空き家を売却する前に片付けをしましょう!ポイントをご紹介します!

「空き家を片付けたいがどうしていいか困っている」「業者に頼んだ方がいいのか」
今回はこのような悩みがある方に向けて、空き家の片付けをするメリットや片付け方法、片づけの際のポイントを解説します。
空き家の整理は単に見栄えを良くするだけでなく、さまざまなリスクを軽減する上でも欠かせないプロセスです。

□売却前に片付けておくメリットとは

1つ目は、内観がいつでも対応可能となることです。
空き家なら、売却を任せている不動産会社に鍵を預けているので、購入を検討している人の都合に合わせて内覧が可能になります。
売れやすさの条件の一つには、内覧のタイミングを逃さない点もポイントです。

2つ目は、家具家電がないと部屋が広く見えることです。
賃貸物件を検討している時、家具や家電がないままだと想像以上に部屋が広く感じます。
広く見せるためには、物が無い方が良いでしょう。

また、検討している人が内覧の際に、家具や家電の配置をイメージしやすくなるメリットもあります。
荷物がないことにより、部屋を広く見せ、購入意欲を増すといったメリットがあります。

3つ目は、遺品があるとマイナスポイントに感じる人が多いことです。
身近な親戚という場合なら、それほど家財道具があっても抵抗がないかもしれません。

しかし、何も縁故がない相手が購入者だった場合、遺品というだけで抵抗感を持ってしまいます。
残しておいても、人によってはエアコンや照明器具ならそのままでも問題ないという方もいますが、家の中のものは全て片付ける方が良いでしょう。
遺品なども売却前にしっかりと片付けておくと、内覧があった場合でもお互いに遺品を気にすることが無くなります。

4つ目は、募集の画像を撮りやすいことです。
最近は、募集方法としてインターネットへの掲載が多いため、部屋の画像は、購入希望者の購入意欲を高めるのに非常に重要な材料となります。
荷物がある状態での室内だと、個人情報にかかわるものが残っており、画像を撮りたくても撮れない個所があるかもしれません。
部屋を片付けておくことにより、募集の画像を撮りやすい点も大きなメリットです。

□片付け方法とは

*自分や親族で片付けをする

自分たちで片付けることが可能であれば、自分や親族と分担にして行うことをおすすめします。
思い出を大切にしながら片付けられ、ご両親が亡くなった悲しみや、思い出の詰まった実家を売却することへの寂しさを受け入れられます。
また、ご両親が大切にしていたものも自分たちの手で分けられるため、形見分けがしやすいというメリットもあります。

*業者に依頼する

実家の片付けは3ヶ月以上かかる人が約半数と言われているように、多くの時間と労力がかかります。
手間をとることが難しい場合は、自分たち以外で片付けをおこなうことも考えなくてはいけません。

急ぎで売却したい場合や人手がいない場合は、業者に依頼すると効率的です。
実家の片付けを業者に依頼する場合は遺品整理業者に依頼するのがおすすめです。
なぜなら、遺品整理業者は基本的に遺品整理士という資格を持っているため、貴重品や形見など保存しておくべきものを仕分けてくれたり、価値が高いものを見分けられたりします。

□実家を片付ける際のポイントとは

1つ目は、片づけのスケジュールを計画することです。
片づけをスムーズに進められるように計画を練ってから進めましょう。
思いつきで片づけてしまうと、ゴミ出しの日までゴミを捨てられないや回収業者が来るのが遅くなりそうで、家具を処分できなくなってしまいます。
後から困らないように計画を立てましょう。

2つ目は、処分するものとしないものを判断しておくことです。
本格的な片付けに入る前の段階である程度処分するものとしないものを分類しておくことをおすすめします。
自分の判断だけで処分するかをきめると、後々トラブルになりがちです。
自分一人で判断が難しいものは、周囲のサポートを受けながら分類することで適切に判断しやすくなります。
個人的に欲しいものや費用は誰が負担するかを事前に決めることによりスムーズに片付けができます。

3つ目は、家具家電は買取してもらえるものを把握しておく。
事前に「売れそうなもの・そうでないもの」を分類しておくことで、処分する際にスムーズになります。
本や衣類は買取業者、エアコン・冷蔵庫などの家電は近くの家電小売店で引き取ってもらうといった計画を立てておきましょう。

4つ目は遺品整理や不用品回収業者を選定しておくことです。
1人で片づけることが難しい場合、業者に依頼するという方法を利用してもよいでしょう。
不用品の買取業者の中には、荷物の写真を送るだけで簡単に見積もりをしてくれる業者もあります。

□まとめ

今回は、空き家の片付けをするメリットや片付け方法、片づけの際のポイントを解説しました。
空き家を放置すると、「特定空き家」への指定や犯罪リスクなど、さまざまな問題が起こるリスクを高めてしまうため、早めに整理しておくに越したことはありません。
今回の記事をもとに適切な空き家の片付けをしましょう。

この記事の監修者

三好 海斗(みよし かいと)

株式会社セルフリジェネレーション 代表
宅地建物取引士
不動産賃貸経営管理士
既存住宅アドバイザー
1988年生まれの福島県出身。不動産業歴は14年。不動産賃貸・売買仲介をはじめ、投資用不動産、中古不動産仕入れ再販、中古不動産×リノベーションなど様々な不動産企業で経験を積み、 株式会社セルフリジェネレーションを設立。2021年にメディア取材や自社サービスや取組みが各メディア(55社の媒体)へ掲載される。