建築物への建替え 230万円+設計費100万円+加算 買主が建て替える場合の魅力になる
木造準耐火建築物への建替え 100万円+加算 同上

出典:墨田区「不燃化特区」(2026年6月12日更新)。除却の対象は耐用年数の3分の2以上を経過した建物で、工事の着工前に申請が必要です。解体してから売るか、古家付きのまま売るかは、解体費用・助成・買主の需要を比べて決めます。

水害ハザードと耐震の説明

墨田区は荒川と隅田川に挟まれた低い土地が多く、区の水害ハザードマップで浸水が想定されている地域が広がっています。浸水想定区域であること自体は区内の多くの戸建てに共通し、それだけで売れなくなるわけではありません。重要事項説明では水害ハザードマップ上の位置を説明するため、過去の浸水の有無や基礎の高さを整理しておくと、買主の不安を和らげられます。

墨田区の戸建ての売却事例(2025年度)

墨田区の戸建ては、同じ駅・同じくらいの土地面積でも、建築年と前面道路で価格が大きく違います。不動産情報ライブラリに掲載された2025年度の取引から、条件の違いが分かる事例を抜粋しました。

所在地(最寄駅・徒歩) 価格 土地 延床 建築年 前面道路 時期
押上(押上・10分) 7,400万円 45㎡ 85㎡ 2020年 4.0m私道 2025年10〜12月
墨田(東向島・5分) 7,500万円 60㎡ 105㎡ 2025年 5.4m公道 2025年7〜9月
京島(京成曳舟・5分) 7,800万円 70㎡ 105㎡ 2007年 8.8m公道 2026年1〜3月
立花(東あずま・5分) 6,500万円 80㎡ 100㎡ 2014年 4.0m私道 2026年1〜3月
八広(八広・5分) 4,900万円 45㎡ 75㎡ 2026年 2.9m私道 2025年7〜9月
京島(京成曳舟・10分) 2,800万円 30㎡ 70㎡ 1995年 1.9m私道 2025年4〜6月
押上(押上・10分) 2,600万円 40㎡ 45㎡ 1980年 4.1m公道 2026年1〜3月
墨田(鐘ケ淵・5分) 2,100万円 30㎡ 55㎡ 1972年 記載なし 2025年4〜6月

出典:国土交通省「不動産情報ライブラリ」(取引価格情報・成約価格情報、2025年第2四半期〜2026年第1四半期)。成約価格情報の徒歩分数は5分刻みの区分です。個別の物件が特定できないよう加工された公開情報で、当社の取引事例ではありません。

同じ押上駅徒歩10分の戸建てでも、2020年築・土地45㎡は7,400万円、1980年築・土地40㎡は2,600万円と、4,800万円の差があります。墨田区の戸建ては「建て替えができるか」「どれだけの建物が建つか」が価格の土台になることが、事例からも分かります。

墨田区の戸建てを査定から売却するまでの流れ

戸建ての売却は、相場の確認から引渡しまで、仲介なら3〜6か月程度が一般的な目安です。マンションと違い、戸建ては境界・道路・建築時の書類の確認に時間がかかるため、早めの準備が大切です。

  1. 相場を調べる:不動産情報ライブラリで、同じ駅・近い土地面積・近い建築年の事例を確認します。
  2. 書類をそろえる:登記識別情報(権利証)、固定資産税の納税通知書、建築確認済証・検査済証、測量図・境界確認書、建築時の図面を探します。
  3. 査定を依頼する:机上査定で目安をつかみ、訪問査定で道路・境界・建物の状態を見てもらい、価格の根拠を聞きます。
  4. 媒介契約を結ぶ:一般媒介・専任媒介・専属専任媒介から選び、売り出し価格を決めます。
  5. 売却活動・内見:買主から聞かれやすい道路・私道・ハザード・修繕の履歴を、資料で説明できるようにします。
  6. 売買契約:手付金を受け取り、境界の明示や契約不適合責任の範囲を契約書で決めます。
  7. 決済・引渡し:残代金を受け取り、住宅ローンを完済して抵当権を抹消し、鍵を引き渡します。翌年に確定申告をします。

売却にかかる費用・税金と手取りの計算例、法務局・税務署の窓口などは、【2026年】墨田区で家・マンションを売る完全ガイド|相場・流れ・費用で詳しく解説しています。境界が確定していない場合は、測量に1〜3か月かかることもあるので、【2026年版】土地売却の測量費用はいくら?内訳・負担者と契約書の書き方もあわせてご覧ください。

戸建ての査定で見られるポイント

確認されること 価格が上がりやすい 価格が下がりやすい
前面道路 幅4m以上の公道に2m以上接する 幅4m未満(セットバック)、私道で承諾がない
建築時の書類 建築確認済証・検査済証がある 検査済証がない、増築部分がある
建築年・耐震 新耐震(1981年6月以降)、築浅 旧耐震で耐震診断をしていない
境界 境界標があり、確認書がある 境界が不明、隣地と越境がある
建物の状態 雨漏り・シロアリの補修履歴がある 不具合が放置されている

検査済証がない場合は、区役所で建築計画概要書などを取得すると建築時の記録を確認できます。

墨田区の戸建てを相場より高く・早く売るコツ

墨田区の戸建てを高く売るコツは、条件が近い事例で価格を決めること、買主が気にする道路・境界・書類の不安を先に解消すること、そして仲介と買取を比べて売り方を選ぶことの3つです。

  • 比べる事例を絞る:同じ駅・土地面積±10㎡・近い建築年の事例で判断します。
  • 高すぎる査定額をうのみにしない:根拠のない高値は長期化と値下げの原因になります。
  • 書類を先にそろえる:検査済証・測量図・私道の承諾書があると契約がスムーズです。
  • 古家は「古家付き土地」としても見せる:建て替えプランや解体費用の目安を示します。
  • 仲介と買取を比べる:再建築不可や老朽化した家は、買取の方が有利な場合があります。

再建築不可の戸建ての売り方は【2026年】墨田区の再建築不可物件の買取ガイド|調べ方と売り方、旧耐震・木密の戸建てを不動産会社にそのまま買い取ってもらう場合の価格の決まり方は墨田区の戸建て買取、買取の相場と仲介との違いは墨田区の不動産買取、相続した実家の戸建てを売る場合は墨田区で相続した家・不動産の売却ガイドをご覧ください。マンションの相場は墨田区のマンション売却の記事にまとめています。

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当社に戸建ての査定を相談した場合の進め方

株式会社セルフリジェネレーション(東京都墨田区押上・江戸川区瑞江に店舗、宅地建物取引業 東京都知事(2)第105830号)では、墨田区の戸建てのご相談を次の順番で進めています。

  1. 住所・土地面積・建築年をお聞きし、不動産情報ライブラリなどの近い事例から価格の目安をお伝えします。
  2. 現地と役所で、前面道路の種類と幅、セットバックの有無、防火規制、不燃化特区の対象かどうかを調べます。
  3. 仲介で売る場合の価格と期間、当社が直接買い取る場合の価格と期間を並べてご提示します。
  4. 相続・税金・境界などの論点があれば、顧問の弁護士・税理士・FPへの無料相談も含めてご案内します。

墨田区で戸建ての売却を相談するならセルフリジェネレーション|本店Googleクチコミ★4.8

当社は押上に本店を構え、墨田区の戸建て・土地の売却を数多くご相談いただいています。Googleクチコミの評価は本店★4.8・瑞江店★4.9(2026年10月時点)で、口コミでは、価格の決め方の丁寧な説明や、売却中のこまめな進捗報告を評価していただいています。

「売却に当たり価格の設定や進捗状況の報告等細やかにしていただき安心できました」(Googleクチコミより一部抜粋)

戸建ては価格の根拠が分かりにくいため、当社では近い事例と道路・建物の条件を示して価格をご説明し、売り出し後も反響と内見の状況を定期的にご報告しています。

  • 墨田区・江戸川区に特化した地域密着の不動産会社で、業界経験10年以上のスタッフのみが在籍しています。
  • 仲介と買取の両方に対応しているため、狭小地・旧耐震・再建築不可の戸建てでも、最適な売り方をご提案できます。
  • 顧問弁護士・税理士・FPによる無料相談で、相続や税金の悩みもまとめて相談できます。
  • LINE・オンラインでのご相談にも対応しています。

当社の窓口は墨田区の不動産売却(セルフリジェネレーション)のページでご案内しています。墨田区での売却の全体像は墨田区で家・マンションを売る完全ガイドでもご紹介しています。査定のご依頼は無料査定、売却の進め方は不動産売却、直接の買取は不動産買取のページをご覧ください。

よくある質問

墨田区の一戸建ての売却相場はいくらですか?

墨田区の戸建ての取引価格の中央値は5,650万円です(国土交通省「不動産情報ライブラリ」の2025年度・186件を当社集計)。価格の中ほどの半分は4,000万円〜7,300万円で、土地面積の中央値は55㎡です。

墨田区の一戸建ての相場は下がっていますか?

区全体として下落に転じたとはいえません。2025年度の四半期ごとの中央値は5,450万〜5,800万円の範囲で上下しており、2021年度の5,200万円と比べると約9%高い水準です。ただし、1980年以前築の旧耐震の戸建ては2,900万円から3,000万円とほぼ横ばいで、築浅との差が広がっています。

墨田区で戸建てが高く売れる駅はどこですか?

2025年度の取引では、押上駅の戸建てが中央値7,400万円と高い水準でした。東向島5,850万円、曳舟5,600万円が続き、京成曳舟5,100万円、八広4,900万円、鐘ケ淵4,600万円と北東部ほど手頃になります。

狭小地の3階建ては売れますか?

売れます。墨田区では土地50㎡以下の戸建てでも、2021年以降に建てられたものは中央値5,600万円で取引されています(2025年度・31件)。駅に近い狭小3階建ては共働き世帯などの需要があり、検査済証などの書類がそろっていると売りやすくなります。

築40年以上の古い木造の家はいくらで売れますか?

墨田区では、1980年以前に建てられた戸建ての取引価格の中央値は3,000万円でした(2025年度・43件)。古い木造住宅は建物よりも土地の価値で評価されることが多く、前面道路の幅や再建築ができるかどうかで価格が大きく変わります。

前面道路が狭い戸建ては安くなりますか?

安くなる傾向があります。2025年度の墨田区の取引では、前面道路が4m未満の戸建ての中央値は4,300万円で、4m以上6m未満の5,700万円より1,400万円低くなっています。建て替え時のセットバックで敷地が狭くなることが主な理由です。

墨田区の戸建ては売るまでにどのくらいかかりますか?

仲介で売る場合、相談から引渡しまで3〜6か月程度が一般的な目安です。境界の確定や私道の承諾が必要な場合はさらに1〜3か月かかることがあり、急ぐ場合は不動産会社による買取なら数週間程度で現金化できることもあります。

まとめ

  • 墨田区の戸建ての取引価格の中央値は5,650万円(2025年度・186件)で、2021年度の5,200万円から約9%上昇しています。
  • 四半期ごとの中央値は5,450万〜5,800万円で上下しており、区全体の一戸建て相場が下落しているとはいえませんが、旧耐震の古い家はほぼ横ばいです。
  • 駅別では押上が7,400万円と高く、東向島・曳舟が5,600万〜5,900万円前後、京成曳舟・八広・鐘ケ淵は4,600万〜5,100万円です。
  • 築5年以内は6,350万円、1980年以前築は3,000万円で、土地50㎡以下の狭小地でも築浅の3階建ては5,600万円で取引されています。
  • 前面道路4m未満は4,300万円と低めで、私道・セットバック・新たな防火規制・不燃化特区の確認が価格を左右します。
  • 相場は条件の近い事例で判断し、仲介と買取を比べて、地元の事情に詳しい会社に相談するのが確実です。

この記事の執筆・監修
株式会社セルフリジェネレーション(宅地建物取引業 東京都知事(2)第105830号/公益社団法人 東京都宅地建物取引業協会会員)。墨田区・江戸川区を中心に、業界経験10年以上のスタッフが不動産の売却・購入・買取をサポートしています。
最終更新日:2026年10月22日

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株式会社セルフリジェネレーションは、墨田区・江戸川区を中心に不動産の売却・購入・買取をサポートしている地域密着の不動産会社です。「まずは価格だけ知りたい」「売るか迷っている」という段階でも、お気軽にご相談ください。

フリーダイヤル:0800-600-0363(受付 9:00〜18:00/定休日:火・水)
本店:東京都墨田区押上1丁目11番6号1階/瑞江店:東京都江戸川区谷河内2丁目2番3号1階/錦糸町オフィス:東京都墨田区錦糸2丁目4-10 ライオンズマンション錦糸町第三 3階

三好 海斗(みよし かいと)

この記事の監修者

三好 海斗(みよし かいと)

株式会社セルフリジェネレーション 代表取締役
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宅地建物取引士。不動産賃貸経営管理士。既存住宅アドバイザー。1988年生まれの福島県出身。不動産業歴は14年。不動産賃貸・売買仲介をはじめ、投資用不動産、中古不動産仕入れ再販、中古不動産×リノベーションなど様々な不動産企業で経験を積み、自身でも自宅、投資用不動産等で5回不動産購入・売却を経験。2020年にセルフリジェネレーションを設立。2021年にメディア取材や自社サービスや取組みが各メディア(55社の媒体)へ掲載される。

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